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●熟語の読み・一字訓読(その121)です。
<曬:サイ、さら(す)>
・さら(す):曬光=光をさらす、曬燥=さらしかわかす、曬書=書物を虫干しする、曬曝(サイバク・シバク)=日にさらす(*大漢和ではこの熟語のみ「シバク」と読んでいる。大漢和・字通とも「サイ」音のほか、「シ」音も読み方としては載せている。)
<曰:エツ、いわ(く)、のたま(わく)、い(う)>
・いわ(く):(邦語)「曰く」
・のたま(わく)、い(う):熟語なし。
*その他:曰若(エツジャク)=発語のことば。「ここに」という意味(発語の助辞)。
<曷:カツ、なに、なん(ぞ)、いずくん(ぞ)、いつ>
・なに、なん(ぞ)、いずくん(ぞ):曷若(いかん)=いかん、何。 曷為(なんすれぞ)
・いつ:曷日(カツジツ)=いずれの日、何日
*その他:曷鼻(カツビ)=仰鼻(字通)、すくも虫のようあ形をした鼻(大漢和) *「曷」に、虫の名・鳥の名(→曷旦)などの意味あり(大漢和)
<朮:シュツ、ジュツ、チュツ、もちあわ、おけら、うけら> *「ジュツ」は慣用音。「うけら」は「おけら」の古名。
・もちあわ:朮酒=朮(もちあわ)でつくった酒。朮羹艾酒=朮(もちあわ)でつくったあつものとよもぎをいれた酒(5月の節句に洛陽の人がつくたもの) *「朮」は「秫」という漢字と通じて「もちあわ」の意。
・おけら、うけら:熟語なし。「朮(おけら・うけら)は、一名、山薊(サンケイ・やまあざみ)なり」(薬用植物の由)
(注)朮羹艾酒の「朮」:ネット上、各種辞典上も「もちあわ」か「おけら(うけら)」かほぼ半々の解説。漢検四字熟語辞典では「朮」に読みを入れていないが、薬用植物と書いてあることから暗に「おけら」を指そうとしているようにも見える・・・ここでは、大漢和・字通ともに、「もちあわ」との意味で記述してありましたので「もちあわ」の意としております。ついでに・・・この「もちあわ」は粘り気のある糯粟のことらしい。
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●熟語の読み・一字訓読(その122)です。
<朿:シ、とげ、のぎ、いが>
*音熟語なし・・・廃字らしい。今は「刺」字が使われている由。
<朸:リキ、リョク、ロク、もくめ、おうご、てんびんぼう>*「おうご」=「てんびんぼう」。いづれも邦語。
*音熟語なし(地名などでは有り)
<杆(=桿):カン、てこ、てこぼう、てすり、たて>
・てこ、てこぼう:槓杆
・てすり:欄杆(→欄干)
・たて:杆杓(カンシャク)=盾の柄、槍杆=やりと楯、鎧杆=よろいとたて
*その他:まゆみ、やまぐわ等の木の名の意味あり(大漢和・字通)。
<杠:コウ、はたざお、ちぎ、ちきり>
・はたざお:杠首(コウシュ)=はたざお(旗竿)の先
・ちぎ、ちきり:(邦語)杠秤(コウヒョウ、ちぎ、ちぎり、はかり)
*その他:杠梁(コウリョウ)=橋梁のこと(「杠」は徒行のためのもの。「梁」は車輿を通すもの。「こばし(小橋)」の意あり。)、杠蓋(コウガイ)=車蓋(「杠」は車蓋の柄)、杠轂(コウコク)=物の中心をいう(「杠」は物の中心・・・横木の意あり・・・「轂」も同様。)、杠衣(コウイ)=車蓋の柄を蔽う布、杠谷樹=枸骨(ひいらぎ)
<杞:キ、コ、くこ、おうち、かわやなぎ、こりやなぎ>
・くこ:杞菊(キキク)=くこと菊、杞葉=くこと葉、杞笋(キジュン)=くこの芽 、枸杞(クコ)=くこ
・おうち:杞梓(連抱)=おうちと梓 (一説に、この「杞」は「かわやなぎ」とも)
・かわやなぎ:杞柳(キリュウ)=かわやなぎ、こぶやなぎ(「こぶやなぎ」は「こりやなぎ」と同じ)
・こりやなぎ:同上。
*「杞憂」の「杞」は国名(地名)
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