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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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●“至高の五大鍋”第2弾!!(笑)・・・29-2向け模試(その2)です。現時点での習熟度や実力の判定にお役立てください。
●前回に比べたら(人のレベルによって異なりますが)20~40点ぐらいは易しく感じると思います。でも、レベルは相変わらず高いかも(笑)
●ハッキリ言って、漢検漢字辞典(第1版)をベースに学習されている方には不向きな模試だと考えます。初合格を目指す方であれリピーターであれ、少なくとも、漢検辞典(第2版)や他の漢和辞典・国語辞典などもベースに学習を続けられていて、より高みを目指そうとされている方に向いている模試だと思います。
●さて、今回の(その2)はどうでしょうか・・・“恐いもの見たさ”の方も含め、チャレンジはどなたでも大歓迎です(笑)・・・
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(注)音読みは基本的には<漢検2>および<大字源>の読みにしています。他の読み方もあるかも知れませんので、解答以外の読みもあるようでしたらお知らせいただけると有り難いです。
<29-2向け 漢検1級 模擬試験問題 その2>
(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.盂、圜なれば水、圜なり
2.頻りに噫欠を繰り返す
3.急に雹霰が降ってきた
4.白鳥が鵠鵠と鳴く
5.度恕の心が大切だ
6.黝黝とした森に入り込む
7.羊棗の果を食す
8.鳥、繽繽として、蘿に迷う
9.鳥、新たな罅栗を窺う
10.暗雲が幎幎と垂れ罩めている
11.濁酒、瓦缶に盈つ
12.峻険を聿越す
13.百官を淬励す
14.光爍、電の如し
15.迦葉の口に笑みを含む
16.伯氏、壎を吹き、仲氏、篪を吹く
17.轡銜を急にする者は千里の御に非ず
18.鴉が啞啞と鳴いている
19.找事に遑が無い
20.鍼黹は、裁縫や刺繡などの針仕事を指す
21.竹皺の織物を手に取って観る
22.椴の幼樹はクリスマスツリーとすることがある
23.糸が表に出ないように絎う
24.とても俐い子だ
25.悋む気持ちが抑えられない
26.沫が飛び散る
27.韋の編を三度絶つ
28.韋の編を三度絶つ
29.鰔の煮つけを食する
30.埆は石まじりの痩せ地のことだ
(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。19、20は国字で答えること。(40)2×20
1.屈強の者二人に轎をカかせる
2.疑惑がカンゼン氷釈した
3.スグ来ると言ってまだ来ない
4.早朝の境内からギョウボンが聞こえる
5.往来はひどくヌカっていた
6.黄粱イッスイの夢
7.ズサンな仕事ぶりに辟易した
8.画の余白にズサンが書入れらている
9.コウロウを経て、斯界の巨擘となった
10.古代、遠来の客を出迎えるコウロウという儀式があった
11.上司の寵をいいことに、キョウシにふるまう
12.豊麗な婦人のキョウシに見惚れる
13.恩師の著作集をシコウする
14.ご機嫌うかがいにシコウする
15.シコウ及米の害を危惧する
16.ヒンピンと事件が発生する
17.ヒンピンたる人柄を偲ばせる
18.今年(2017年)の干支はヒノトトリである
19.イスカの嘴は上下食い違っている
20.エソは上等な蒲鉾の材料となる
(三)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
(語選択候補)
1.俗事に心をひかれてかかわりあうこと
2.善悪・賢愚・美醜のたとえ
3.やせち。土地がやせて石が多いこと。
4.災いをはらい、福をいのること
