沖縄県で「高校生が警察官に殴られ、大けがをした」との情報を知った若者らが警察署を襲撃した問題で、警察は、少年がけがをする直前に接触した警察官から話を聴いていることがわかった。

27日夜から28日早朝にかけて、「高校生が警察官に警棒で殴られ、大けがをした」との情報がネット上に広がり、沖縄警察署に集まったおよそ300人の若者の一部が、建物や車両に石を投げつけるなどした。

警察は、大けがをした少年が騒動の前日にバイクに乗っていて、取り締まり中の警察官と接触し、逃走したと発表しているが、少年は、救急隊員や親族に「警察官に棒のようなもので殴られた」と話していた。

その後の警察への取材で、少年と接触した警察官は当時1人だったということで、調査に対し、「体のどの部分が接触したか、はっきりわからない」と説明していることが新たにわかった。

警察は、警棒をどうしていたかなど、くわしく調べる方針。