北欧スウェーデン の生き方情報 スウェーデン報

北欧スウェーデンの日常を生活者目線でお伝えします。
幸せの国、北欧スウェーデンのなるほど〜な生き方をお伝えします。

突然のアクシデント

2017-07-29 21:30:52 | イギリス

息子が、8月を私と一緒にイギリスで過ごすことになっていた。

今日がその到着日。

彼のフライトは00:15。日付が変わってすぐ。

名古屋のセントレアから。

深夜の便。


日本を発つ前に嫌な予感がして、「仕事最終日に友達と飲んだりすると間に合わないからね。

夜の便だから」と言っておいた。

昨日も、嫌な予感がして。

「そろそろ乗る時間だね。日付間違えないように」とメール。


その返事が、今朝10時に入っていた。

ん。当然、機内の時間。
もしかして、時間、間違っている??!!


嫌な予感ほど的中する。
昼の12時と間違えて、12時間遅れで空港到着。

 

土曜日のためチケット会社にも連絡がとれない。

諦めのいい息子は、 

イギリスの深夜にライン電話で、
「遅れたからもう行くのやめる。やることもあるし。また、日本で会おう」
とつれない。

私は楽しみにしていたのよね。息子が来るのを。 

「待ちなさい。飛行機探すから」

これまでの人生で、当日、国際線を探したことがなかった。
ところがとれるんですね。

知人に聞いたばかりのサイト「スカイスキャナー」。
一番安いフライトを探してくれる。

ありました。イギリス往復約13万円。
(後で聞いたら、息子は航空会社のカウンターで50万円と言われてあきらめたのだそうだ)

 

夏休み価格としては安い。早速予約に進む。

ところが、ここからが落とし穴いっぱい。

パスポートナンバーも生年月日も知っている。

が、本人のクレジットカードでなくてはだめ。


ライン電話で、問い合わせながら進む。


なぜか、うまくいかない。
「電話番号は半角で」とか「IDは全角で」とか何度もやり直させられる。

でもね、ちゃんと半角でやっているの。

ちゃんと全角でやっているの。
何が悪いのかさっぱりわからない。

フライト時間まであまり余裕がない。

慌てながらやっているせいか、余計に手間取る。


何回かの「振り出しに戻る」のあと、

いよいよ最終段階、支払いのボタンをクリックしたのに、クレジットカードの二段階チェック。

 webIDやパスワードを聞いてくる。

本人に聞いても全く記憶にない。


再登録し直そうとすると「すでにIDはもっています」
ヘルプから調べなおそうとすると、銀行サイトからでないとできないと
の警告。



刻々と時間は過ぎていく。 

面倒臭くなって、もう喉まで
「 ま、いいから、家に帰りなさい」と言いそうになったその時
ようやっとチケット購入に成功。

出発予定時間の2時間半前。ふうっ〜〜

あとは、ヒースロー空港で無事に会えれば半日遅れですべて予定どおりにもどる。 はず。

私の体調が悪い時の情報から更新されていない息子の記憶。
再三「調子が悪のにごめんね」と気遣うメール。

怒れない。

彼が高校の時、家族旅行で、懐かしいスウェーデンにでかけることになった。ところが、成田空港で、チェックインに手間取る。
最後に係員が「他に何か書類とかありませんか」
「ないです」
「息子さんのパスポートがきれています」
ぎえ~~

全くチェックしていなかった。

とり直すのに最低10日はかかるというので、カウンター前で、緊急家族会議の結果出した結論。
「あんただけ帰っておじいちゃんとおばあちゃんと暮らしなさい」

あの時のお詫びだと思えば安いもんです。


 


アーツ&クラフト モリスゆかりの地コッツウォルズ

2017-07-29 00:50:23 | イギリス

ウィリアム モリス(1834-1896)ゆかりの地コッツウォルズ


産業革命で機械化され細分化され繰り返し化された生産作業は、生産者から、自分の手で製品を作り出す喜びを奪う。さらに、単純な繰り返し作業の連続によって、熟練の技や手仕事の美しさが失われた。

かのラスキンはこれを「人間性の細分化」と呼んだ。

ラスキンの影響を受けたモリスは、デザインから製品づくりまで一貫してやることで、職人の誇りを保ち、より良い製品を提供できると考えた。

それは「クラフト&アーツ」運動として広まっていく。

ステンドグラス、壁紙、家具づくり・・・

 

モリスは、詩人でデザイナー。共産主義者でもある。

ロンドン生まれだが、コッツウォルズに住んだ。

 

「美しくないものを家においてはならない」という美意識。

 

彼が妻のために建てた「赤い家」は、「世界で最も美しい家」と称された。

建物、壁紙や家具などすべて彼と彼の仲間たちによって作られた。

 

その美意識から生まれたこれらのデザインは、100年以上経っても、古さを感じさせない。

いまだに、カーテンや、家具のファブリックとして多くの人に愛されている。

 

ブロードウェイタワーの博物館の二階には、モリスの作品の柄見本が置いてある。

その中からほんの一部ご紹介。

 

このデザインの椅子 


製品になるとこんな感じ






カーテンになるとこんな感じ



とまあ、知ったかぶって書きましたが、詩人、文筆家としてのモリスは知っていましたが、これらのどこかで見たことがあるようなデザインがモリスの作品だとは全く知りませんでした。


すごい才能ですね。

でも、この大量生産ではない、職人の技と手仕事の美しさに価値をきちんと見出す運動は、すごく意味があることだと思います。

ここをちゃんと押さえておかないと友禅職人のような大事な文化が幻になってしまって取り返しがつかないことになっちゃうよ。 


モリスとコッツウォルズについては、また、あらためて。