滞在での三大懸念は、
住むところ
携帯
車
だった。
長い事イギリスに住んでいた友達が
「だったらシムフリーの電話機を持って行ってシムカードを買えばいいよ。
最近の携帯だとシムフリーの機種もあるから、そのまま使えるかも。
ダメだったら、中古で安い携帯買っていけば」
持つべきものは、友達だわ。
と言っても、この会話、ほとんど意味わかってないんだけどね。
で、説明を受けて理解したのは次のとおり。
携帯電話というのは、それぞれのキャリア(AUとかソフトバンクとかね)と契約する時SIMカードというのを携帯の中に入れる。
他の会社に乗り換えられないように日本ではそれにSIMロックというのがかかっているんだけど、最近は、それをはずせるようになった。
携帯会社に持っていくとSIMロック解除してくれるよ。
だからSIMフリーの携帯電話を持っていけば、海外のキャリアのSIMカードを入れれば、海外で使える。
イギリスでは、いろんな会社がいろんなSIMカードを売っているから、目的に合わせて買えばいい。
日本でもそうだけれど、今では公衆電話が少なくなって携帯電話がないと困る事も多い。
で、過去使っていた携帯電話をごっそりAUに持って行って、SIMロック解除してくださいと頼んでみた。
ところが、残念。
歴代の携帯すべて古すぎ、SIMフリー携帯ではないので、仕方なく買う事にした。
今は日本でも格安のSIMカードのキャリアがあるようで、このSIMフリー携帯なかなかの人気。
中古でも結構高いし、前に使っていた人のロックナンバーとかで、ハッキングみたいな事をされても責任は持ちませんという事で、怖くなって新品を買う事にした。
やっぱり電気製品は秋葉原でしょ。
仕事帰りに急いで立ち寄り事情を話して「今すぐ持って帰りたいんだけど」とせっかちな事を言ってみたが、案外詳しい店員が少ない。
何人かたらい回しの後、行く国での周波数は?さあ?国によって対応できないのもあるらしい。
カードの種類は?さあ?どうやら、ナノとかなんとかサイズもいろいろらしい。
一番安いのください。
一番安いのより、これの方がオススメ。
多くの周波数に対応しているから、他の国に行ってもつかえますよ。
カードは、たぶん小さい場合にはホルダーを買えば使えるから。
と言われるままに買ったのが、これZenfone。
約20000円。
出発まで放っておいたら、省エネモードになって充電できなくなって慌てたがそれも無事クリア。
本当に良かった。
おかげで、googleマップもラインも使える。
日本語対応の携帯だから、googleマップも日本語で案内してくれる。
ナビの付いていない年代物Fordでも、目的地に連れて行ってくれる。
(あまり賢いので、密かにgoogle先生と呼ばせていただいている)
電話がなかったらタクシーの手配も病院の予約もお手上げだった。
(ちなみに、TESCOカードで、病気の時、背に腹はかえられず、日本の携帯電話で通話したら、請求が15000円ぐらいきて、泣いた)
イギリスについてすぐに、友達ケイトに携帯電話のシムカードを買いたいんだけどというと連れて行ってくれたのがTESCOというスーパーだった。
こちらについては、イギリスのスーパーTESCOに書いてあるのでそちらを参照。
ケイトが交渉してくれて10ポンド(1500円)のシムカードを購入。
なぜか10ポンド買うと20ポンド分のおまけがついてくる。
1Gデータ、500分の会話、1000本のテキスト(ショートメール)
どれかが切れると買い足さなくてはいけない。
「3ヶ月分買っておきたいんだけど」
「どのくらい使うかわからないから、とりあえずこれで様子を見よう。買い増しはいつでもできるから」
携帯電話の言語を英語にして後は店員にセットアップを頼む。
あなたの番号はこれ。SIMカードに書かれている私のイギリスでの電話番号が決まる。
残高は、textで時々送られてくるから。
するとびっくり、2日後には、あなたの残高は0というメール。
慌てて10ポンド電話で買い足して、翌日、店に行って聞いて見る。
なんと、使い始めた瞬間に0表示になるらしい。
が、そこから、カウントが始まるので、10ポンドは、予備扱い。
なあんだ。
ただし、0残高だと、国際電話や有料電話(何秒毎にいくらかかりますというタイプ) は、かけられない。
イギリスでそんなに電話をかけることもないし、使うのはデータ。
20ポンドで余裕と思っていたら、なんと、田舎では電波が弱くて使えない。
コッツウォルズや湖水地方では、一番使えるのがEE(everything everywhere)。
で、買い換えた。
こちらは、10ポンドで 500MB, テキスト無制限、電話60分。
20ポンドで2G、テキスト無制限、電話(わすれた)。
TESCOの方が圧倒的に安い。しかも、無期限。
こっちは期限は30日。とりあえず様子を見るために、10ポンド。
期限も選べるらしいが、私の言ったEEの店員さんはこれしか教えてくれなかった。
買った瞬間に後悔。そうだ、データが重要なのに。
買い換えるためには、一月待たなくてはならない。
切れたところで、電話番号は変わるが、買い直そう。
途中、バス会社の有料電話サービスに通話するために10ポンド買い足した。
(やり方がよくわからないので、大家さんの息子さんに頼んでやってもらった)
待たされている間に、10ポンドが切れて、オペレーターにつながる前にあえなく敗退。
バス会社に連絡を取るのはあきらめた・・・ということもあり・・・
そのまま使い続けること2週間。
今晩12時までに10ポンド買いましてTEXTを送れば、2G、500分の通話にするよというメール。
買い増しに手間取って、泣く泣く諦め。
なにしろ電話の録音の声に従って買い増し(Top-up)。試されるヒアリング能力。
top-upするなら1を押して
クレジットカードなら1を押して
カード番号を入れて
暗証番号をいれて
金額を入れて
あっていたら1を押して
みたいな事をやるわけですね。
Top-up カードというのも入っていて、街中の機械で買い増しもできるらしい。
でもやり方がわからない。
そのまま使い続ける事1週間。
15ポンド買い増してTextを送れば、30日間、5G、1000分の会話、TEXT無制限にするよというメール。
あら、あの時、10ポンド買い増さなくて良かった。
こんな人を試すようなシステムになっているとは・・・
今度は頑張ってTop-upして、無事成功。
日本から来た友達は、ちゃんと情報を調べてきてあって、そのあとイタリアに行くのに、よその国でも使える「3」(three)というキャリアのSIMカードをスーパーで買った。
「3」のSIMカード1ポンド。
ただし、それは、カード代だけですぐにtop-upしないと携帯としては機能しない。
彼女も苦闘してtop-up成功。
ところで、イギリスでは、まだ時々電話ボックスを見かける。
私の村にも店はないけどパブと公衆電話と教会はある。
試しに入ってみてびっくり。
コインは使えないという張り紙。
クレジットカードで通話するのだ。
録音の声と格闘しなくてはいけないのは公衆電話も同じだった。