Suzuka to the world!!

〜鈴鹿の山から世界の山へ〜 山岳スキーレーサー小寺 教夫が送るMountain life のブログです。

2019/2020 ISMF World Cup Aussois Sprint

2019-12-25 17:44:00 | 2019/2020 ISMF World Cup
記事のアップが遅くなりましたが、ワールドカップ開幕戦2日目はスプリントレースでした。



天候は時折の雪。それでも土曜日ということで、朝方のジュニアのレースからギャラリーの入りは好調!まだ予選だというのに写真の入り具合です。このあとのシニアのレースに向けて、どんどん人数も増えていきました。


Photo:Live stream 

昨シーズンのランキングを反映した私のビブナンバーは16番。前も後ろも強いメンバーが並びました。



Photo:Live stream

スプリントに関してやることはシンプルに考えています。とにかく予選突破を目指して最初から全開。あとはどこまで耐えられるか。



全開で行かずにアベレージスピードを上げるという考え方もあると思いますが、練習で乳酸耐性を高めて、全開で乗り切れる距離を少しでも伸ばしていく方法の方が予選突破には近いように思います。


Photo:Live stream

特に今回のコースのように滑降が簡単な設定の場合、登りでほぼ全て出し切ったとしても大丈夫だと思います。残念ながら私は今回もツボ足区間の途中で脚が止まってしまい、55位と沈んでしまいましたが、あと数十メートル、耐えて登り切れれば大きく結果は変わってきます。

Photo:Live stream 

前半の走り、後半の滑降はまずまず戦えていたと思います。もちろんそこが一番難しいのですが、止まりそうになる局面でパタリと脚を止めないこと。若い頃に真剣に取り組んだ陸上の中距離を思い出して、改善に取り組みたいと思います。


Photo:Live stream

あとで知りましたが、今回のレースは解説者も入ってネットライブ配信をされていました。レース中いつもの「アレ!ジャポン!」に加えて、やたら「アレ!NORIO!
」の声が多くて不思議に思いましたが、おそらく観客はライブ配信を見ながら観戦を楽しんでいたんだと思います。国名の声援もうれしいですが、やはり名前を呼ばれるとパワーになります!

なかなか初戦から思うような結果は得られませんでしたが、昨年の手探り状態とは明らかに違い、今年は最初からリラックスして自分のペースで行動できています。次は年明けのワールドマスターズに向けて、しっかりと調子を合わせたいと思います!






遠征雑記

2019-12-20 22:18:00 | 2019/2020 ISMF World Cup
遠征中のちょっとしたことをいくつか書いてみます。




昨シーズンは列車、バス、ヒッチハイク?での移動でしたが、今年はレンタカーを使ってます。競技の特性上、山間部へ行かなくてはならないので、やはり公共交通機関より車が便利です。一番安いグレードの車を選びましたが、広さも2人なら楽勝、もしかしたら3人でもいけるかもしれません。日本からの遠征者が増えればチームでシェアできて良いのですが♪





ある日の晩ご飯の様子。私もご飯を一度に4合食べちゃうこともある大食いですが、周りの選手もみんな大食いです。見てるととにかくよく食べる。食べることも間違いなく強くなるための必須条件ですね。




ふと気づきましたが、シニア男子に参戦しているメンバーの中で私は上から2番目の年齢でした(笑)ちなみに1番目はオーストリアのクリスチャン・ホフマン選手で45歳。昨年、イタリアでお話をさせていただきましたが、なんとクロスカントリーで長野五輪銅、ソルトレイク金のレジェンド。ただ息が長いだけでなく、強豪オーストリアで代表の椅子を獲り続ける強さをキープしているのがすごいです。長野から20年以上…本当にすごいことです。






参加記念品はフランスらしくオピネルのナイフ。あとは各国に1枚、大きなパネルをいただきました。ずっと使えるオピネルはうれしいですね♪そういえば、なぜだか年上のマダムたちからジャポンは人気。時々、呼び止められて写真を一緒に撮ります。別にマダム限定でなくてもいいのですが(笑)





ワールドカップに併せて、会場のテントの中では地元の保育園くらいの子どもたちが山のあれこれを学んでました。「雪に埋没した人はこのビーコンで探索するんだよ」「プローブでこうやって突っつくと、人にあたると感触があるんだ」ビーコン、プローブ、ショベルの使い方を学ぶ保育園児、山岳文化の本場、フランスらしい光景です。

思いつくままに、ちょっとした雑記でした♪


初めてのDNF

2019-12-20 20:09:00 | 2019/2020 ISMF World Cup
ワールドカップ開幕戦インディビジュアル、先に結果をお伝えすると競技歴で初めての途中棄権(DNF)をしてしまいました。




スタートエリア付近は朝からしっかりとした雨。




スタートからすぐに(すでに?)ウェアは濡れてしまい、その後、コースが短縮されるほどだった強風に稜線でさらされたことで激しく体力を消耗してしまいました。途中からまったくペースを維持できなくなり、残念ながらリタイヤを選択。

もちろん、みんなが同じコンディションの中でやってることなので言い訳は何もできません。ただ客観的に見ると、すでに雪上練習やレースを充分にこなしているヨーロッパ勢に比べて、12月の開幕だと自分はどうしても気候に対する適応やレース数という点で準備が不足してしまいます。今回のように荒れたコンディションになると、その差はより大きかったと思います。どちらかと言えば自分は寒さに強い方ですが、今日はまったく冷えに対応できませんでした。これまでレースは100%完走してきたので残念だし悔しいですが、この課題に対してどんな対策が出来るのか、次に向けてしっかり考えたいと思います。




話題を全体的な方に変えると、今日は全6カテゴリーのうち、シニア女子を除く5つのタイトルをイタリアが獲得。圧倒的な強さです!

まずは気持ちを明日に切り替えて、2日目のスプリントをがんばります!

Tomorrow is another day!!

情熱

2019-12-19 20:35:00 | 2019/2020 ISMF World Cup
“小さい街だけど、スキーアルピニズム、スキーモへの情熱はすごいぜ!”



まさにAussoisはそんな街でした!



メインの各国の入場パレードは盛り上がりまくり♪とくに29名の大選手団で迎え撃つ地元フランスが登場すると割れんばかりの大歓声でした!



遠くアジアからやってきた私にもたくさんの声援をいただきました。



やぁ元気?調子どう?今年は何戦くらい出るの?最初からお互いに声を掛け合う選手が増えたことに2シーズン目を感じます。



明日はちょっと風が強いコンディションになりそう。夜で+8度、暖かいです。