日蓮正宗からその教義の全てを持ち出し、張りぼて教学の創価学会。創価学会独立の陰に日蓮正宗あり。日蓮正宗がなければ創価も無かった。
創価学会に以前所属していても、今は日蓮正宗へと改宗した人は多い。日蓮正宗と別れたばかりの時は、顕正会もそうだったが、結構日蓮正宗色を残していたが、今の創価はあの頃とは似るべくもない、全くの異教、邪教と化した。
昭和の御宗門との僧俗一致の穏やかな時期を知っている創価の人は、今は少ないのか、戦後生まれ、平成生まれ、近年の謗法化路線の時代の人ばかりなのかも知れない。私にニセ本尊を持たせて折伏した気になっていた同じホテル勤務の先輩も、日顕上人猊下の御本尊をやめてニセ本尊にした平成時代に学会員になった人だった。
私は今は正宗だが、祖母、母、子の私と、三世代の日蓮正宗創価学会員であったのであり、日蓮正宗とは全く関係ないとうそぶく今の創価学会には、ずっと疑問の種だった。本当の御教えとは、そんな二年や三年で改まる程、簡単なものじゃないはずだ。
そこに私は創価の軽薄さ、みじめさを感ぜずには居られなかった。
創価学会員の皆さん。自分の信じる信仰に疑問を感じませんか。今の集団に群れてただ慣れ親しんでいるばかりじゃ、いけませんぜ。もっと御自分の人生全般を、大事に真剣に考えてみませんか?
昨日、NHK総合テレビで夜九時に放映された特別番組「大往生」を見た。森鴎外の孫で現在医師の小堀さんという八十過ぎの先生が埼玉県で病院の在宅医療をしていて、各家を回る。
その時、盲目の娘と、その老父の家庭を訪問する。
その家の仏壇が一瞬映り、そこに扇形の文字の書かれた小さな置物を私は見た。
紛れもなく、「○○勝利の年」等と書かれ、赤、黄、青の三色旗がほんとに小さく書かれた創価学会からもらったと思われる置物だった。あれは毎年もらえて、私のうちにもあったからすぐ判った。しきみのようなものも見えた。
私は他にも気付いた方がいるのではないかと思い、5チャンネルの実況板をネットで見たが、誰も気づいていないようだった。
その掲示板では、盲目の女性とその老いた父との生活に対する心配や応援が書かれていた。
その女性の声が声優のように清らかで耳に優しく聞こえるとかも書かれていた。
結局、その盲目の女性は、鍋うどん等を自分で作れるようになり、老父に振る舞い、父の最期にも立ち会う。正に大往生であった。
この女性がその後どうなったのかはその番組では触れていないので判らない。老父は、盲目の娘が可哀想で、娘を家で見守っていたが、自分が娘に介護される身となった。この親子の生き様は、涙を誘った。
この一家が、本当に創価学会の人かは判らないが、この老父と五十を過ぎた娘さんの年齢からして、日蓮正宗時代の人かも知れぬ。この人達も、何も判らず創価に居続けたのかも知れぬ。
チカゾウさんと広美さんというこの親子を見ていて、その育ちの良さに感心し安堵しながら、大往生にも安心しながら、ここにも創価の被害者がいた、との思いを私は禁じ得なかった。
創価学会という宗教は、何も知らず判らない多くの人々を嘘で平気で騙し、どこへ連れて行こうとしているのか。まるで、ハーメルンの笛吹きと言う、子供の集団失跡事件を彷彿とさせるような、現代悲劇だと思う。