静岡県小山町で観光バスが横転した事故で車体を検証した結果、ブレーキの一部が溶けた状態だったことが分かり、ブレーキが利かなくなるフェード現象が起きていたとみられます。

この事故は13日、小山町須走の「ふじあざみライン」で観光バスが横転し1人が死亡、26人が重軽傷を負ったもので、逮捕された運転手は「ブレーキが利かなくなった」と供述していました。

捜査関係者によりますと、バス本体を検証した結果、ブレーキ部分にあるブレーキシューとドラムに焼けた跡があり、一部は溶けていたことが分かりました。

また、ドラムには摩擦熱によって発生するヒートクラックと呼ばれる亀裂があったことも分かり、警察はフットブレーキの多用によってブレーキが利かなくなるフェード現象が起きていたとみています。