今大会は選手村が入っているEurotel Victoriaのガレージに特設ピットが設けられています。
強豪国になると専属ワックスマンがチームに帯同していて、監督や選手からのオーダーに応えてスキー板の手入れをしています。
他には選手だけでワックス作業をするチームや
コーチがワックスを担当するチームなど
、国によって体制は様々。
私たち日本チームもレースに備えて板の準備をしています。
戦いは雪上だけではない!ガレージに並んでレースを待つギアたちを見ていると、そんな雰囲気をビリビリ感じてしまいます♫
世界選手権4日目はインディビジュアルレース!今日は開会以来、初めての快晴!
成年男子カテゴリーには75名が出場。
Photo:Ken Fujikawa
日本からは松澤選手、藤川選手、國吉選手、私の4名が出場しました。
Photo:Kenta Endo
スタートからの速い流れが落ち着きだすと、やはり中国のJin Yubo選手、ブラジルのCharles選手を少し後ろから追う展開に。中国ワールドカップと同じ展開です。そして、今日はここにイギリスやアンドラ?の選手が居て、日本の藤川選手、松澤選手の姿も前方にありました。
Photo:Kenta Endo
こちらに入って3回した試走すべてでシールに下駄を履いてしまったコース北側のシール区間。下駄対策で今日は2セットの予備シールを用意して臨みましたが、平坦や下りも多いこの区間でシール選択が外れて滑らせられずペースダウン…。何の抵抗も出来ずに離され、抜かれてしまう厳しい区間となってしまいました。
ただし、レースは長丁場。まだまだここで諦めたり慌てたりすることなく、この場でシールを変えるか否か、次からのシール区間をどのように手持ちのシールでやりくりするか、レースを進めながら臨機応変に戦略を練り直せる場面が出てきたことは、今シーズンの進歩だと思います。山岳レースはすべてがいつも上手く行くとは限りません。やってしまった時の対応力も大事な要素!
Photo:Kazuaki Hoshino
レースは中盤のハイライト、いえ、全体のハイライトとも言える斜度60度、全長200mのクーロワール(岩壁に縦に走る岩溝)の直登へ!
ホームの御在所岳で言えば本谷か藤内沢をもうちょっと辛くした感じでしたが、本谷や藤内沢をスキーで登る練習をしてきたので余裕を持って楽しめました♫全長は本谷や藤内沢の方が長いです!鈴鹿で世界基準の練習ができることの良い証明になりました。
Photo:Kazuaki Hoshino
中盤を過ぎて終盤、緩い1.5kmほどの登りと続くツボ足でペースアップ!
イギリスの選手をパスしてやっと1つポジションアップ。たった1つですが相手も代表選手、長い追走、競合い、突き離しと良い勝負の時間でした。
最後の降りと登りも次の前をとにかく追って、ゴールにたどり着いた結果は63位。良い勝負をしたかったライバルには負けてしまいましたが、レース中の軌道修正も含めて、今回もちゃんと現状のパフォーマンスは出し切れたレースでした。
そして、依然として日本を代表する先輩方の背中は遠いです!まだまだ一生懸命、その背中を追い続けたいと思います!
明日のバーティカルはチームのサポートを担当し、次のレースは3日後のチームレースです。チームレースには松澤選手とペアで出場予定です!
引き続き、SKIMO JAPANへの応援よろしくお願いします!!
そんな今朝は8時半の登山列車でコースへと上がり、マーカーフラッグの設置された最初の滑降パートだけを軽く確認してきました。
下見前はちょっとだけ松澤選手兼監督、藤川選手とカフェで打合せ。コース状況や注意点の確認。
前日が雨だっただけに、今日の降雪は少し厄介です。
ガタガタの氷が新雪の下に隠れているので、かなり難しい斜面になっています。今日は完全休養にするか迷いましたが、下見に来て正解でした。
下山時にはバーティカルの下見をするたくさんの選手とすれ違いました。犬も一緒に駆け上がっていたりする光景は、さすがヨーロッパです♪
午後からはしっかりと身体を休めて、明日のインディビジュアルに備えます!
さすが世界選手権、ギャラリーもたくさん入っています!
ギャラリーはゲレンデだけでなく、会場に隣接するバーで飲みながらモニター観戦する人々や、
ホテルのラウンジでテレビ観戦する人々なども居て、ヨーロッパでのSKIMOの人気をとても感じます♫
私が出場した成年男子の出場選手は60名。ビブナンバーの数字の大きな方から20秒毎に予備予選の個人タイムアタック。
スタートまでに通過するチェックすべての担当役員が「Norio〜♪」と名前で呼んでくれます♫スタートラインに着くまでの時間にストレスをまったく感じなくなったのは今シーズンの成長です。
予備予選もまったくミスなしで完走。変に緊張することもなく、終始落ち着いてレースができる様になったのも今シーズンの収穫です。
結果は53位/60名。レース本番に持てる限りのパフォーマンスを発揮できる様にはなったので、あとは自力をアップした分だけ結果の向上に直結すると思います。今は悔しいですが、来シーズンへの楽しみが出来ました♫
次は明後日、インディビジュアルレースです!