復興は確実に進んでも
新聞各紙一面は否定的な文言を並べるだろう。
仕事が無ければ町は生まれ変わっても人は戻れない。
震災と原発事故から12年も経つのに未だに原発の再稼働が出来ないことが
心の復興を遅らせているのだろう。
各家庭で節電しても産業用の電力が足りず
国内生産から中国へ生産拠点を移した企業は数知れず。
玄海原発と薩摩川内原発の再稼働により九州電力が震災以前の発電量を確保し
日本で一番電気料金が安い地域となりました。
これにより本田技研工業がスーパーカブの生産を中国から熊本工場に移し
台湾の半導体メーカーも熊本に工場を建設中。
新たな雇用を生み出すことで熊本地震の復興は急加速する。
どうしようもないのが福島県の風評被害でしょう。
韓国は現在も東北産の野菜を禁輸としているのですから。
まずは帰還困難区域という差別用語を撤廃するべき!
大好きだった日テレの番組から生まれた「DASH村」もその地域内にある。
福島第一原発から半径20km以内の立ち入り規制が解除されても
遠く離れた山間部の集落が帰還困難区域に指定されているために住民は戻れないまま。
東京医科歯科大学病院の地下2階にある放射線区画に比べたら安全なのに…
原爆が投下された広島・長崎の12年後に比べても福島の復興は遅すぎるのです。
これも情報の伝達が早くなった時代ゆえ?
特に原発に反対する悪意を持った誤情報が福島の実態を見えなくしてしまった。
私が福島に通う時も太平洋側を北上すると楢葉町以北が立ち入り規制の為
原発の北部にある南相馬市へは東北道利用で大きく迂回しなければならなかった。
通過する飯館村も全村避難で人の姿がなく不気味でした。
車を停めて外に出てタバコを吸う。
目に見えない放射能が蔓延している中で自分は死ぬ?なんて実験もした(笑)
福島の事は大手の新聞社も独自取材しないで共同通信から配信されるまま掲載。
あてにならぬ新聞記事よりも自分の目で確かめた方が早くて確実でしたよ。
約2年間通った福島で防護服を着た人を見ることはありませんでした。
あれは避難生活中の住民が一時帰宅する同行取材で演出として防護服を着てもらい
恐怖を煽る偏向報道が作り出した映像なのです。
南相馬在住の「ぬまゆ」という元高校教師のブログも閲覧数が物凄くて
鼻血が止まらない、髪が抜ける、爪が剥がれるというデマを流していたし
小学館のビックコミックに連載されていた「美味しんぼ」でも福島の真実シリーズで
デマを流して連載中止に追い込まれた。
自分の目で見たり体験したこと以外はあまり信じない方がいいと福島で学んだ。
人間だけが避難して動物たちが置き去りにされたのはとても残酷で
二度とあってはならないことなのです。
1匹でも多くの猫を救いたくて私は福島へ向かいました。
実際に大した役に立てず自己嫌悪にもなりましたが
あの時の気持ちは一生忘れることはない。