平成二年頃、創価学会の各地の文化会館で、同時衛星中継を生で放映していた。その当時、池田大作はかなり悪乗りして、日蓮正宗宗門、日顕上人猊下様に、いわれのない文句、悪口罵詈(あっくめり)、罵詈雑言(ばりぞうごん)、ありとあらゆる言葉で罵倒した。
そして、宗門と決裂し、池田は破門された。のちには学会も破門された。
この時、創価学会員は腹を決め、池田に地獄まで付いて行くと一人一人が思った、と言うが、それは真実とは違う。
この池田の謗法スピーチの中身を知らない信者も多かったし、池田の破門等も知らず、何も知らないで創価にとどまった会員の方が多い。
後で宗門への学会寄りの悪宣伝を聖教新聞や創価新報等で聞いて、勝手な憶測で宗門憎しの思想を植え付けられた人が多い。
私も我が家も、何が起こっているのか全くわからず、いつの間にか創価に居続けたと言ってよい。
あの頃は、うちに昔あった平成三年一月以前以降の大白蓮華等を見ると、最初のページに日顕猊下の説法があり、紛れもなく日蓮正宗の信徒に見えるが、後半は宗門の文句、悪口が書かれていて、かなり自語相違、分裂していた。同じ宗教の同志とはとても思えない、この時点で創価は自分の教義を矛盾した教えで塗り固めていた。
正に頭破七分。むしろ、昭和五十二年路線、北条文書、山崎・八尋文書等で、創価による宗門支配、宗門からの独立を企んでいた学会にとり、じっと春を待つが如く、周到に準備したのか、或いは突発的に長年の恨みが噴き出したのか、悪意の創価による宗門からの離脱劇の幕はあけた。
それで池田含め上層部は良いだろうが、可哀想なのは末端の学会員達だ。何も知らされずに池田の意のまま、長年の正宗信仰と決別させられ、いつの間にか、勝手な池田教に身を落として、新興宗教創価として分裂・断絶された教えに従わねばならなかった。
その時までは日蓮正宗の教えが多く残っていたが、時期を見て、どんどん中身がすり替わっていく。大吟醸の特上の酒を、どんどん水を足して味を微妙に代えていく、詐欺商法。以前の教えは古い教え、今の学会の指導に従え、との上意下達式、軍隊式教義。
そんな創価に見切りをつけ、我が家は去年、創価学会を脱会し、日蓮正宗に帰依した。ニセ本尊をお寺に納め、脱会届をその場で書き、全てお寺が執り行ってくれた。こんなに簡単ならば、もっと早くにこれらを行なっていれば良かったと思う。
創価の害毒には今現在も苦しめられているが、多くの幸せ、功徳も日蓮正宗から頂いている。
一人のトップ・指導者が狂えば、末端まで影響し、狂い、苦しむ証左だ。
池田大作。あんな男を美辞麗句で持ち上げ盛り立て、この世の大指導者等と祭り上げてはならない。少なくとも私は、あの男に死身弘法して付いて行く、等とは当初は思わなかった。日頃の聖教等を読み、自然とその害毒に染まり、母以外の私のみは、そんな悪念を身に着けていった。それが堕地獄の末路につながるとはつゆも知らずに。
創価学会とは、何と怖ろしい団体か。今更思い知った次第だ。