体が冷え切って下痢をしてトイレ通いが続いたので
自宅に戻って風呂で体を温めた。
丁度お昼時だったので近くのラーメン屋で食事をしようと玄関を出ると
「よう!」と自転車に乗った男性が挨拶した。
誰だかわからないのでとりあえず「こんにちは」と返したら
「こんにちはじゃねぇよ!」と聞き覚えのある声でカッパーだと気付く。
「癌になっちゃってよ~自転車で運動してたところ」
「実は俺も昨年癌になって指を切断したんだよ」と右手を見せた。
2人でラーメン屋へ行った。
カッパーは中2の時に自転車で千葉県の館山まで冒険サイクリングにいった親友です。
不可能を可能にさせるチャレンジ精神の塊みたいな男で婦人服のブランドを立ち上げた起業家。
その後、会社が倒産したが多角的に仕事をしながら次のチャンスをうかがっている。
夜の国道を12時間かけて走りぬいた経験がお互いの原動力になっております。
彼は首にしこりができて病院で調べてもらったら癌だと分かった。
原発不明の癌なので現在抗がん剤治療中とのことでニット帽の下はツルツルになっているらしい。
顔が皺だらけでお爺さんみたいな顔だった。
「免疫力を高めないと癌が再発するので気を付けて生活している」とは癌患者らしいことをいう。
でも生きる目標を持たないと心が病人になってしまうので原付ツーリングに誘ってみた(笑)
原付の速度で世の中を見つめると今までとは違って見えるし
小さな原付で遠くまで走りきると達成感も大きい。
中2の冒険サイクリングのもう1人のメンバー高須も前立腺がんの手術をしたそうだ。
50代ともなれば癌は身近な病気です。