我々の世代、三十代四十代は、有名大学を立派に卒業しても、コンビニのパート、バイトの店員にしかなれないような人たちが非常に多い。それでも職があるだけでもまだましと捉えられている現状だ。
昔の昭和の頃は、中卒・高校中退者でも、立派に国鉄(現JR)等に勤められて、三、四十年勤め上げた、と豪語する。この世代間の格差は一体何なのか。
今の若い人達は、皆、学校はいい所、立派な学歴でも、次の社会のステージに出ると、途端にみすぼらしくなる。
パナソニック(旧松下電器産業)等に父親が勤めているとする。息子も今年、同じ工場に採用された。しかし、息子は、今で言う、派遣の請負社員だ。父親は福利厚生の整った正社員であり、息子は不安定なパート社員。この格差、世代の階級の差はどうして生み出されたのか。
時代の変遷に飲み込まれた今の若者世代。これには、与党自民党歴代政権の負の遺産、負の責任も大きい。これは政治の責任だ。政治が本来解決すべき問題だ。
自民党は、大企業の金儲け主義の方針に従い、基本、資本家のご意向を伺う事のみに専念し、労働者、貧困層を無視し続けてきた。それに、2009年の政権交代で、民主党が躍進したのは良かったが、彼らはそれにあぐらをかき、却って民意を無視して国民を失望させた。
だからといって、自民党が優れた政治をしている証明にはならない。民主党の失敗と言う敵失により、漁夫の利を得た自民党は、今、憲法改悪に乗り出し、消費増税にひた走る。どんどん政治が劣化、悪化している。
自民党の最大の支持者が、今、虐げられている二十代が一番多いと言うのも、おかしな話。このマンネリ化状況に終止符を打ってくれるのが、今の野党の役目だ。私は、去年の選挙以来、今の政治情勢を見据え、野党の躍進に期待を懸け、寄せている。立憲民主党、日本共産党、希望、民進党に私は期待する。