また、たいそうなテーマになっちゃったけど、こっちに来て考えたこと。
コッツゥオルズも湖水地方もお店の閉店時間が早い。
そして時間厳守で閉まる。
アンブルサイドのビール屋さんも閉店時間の18時を3分過ぎたら、店員の影も形もなかった。
当然、ドアの鍵はガッチリかかっていた。
もちろん24時間営業のスーパーもあるし、夜、予約をしておくとタクシーも来てくれる。
パブも結構遅くまで開いている。
ただし食事は20時までとか店によってコックが帰る時間が決まっている。
そのあとは、つまみはポテトチップスのみ。
Daylesfordの若いジェームズ先生も、この間までレストランで働いていたけど、夜が遅いので定時で帰れる料理教室の先生に転職。
給料は下がったけどね。と言っていたが、子供がまだ小さいから、夕方家で一緒にご飯を食べられる時間に帰れる生活を優先した。
そういえば、昭和中期に子供時代を過ごした私は、ほとんど父と一緒に夕食を食べていた。
夕食時間は家族団らんなどと表現されていたっけ。
今、休日以外で、家族全員で夕食を食べている家ってどのくらいあるのだろう?
大人も子供も忙しい。
コニストンの銀行は、月、水、金しか開いていなかった。
イブシャムの鉄道駅は、朝は早いけどお昼の12時半には窓口閉まっちゃう。
確か水、日は完全に休み。
病院だって、時間厳守。10時35分に薬を取りに行ったら、10時半、受付終了で、内側から鍵がかかっていた。
間に合わなかった人は午後14時に戻ってきてね。それ以外の時間は救急病院。
日本だったら、お役所仕事なんて、言われちゃうね。
レジでお客さんが並んでいるのに、向こうでおしゃべりしている店員がいる。
日本だったら、もう一つレジを開けるのになんて思うけど、誰も、文句も言わない。
お客様不在な感じやCS意識が足りない気もするけど、そんなことに追われてしまって、みんなが少しずつ苦しくなっているよね、日本。
スウェーデンにいた時も、前の人の対応にすごく時間がかかって待たされても誰も文句を言わない。せかしもしない。というのにびっくりしたことがある。
電話でも、「あと2人です」の音声案内で待っていてその二人に1時間以上かかったこともよくある。
みんな、自分の時間を大切にしてほしいから、他人の時間も大切にしてあげようという基本的な考え方がある気がする。そのための不便さは喜んで引き受けよう。それがフェアだから。
これが個人主義ってことなのかな。