5.心がひろくてゆとりのあること
<語群>
(ふじゅつ、かんゆう、こうはく、ぎょうぎょう、じょうとう、きとう、はんえん、らんゆう)
(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
( 1 )攘攘 ( 2 )狼貪 ( 3 )勢峻 ( 4 )走尿 ( 5 )附耳
載籍( 6 ) 史魚( 7 ) 冥頑( 8 ) 蹈常( 9 ) 魯魚( 10 )
<語群>
( じょうそく、ちゅつひん、ようこん、きき、がいし、こうし、てんい、しゅうこ、ふれい、こうかん )
問2 次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の四字熟語群から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。(10)2×5
1.他人だけの為に苦労するたとえ
2.月日の過ぎ行くことをいう
3.失意でぼんやりとしたさま
4.日常生活に必要な仕事や作法のこと
5.方針が一定しないたとえ
<四字熟語群>
( 灑掃応対 兎起鶻落 屠者羹霍 蒼蠅驥尾 兎起烏沈 朝種暮穫 亮遺巾幗 爽然自失 )
(五)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.大口魚 2.海人草 3.眉児豆 4.牛筋草 5.鳩酸草 6.羊駝 7.馬陸 8.高襟 9.障泥 10.水亀
(六)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.矜伐 - 2.伐る
イ.3.秕政 - 4.秕い
ウ.5.綴緝 - 6.緝める
エ.7.灼爍 - 8.爍る
オ.9.韶艶 - 10.韶しい
(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
1.正史 2.夙興 3.天涯 4.犂耕 5.牴牾
6.熙朝 7.仏生会 8.侏儒 9・諢名 10.返書
<語群>
( かんぶつえ、ちぎん、しゃくごう、ふんごう、かいり、どうこう、やじょう、せいせい、あんき、わいじん )
(八)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.キシ連抱にして数尺の朽あるも、良工は棄てず
2.コウショクは明を以て自ら消ゆ
3.巧言コウの如きは顔の厚きなり
4.ハクロは塵土の穢れを禁ぜず
5.小恐はズイズイたり、大恐は縵縵たり
6.シロク 殃を貽し、負乗 悔を招く
7.ホウド、未だ乾かず
8.瓶の尽くるはライの恥
9.鷦鷯森林に巣くうも一枝に過ぎず、エンソ河に飲むも満腹に過ぎず
10.コウコウにして信ならずんば、吾れこれを知らず
(九)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)「・・・次は槌だ。『譚海』一二に、日光山には走り大黒というあり、信受の者1.ケタイの心あらば走り失せてその家に座さず、殊に霊験ある事多し、これは往古中禅寺に大なる鼠出て諸経を食い敗り害をなせし事ありしに、その鼠を追いたりしかば下野の足緒まで逃げたり。鼠の足に緒を付けて捕えて死にたるよりそこを足緒というとぞ、足緒は足尾なり。さて死にたる鼠の骸に墨を塗りて押す時はそのまま大黒天の像になりたり。それより日光山にこの鼠の死にたる骸を重宝して納め置き、今に走り大黒とて押し出す御影なりと記す。一昨年某大臣、孟子がいわゆる大王色を好んで百姓とともにせんとの仁心より頼まれた惚れ薬の原料を採りに中禅寺湖へ往った時、ア.篤とこの大黒を拝もうと心掛けて滞在して米屋旅館に、岩田梅とて芳紀二十三歳の丸ぼちゃクルクル猫目の仲居頭あり。嬋娟たる花のイ.顔、耳の穴をくじりて一笑すれば天井から鼠が落ち、鬢のほつれを掻き立てて枕のとがを憾めば二階から人が落ちる。南方先生その何やらのふちから溢るるばかりの大愛敬に鼠色の涎を垂らして、生処を尋ねると、足尾の的尾の料理屋の娘というから十分素養もあるだろう、どうか一緒に走り大黒、身は桑門となるまでも生身の大黒天と崇め奉らんと企つる内、唐穴(からっけつ)になって下山しとうとう走り大黒を拝まなんだ。全く惚れ薬取りが惚れ薬に中毒したのだ。その節集古会員上松蓊君も同行したから彼女の2.ユウブツたる事は同君が保証する、あの辺へ往ったら尋ねやってくれたまえ。
