Suzuka to the world!!

〜鈴鹿の山から世界の山へ〜 山岳スキーレーサー小寺 教夫が送るMountain life のブログです。

ISMF ワールドカップ Val Martello スプリント 『マインド』

2023-02-19 22:50:00 | 2022/2023 ISMF WORLD CUP
ここ数年、私はスプリントやリレーで思うようなパフォーマンスが発揮できず、ずっとモヤモヤとしています。



昨日、ホテルでマッサージを受けながらそのことをコーチに相談したところ、いただいた言葉が『おもしろくないと思ってやってるんじゃない?』というものでした。



『楽しんでないんじゃない?』と似たようで全然違う『おもしろくないと思ってやってるんじゃない?』という言葉が返ってきたことにびっくりしたのと同時に、『そうかも…』と。

オリンピック種目にスプリントとリレーだけが採用され、いつの間にか『だからやってる種目』になってしまっていたのだと思います。



今日、レース後にサウナで温まりながら若い選手に聞いてみたら『今はスプリントが一番おもしろいと思ってやってます!』という答えが返ってきました。その会話の返答に私は『自分は今、インディビジュアルが一番おもしろいと思ってる!』と答えました。やはりそれが本当のところかなと。



さて、話の時間をレースに戻します。今日のレーステーマは『スプリントのおもしろさを楽しむレースをしよう!』に設定しました。スプリントとのおもしろさとは?→短時間ですべてを出し切ること!やはりこれでしょう♬



予備予選、スタート後しばらくは平坦。クロスカントリースキーよろしくダイアゴナル滑走で進みますが、『全然下手くそや〜!』と苦笑い(笑)



続く急傾斜区間はダブルポールも入れながらグイグイといけて『よし!』。



ひとつ目のダイアモンドをリズムよくクリアして『今日ええやん!』。



ふたつ目のダイアモンド、そろそろ身体が動かなくなってきたけど早歩きに切り替えて『まだまだ!』。



ツボ足に入って足が上がらないし、もう立ってられないと泣きが入り出しますが『我慢!我慢!』。



担ぎ下ろしから最高点までは3ジグ、『あと2つ、1つ!』。



シール剥がしのトランジットはもうフラフラ。前屈でフワッとくるわ、シールを剥がす腕に力が入らないわで、『ぬおっ!おりゃー!』。



滑走はもう生まれたての子鹿がスキーを履いちゃった状態。まったく力が入らない中で『とにかくスキーを縦に!あとはポジション!』。



予選最下位でしたが、久しぶりにゴールでしばらく立てず、喉からは懐かしい血の味。これですねコレ!スプリントのおもしろさは♬(笑)



やっぱりインディビジュアルが一番楽しいことに変わりありませんが、久しぶりにスプリントらしいレースをできて、何となくこれでまた流れは変わりそうです。



インディビジュアルにはインディビジュアルの、スプリントにはスプリントの楽しみ方、それにバーチカルもあって、SKIMOのおもしろさは幅が広いです!

ISMFワールドカップ第5戦
イタリア Val Martello スプリント65位





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