私達家族二人は去年の二月に創価学会を脱会し、日蓮正宗に帰依したが、その年の四月頃まで、学会員の来訪を受けたりした事が何回もあった。
私共が創価を脱会した事がわからなかったらしく(既に脱会届は本部に出してもらっていたのだが)、周知徹底されていなかったらしい。
近所の婦人部がいつも通り来て、うちが脱会し、日蓮正宗に入った、と言うと、じゃあ、脱会届は出したのね、とか何とか、二度も三度も蒸し返されるような感じ。しかし、その後はパタリと来なくなった。
しかし、年末になり、男子部の胡散臭そうな男が、再度、うちを訪れて、本当は(ニセ)本尊は寺じゃなく学会本部に送ってほしかった、等々を述べて帰っていった。そんなのは創価の常套句で、何とか今からでも学会に気はないかと探るような気配がした。気持ちの悪い男であった。
それからは、創価学会員との接触は全く絶えた。以前よりかは、創価弱体化により、意地悪をされたり、イジメにあったり、嫌がらせを受けたりという事は皆無だが、近所の学会員の目付きが以前よりも冷たいのは感じる。
しかし、どこ吹く風、晴れて日蓮正宗に勧誡を受けて宗旨替えした喜びの方が強く、却って清々した気分。近所の学会員の、ネズミのようにコソコソ這いつくばる姿は見慣れている。
時々、学会員宅の横を通り、ニセの題目が聞こえたりすると、あれはニセモノの題目、こちらは正真の本物のお題目、と自身、心から思い、負けてなるものか、と家に帰りこちらもお仏壇の前に座り、お題目の声にも力が入る。
ニセはニセ、本物は本物、の見分けの付けられる人でありたい。