右の『譚海』の文に拠れば鼠が神になって大黒天と現じたようだが、『滑稽雑談』二一には、大黒天神は厨家豊穣の神なるが故に、世人鼠の来って家厨の飲食倉庫の器用を損ずるをこの神に祈る時、十月の亥の日を例として子の月なる十一月の子の日を(祭りに)用ゆるなるべしと記す。『梅津長者物語』には鼠三郎、野らねの藤太等の賊が長者の宅を襲うと、大黒真先に打って出で打ち出の小槌で3.ゾクカイを打ち殺す事あり。これでは大黒時に鼠や賊を制止4.チュウリクし、槌は殺伐の具となって居る。・・・」(十二支考 鼠に関する民俗と信念 南方熊楠)
(B)「・・・舞台と云うのは、高さ三尺ばかり、幅二間ばかりの金箔を押した歩衝(ついたて)である。Kの説によると、これを「手摺り」と称するので、いつでも取り壊せるように出来ていると云う。その左右へは、新しい三色緞子の5.キチョウが下っている。後ろは、金屏風をたてまわしたものらしい。うす暗い中に、その歩衝と屏風との金が一重、ウ.燻しをかけたように、重々しく夕闇を破っている。――僕は、この簡素な舞台を見て非常にいい心もちがした。
・・・
生憎、その内に、僕は小用に行きたくなった。
――厠から帰って見ると、もう電燈がついている。そうして、いつの間にか「手摺り」の後ろには、黒い紗の覆面をした人が一人、人形を持って立っている。
愈々、狂言が始まったのであろう。僕は、会釈をしながら、ほかの客の間を通って、前に坐っていた所へ来て坐った。Kと日本服を来た英吉利人との間である。
舞台の人形は、藍色の6.スオウに、立烏帽子をかけた大名である。「それがし、いまだ、誇る宝がござらぬによって、世に稀なる宝を都へ求めにやろうと存ずる。」人形を使っている人が、こんな事を云った。語と云い、口調と云い、エ.間狂言を見るのと、大した変りはない。
・・・
すると、大名の人形が、オ.左手を小さ刀の柄にかけながら、右手(めて)の7.チュウケイで、与六をさしまねいで、こう云う事を云いつける。――「天下治まり、目出度い御代なれば、かなたこなたにて宝合せをせらるるところ、なんじの知る通り、それがし方には、いまだ誇るべき宝がないによって、汝都へ上り、世に稀なるところの宝が有らば求めて参れ。」・・・」(野呂松人形 芥川龍之介)
(C)「・・・尾生はとうとう立ちすくんだ。
川の水はもう沓を濡しながら、鋼鉄よりも冷やかな光を湛たたえて、漫々と橋の下に広がっている。すると、膝も、腹も、胸も、恐らくは8.ケイコクを出ない内に、この酷薄な満潮の水に隠されてしまうのに相違あるまい。いや、そう云う内にも水嵩はカ.益高くなって、今ではとうとう両脛さえも、川波の下に没してしまった。が、女は未だに来ない。
尾生は水の中に立ったまま、まだ一縷の望を便りに、何度も橋の空へ眼をやった。
腹を浸した水の上には、とうに9.ソウボウたる暮色が立ちキ.罩めて、ク.遠近に茂った蘆や柳も、寂しい葉ずれの音ばかりを、ぼんやりした靄の中から送って来る。と、尾生の鼻を掠めて、ケ.鱸らしい魚が一匹、ひらりと白い腹を飜した。その魚の躍った空にも、疎らながらもう星の光が見えて、コ.蘿のからんだ10.キョウランの形さえ、いち早い宵暗の中に紛れている。が、女は未だに来ない。……」(尾生の信 芥川龍之介)
👍👍👍 🐔 👍👍👍
<29-2向け 漢検1級 模擬試験問題 その2 標準解答>
(一)
1.えん(=円) 2.あいけん:おくびと、あくび。噫気と欠伸(けんしん・あくび)。3.はくせん *ひょうとあられ。 4.こくこく *白鳥の鳴く声 5.たくじょ:人の心をはかり思いやる 6.ゆうゆう:うすぐらいさま 7.ようそう:<大字源>なつめ。「羊矢棗(ヨウシソウ)」とも。<漢字源>木の名。なつめ。 8.ひんぴん:①多くさかんなさま。 ②もつれみだれるさま。 <参考>他辞典には、他に「繽繙・繽翻(ヒンパン)」=①鳥や花びらの乱れ飛ぶさま ②旗などの風に翻えるさま ・・・「大鵬、繽繙(繽翻)、翼を垂れるが若し」 9.かりつ *いがの割れた栗 10.べきべき
