Suzuka to the world!!

〜鈴鹿の山から世界の山へ〜 山岳スキーレーサー小寺 教夫が送るMountain life のブログです。

YAMABOKU WILD SNOW PARK

2020-01-30 21:30:00 | skimo
週末のレースで訪れたYAMABOKU WILD SNOW PARK(ヤマボク)がすごく楽しかったので、あらためてご紹介します♪


Photo by Yamaboku wild snow park

ヤマボクは長野市の東、上高井郡高山村にあるスキー場です。



ペアリフト2基、シングルリフト1基のコンパクトなゲレンデですが、私はその楽しさに一目惚れをしてしまいました♪


Photo by Yamaboku wild snow park


Photo by Yamaboku wild snow park

ヤマボクの特徴はなんと言ってもナチュラル!例えるならスキー場というより、「リフトのある山」だと私は思いました♪



もともとの地形の「うねり」を活かし、加えて非圧雪率が70%とほぼ自然そのままなんです。これは昨年、私がヨーロッパの各地で見てきたゲレンデの特徴そのものなんです♪



ヨーロッパのSkimo選手は自然に限りなく近いゲレンデでトレーニングをしながらその強さを作り出しています。(もちろん完全な山にも入りますが♪)



ハイスピードで登り、滑っていると次々に現れる地形のうねり、ギャップ、雪質の変化etc。それらを攻略しながらフィニッシュを目指すワクワク感、爽快感はSkimoや山スキーの醍醐味だと思います。


Photo by Yamaboku wild snow park

そんな楽しみをリフトのあるゲレンデで味わえるヤマボクは、Skimoプレイヤーや山スキーヤーのみなさんにかなりオススメです♪


Photo by Yamaboku wild snow park

ふと、なんでこんなナチュラルなゲレンデを作ったのかな〜と気になっていると、ある記事の一文に目が止まりました。

「笠ヶ岳を中心として、志賀、万座、山田を結ぶエリアにはたくさんのツアールートが存在し、ヤマボクの歴史は山岳スキーから始まった。」

なるほど納得の歴史ですね♪

また通いたくなるSkimoフィールドが日本にひとつ増えました♪♪


Skimo in YAMABOKU

2020-01-29 14:24:00 | skimo
週末は本州のSkimoシーズン開幕戦となるSkimo in YAMABOKUへ出場してきました。



YAMABOKUは今シーズン注目の新設大会で、海外経験豊かなJMSCA山岳スキー競技委員である山田さんと、地元ヤマボクワイルドスノーパークのみなさんが中心となり設立された大会です。



山田さんは何年も前から海外に目を向けてこられて、単身、ヨーロピアンシリーズのカムチャッカ大会(ロシア)に出場された経験などもお持ちです。山田さんからその時の体験談を聞かせていただいたことも、私のヨーロッパ遠征を後押ししてくれました。



今大会はそんな山田さんの大会設立にかける思いが伝わってくるような大会でした。



実施種目はバーティカル、スプリント、インディビジュアルのワールドカップ実施3種目、これを土日で行いました。国際規格のレースを一度に楽しめるスケジュールです。そこに歴代日本チャンピオン2名、昨年の世界選手権代表3名など、有力選手が集結しました!



バーティカルスタート。春のような陽気に私はドライナミックメッシュと半袖シャツをチョイス。良いウェア選択だったと思います♪



バーティカルのゴールからはアルプスの山並みが一望。絶景でした!



日本ではあまり実施のされないスプリントは予備予選から、準決勝、決勝と本格的な内容で実施。


日本でこんなインスペクションの光景が見られるなんてうれしくなります。



みんな乳酸と戦いながら、ファイナル進出を目指しました。



日曜日は非圧雪率70%というヨーロッパみたいなゲレンデをフルに活用したインディビジュアルレース。選手にはパワー、テクニック共に高いレベルで求められる素晴らしいコースでした。



私の成績はバーティカル2位、スプリント4位、インディビジュアル4位の結果でした。









それぞれのレースに収穫と課題があり、今年の日本のSkimoシーンの中での自分の今のポジションを確認する良いレースになりました。



10代や20代の若い世代も上位をうかがう場面が多かった今大会、今シーズンはますます激しいバトルが増えて盛り上がりそうです!!


ワールドカップCHINA

2020-01-24 17:56:00 | 2019/2020 ISMF World Cup
来月に出場予定だったワールドカップ中国大会兼アジア選手権大会ですが、ニュースにもなっている新型肺炎の影響なのでしょうか、残念ながら中止となりました。




ワールドカップとしてはもちろんですが、2年に1度のアジア選手権大会として、移動の負担も小さく、時差のほとんどない中で臨める大会だっただけに残念です。

もちろん仕方ない理由ですので、素直に受け入れています。この大会開催に向けて動いていただいていたCMA、大会事務局にはこれまでの準備について感謝したいと思います。

さて、気持ちを入れ替えて次のレースを目指します!





