世の中にたくさんあるスポーツ毎、それぞれの選手に体格的特徴があるのは皆さんよくご存じだと思います。
マラソン、水泳、バスケットボール、レスリングetc、何となく「こんな体格の選手がやっているスポーツ」というイメージはあると思います。
ではSKIMOは?
きっとなかなかイメージがわかないと思います。
そこで今回のはSKIMO選手の体格について書いてみたいと思います。
参考にした資料は
・ISMFワールドカップの年間ランキング(2018/2019シーズン)
・SKIMO情報サイト”SkiMo Stats”(https://www.skimostats.com/athletes)の選手名鑑に掲載されている選手の身長、体重の情報
・身長、体重から計算できるBMI(Body Mass Index)値
以上の資料。
SKIMO選手の体格的特徴を求める手順は
①ワールドカップ年間ランキング上位60位にリストアップされている選手の身長、体重、BMIをデータベース化(60人中、SkiMo Statsに掲載の31人分のデータを反映)
②総合は上位30位までの選手の身長、体重、BMIの平均を算出
③インディビジュアル、バーティカル、スプリントの各種目は上位15位までの選手の身長、体重、BMIの平均を算出※上位30位までとすると総合とほとんど同じ結果となるため、上位15位を「より各種目に特徴的な体形」と考える。
以上、3つの手順としました。
その計算結果は以下のとおり。
【総合】
身長 180.0cm(最大190cm、最小168cm)
体重 67.1kg(最大75kg、最小52kg)
BMI 20.4(最大22.2、最小18.4)
【インディビジュアル】
身長 178.0cm(最大185cm、最小168cm)
体重 64.0kg(最大70kg、最小52kg)
BMI 20.1(最大21.6、最小17.8)
【バーティカル】
身長 179.6cm(最大185cm、最小168cm)
体重 65.9kg(最大70kg、最小52kg)
BMI 20.4(最大21.6、最小18.4)
【スプリント】
身長 182.4cm(最大188cm、最小175cm)
体重 71.9kg(最大75kg、最小68kg)
BMI 21.6(最大21.6、最小20.8)
いかがでしょうか?こうやって数字で見てみることでSKIMO選手の体格を具体的にイメージしていただけたんじゃないかなと思います。
私は海外参戦を始めるまで、海外選手は自分よりも身長が高くてがっちりとした体格の選手ばかりだとイメージしていました。
ところが参戦してみると「みんな意外にそこまで大きくないな~」というのが率直な感想でした。
実際に身長178.8cm、体重64kgの私はどうやら体格的には平均付近のようです。もしもスプリントをメイン種目にするならもう少し筋力をつけてパワーアップ、今よりマッスルな体型を目指すって感じでしょうか。
こうやってスポーツ特有の標準体型を知ることができると、プレイヤーとしてはトレーニングやウエイトコントロールの参考になります。また、みなさんには選手がどんな体格か知っていただくことで、より具体的にSkimoの世界をイメージしていただけるんじゃないかと思います。
またまだ元のデータ数が少ないのであれですが、手に入る情報の数、幅がもっと広がればより興味深い分析もできそうです♪
「世界のSKIMO事情について」今回は特にアジアのことについて書いてみたいと思います。
スイスに入って2日目、朝食のレストランで中国チームと一緒になりました。
「今回、代表チームは何人なの?」みたいな話題はどこの国でも挨拶代わりの共通の話題です。
「中国、メンバー多そうだね!」って聞くと、14人と答えが返ってきました。そして驚くべきはその内訳で、成年男女が2人で、あとはジュニア男女が12人!!
完全に近い将来のオリンピック再種目入りを念頭に置いたチーム構成です。
ジュニア強化の話題については、ナショナルのスタッフでもない私は意見できる立場にありません。ここではあくまで一人のプレイヤーとしての視点で、正直にプレッシャーを感じています。
これから毎年、中国からは若さにあふれて経験も豊かなヤング世代が、どんどんと成年カテゴリーに上がって来ます。間違いなく国際レースでは強力なライバルになってくるでしょう!
まだまだ彼らに負ける気はありませんが、良い意味でのプレッシャーを感じながら、もっともっと私もトレーニングに励まなくてはならない!一人のアスリートとして強くそう感じています。
常に世界は動いています!現状に留まらず、常にポジティブに!まだまだ頑張らなくっちゃ!!
今日のテーマは「バーティカルレース」
単純明快!登り一本勝負のレースです。
コースに必要な標高差は500m〜700m。
シール(滑り止め)を貼ったスキーで一気に山を駆け上がります!
滑降パートが無い分、スキー経験が浅くても比較的参戦しやすいskimoの種目と言えます。
脚力には自信があるけど、スキーはちょっと…という方は、このバーティカルレースからskimoの世界への扉を開けてみてはいかがでしょうか?
今日のテーマは「インディビジュアルレース」
インディビジュアル→individual
直訳すると「個人」
なので、日本人選手の中では「個人レース」なんて呼んでいたりします。スプリントやバーティカルも個人レースなのに、なぜあえてこの種目にインディビジュアルという名前を付けたのか?そのあたりは機会があったら詳しい人に聞いてみようと思います。
さて、インディビジュアルレースはSKIMO種目の中でも競技時間が長く、アップダウンの激しい種目です。
コースは標高差1600m〜1900m、最低3回の登りと降りで構成されます。距離はトップ選手で1.5時間〜2.0時間のゴールタイムになるように設定されます。
シール登行、ツボ足、滑走は規定に定められた割合で配置され、それぞれの切り替えは指定されたエリアで行います。
インディビジュアルレースには言うまでもなく、山岳スキーに必要なすべての技術、体力が要求されます。競技時間も長く、登りも降りも複数回あることから、選手の持ち味、個性によってレースの攻め方や駆け引きも変わってきます。
きっとみなさんがイメージされている山岳スキーレース、SKIMOにはこの種目が一番近いと思います♫