「津軽恋女」新沼謙治
三日続きの雨の中 猫の餌やりをしています。
雨の日は餌やりさんが少なくて待ちぼうけの猫も多い。
3丁目の餌やりを終えてタバコを吸っていると土手の上の手すりを叩く音がした。
先月で餌やり活動を引退したTさんでした。
彼女も待ちぼうけの猫が心配で餌やりをしてたそう。
一緒に暮らすガル君の近況も聞きました。
ガル君はこれまで見たこともないほど体の大きい猫です。
体重も8kgあるそうです(笑)
精悍な顔立ちで獣のようなので私はケモノちゃんと呼んでました。
そんな風貌だから餌を貰えないことも多くTさんが保護をしたのです。
食べる量が多いので出す量も多いと嬉しそうに語るTさんは肺癌が進行して
積極的な治療も受けないのにガル君と暮らしてからは体調も良いとのこと。
猫と暮らせば免疫力が上がると非科学的な期待をしたが本当らしい!
生きる希望を失っていたTさんが「あの子と暮らせば長生きできそう」
Kちゃんも「時間がある時は餌やりに来てくださいね♪」と励ましていた。
髪もショートにして80歳とは思えないほど若々しくなっている。
ガル君が生きる励みになっているのは明らかです☆
もしもお迎えが来たら「しっぽの会」でガル君を引き取るそう。
しっぽの会が提唱する年齢的に里親になれない人には「永久預かり」をしてもらう。
飼い主さんが亡くなって行き場のない猫を受け入れてもらう道も拓けよう。
全国に拡がって欲しいと願うのです。