遠征に必要な日数は?

2020-01-23 20:30:00 | skimo
「3日間」

馬鹿げたことを書いてみます(笑)

おいおい無茶だろ!と突っ込みが入りそうですが、最少3日。3日間あればワールドカップなど海外レースに出場することができることを知ってもらえたらと思います。



コース下見、休息、高度順化、資金、エアチケットの選択肢が狭いetc...山ほどある課題はひとまず置いておいておきましょう。まずはスタートラインに立つことが勝負の第一歩と考えれば、3日あれば日本からヨーロッパのレースへと挑戦することができるんです。

私は一番肝心なのは日々のトレーニングとレースへの挑戦、それを途切れなく続けることだと思っています。ひとつひとつの課題とはそれから向き合っていけば良い。克服できる課題がひとつでも見つかれば、その分だけ世界との距離は縮まるはずです。例えば休暇を1日多く取れただけで、劇的に参戦環境は変わります。

今回のユース五輪で中国の選手がメダルに迫る4位に入賞しました。それはとても素晴らしく歴史的なことであり、同じアジア人として誇りと自信を感じています。彼らはシーズン初めからヨーロッパ各地を回り、本番に向けて競技力を高めていました。

Skimoは世界各地でどんどんと盛んになってきています。しかし、まだまだヨーロッパ中心のスポーツです。ヨーロッパには他にない文化、歴史、層の厚さ、技術、情報、そして空気感があります。中国の選手たちはその中に身を置いて、見事に結果を出しました。

実際、彼らのような長期遠征は大きなバックアップがなければ難しいです。でも3日あれば、私たちもまずは同じように世界を知り、経験することができます。そしてその経験は選手としての自分を大きく変えるキッカケになります。

「そんな日数からでも行けるんだ!」それを若い世代の選手たちに知ってもらって、少しでも若いうちから世界を経験してもらえたらなと思います。もちろん、熱い中高年…いやいや、ベテランのみなさんにも!(笑)

ちょっとだけの無茶と情熱があれば世界に挑戦できます♪俺も!私も!という方はぜひ一緒に挑戦しましょう!!多少はノウハウも蓄積できました♪力になりますよ〜p(^_^)q

Let’s go to the World!!!!


【参考 ワールドマスターズの行程】
※今回は土日+休暇2の4日間
※すべて現地時間

Day0
終業後、職場から空港へ
23時30分
関空発

Day1
12時30分
ミュンヘン空港着
レンタカーピックアップ

16時00分
インスブルック着
受付

18時00分
ホテルチェックイン

Day2
10時00分
インディビジュアルレース

15時頃
インスブルックで表彰式見学、観光etc

Day3
朝からお昼過ぎまでフリーで山スキー

20時00分
ミュンヘン空港発
 
Day4
15時30分
羽田空港着

Day2の帰国便に乗れば最短3日で帰国可能です。


スピードツーリングからの初物♪

2020-01-19 17:33:00 | Winter World Masters Game 2020
レースから一夜明け、名残惜しいですが今日の便で帰国です。でもミュンヘン発が20時なので時間はたっぷり♪もちろん、山へスピードツーリングに出かけてきました!



当初はホテルから近い昨日のレース会場、プラクスマールに行く計画でしたが、降り積もる雪にレンタカーではスタックしそうでギブアップ。



地元車がみんなチェーンを巻いてたくらいなので、無理して突っ込んでもいいことなしです。



それでも地図を開けばすぐに別のSkimoルートが見つかるのがヨーロッパ♪



昨年から何度も書いてますが、Skimoのベースとなるツーリング文化が本当によく根付いています。



結局は地図で見つけたルートに向かう途中、道端から山へ入る人たちを見つけたのでそちらへGo!!



昨年と違い、車があると自由度が全然違います。



手持ちの地図には載ってませんが、登山口にはしっかりとスキーツーリングの案内看板が。



ツーリング、山スキーがこんなに身近だなんて本当に文化ですね。



今日目指したのはSchaflegerkogelという山。戻りの時間的にちょうど良いくらいかなと見当を付けました。



基本的にはかなりの標高まで林道が走っているので初見でも安心♪



レースの疲れが足に残ってたので、これくらいのスタートがちょうど良い感じです。



軽いギアでグングンと山に入っていけるのがSkimo、スピードツーリングの魅力。



周りを追い越しながら、どんどんと距離が進みます。



そして標高があがるほどに雪は軽いパウダーに♪



帰りの滑りが楽しみになる景色が次々に現れます。



制限時間に山頂まではちょっと届きませんでしたが、上部はニヤニヤしてしまうオープンバーン。



暖冬続きで良い雪に縁がなかった今シーズンですが、オーストリアで極上の初物をがっつりいただきました!Woohoo!!!!!

ツーリングからパウダーまでいけちゃうSkimo、本当に魅力的なスポーツです♪