11.がふ :素焼きのつぼ。缶は、ほとぎ。 12.いつえつ 13.さいれい *つとめはげむ 14.こうしゃく:光りを放ってきらめくこと。 15.かしょう 16.ち 17.ひかん 18.ああ *(漢検2)「アア」と読めば、①カラスなどの鳴く声 ②幼児の話す語 「アクアク」と読めば、笑い声の意味。 19.そうじ:職を求める、口をさがす 20.しんち
21.たけしぼ 22.とどまつ・とど 23.ぬ(う) 24.かしこ(い) 25.ねた(む) *「悋(お)しむ」 26.しぶき(あわ) 27.なめしがわ 28.とじいと 29.かれい 30.そね
(二)
1.舁 2.渙然 3.直 4.暁梵(ギョウボン):朝の読経の声(大字源) 5.濘 6.一炊 7.杜撰 8.図讚・図賛:絵の余白に書き入れた評語の文章・詩・歌など。画賛。 9.劫臈=長い年月、年功、劫量 10.郊労=客を郊外に出迎えて慰労すること(広辞苑) 11.驕恣・驕肆 12.嬌姿:(広辞苑)あでやかな、なまめいた姿 *漢検2掲載熟語 13.梓行 14.祗候・伺候 15.舐糠 16.頻頻 17.斌斌・彬彬 18.丁酉 19.鶍 20.鱛
(三)
1.攀縁 (漢検2):①よじのぼること・頼りにすること (「攀援」に同じ) ②俗事に心をひかれてかかわりあうこと ③怒ること。憤怒。
2.蘭蕕(らんゆう):香草のらんと、悪臭のあるくさ。善悪・賢愚・美醜のたとえ。薫蕕。
3.磽薄(こうはく) :やせち。土地がやせて石が多いこと。 漢検2下つき熟語。
4.禳禱(じょうとう):災いをはらい、福をいのること *「禳“祷”」でも可と思われる。
5.寛裕(かんゆう):(漢検2)(広辞苑)心がひろくてゆとりのあること。
(四)
問1
1.煕煕(漢検四字熟語辞典「煕煕壌壌・・・『攘攘』とも書く」) 2.羊很 3.顚委 4.行屎 5.躡足 6.浩瀚 7.黜殯 8.不霊 9.襲故 10.亥豕
問2
1.こうかく 2.うちん 3.そうぜん 4.さいそう 5.ぼかく
(補足)
1.屠者(羹霍)(藿)(*霍(藿)は豆の葉)
(選択ダミー)兎起鶻落:書家の筆勢の軽快なたとえ。)
2.兎起(烏沈)(ときうちん)・兎欠烏沈(とけつうちん):月日の過ぎ行くことをいう 兎欠:満月が欠けていくこと。烏沈:日が西に沈むこと。月日の過ぎること。兎は月、烏は日。
3.(爽然)自失
*漢検2:①心身のさわやかなさま。 ②失意でぼんやりとしたさま。「―自失」
4.(灑掃)応対 :日常生活に必要な仕事や作法のこと。掃除や、人との受け答え。
5.朝種(暮穫)チョウシュボカク 方針が一定しないたとえ。また、物事があわただしいさま。朝に作物を植えて、夕方には収穫する意から。〈『漢書(カンジョ)』〉
(五)
1.たら 2.まくり 3.いんげんまめ 4.おひしば 5.かたばみ 6.ラマ 7.やすで 8.ハイカラ 9.あおり 10.いしがめ
(六)
1.きょうばつ 2.ほこ(る) *漢検2掲載
3.ひせい 4.わる(い) *漢検2掲載
5.ていしゅう 6.あつ(める) *つづりあつめる。同)綴集・綴輯 *漢検2掲載
7.しゃくしゃく 8.ひか(る) *①ぎらぎらと光るさま。②とかすようなあつさ(*爍(と)かす)
9.しょうえん 10.うつく(しい) *美しい
(七)
1.野乗 2.晏起 3.地垠 4.耨耕 5.吻合
6.盛世 7.灌仏会 8.矮人 9.綽号 10.回鯉
(参考)
●乾端(坤倪) (地角)天涯 ⇔ 地垠(チギン):地の果て 地角・地涯・地際
●熙朝(キチョウ):(大字源)①よく治まっている御代。盛世。(⇦(広辞苑):盛んな御代。)昭代。(⇦(広辞苑):よく治まってる御代=昭代
(八)
1.杞梓 2.膏燭 3.簧 4.白鷺 5.惴惴
6.尸禄
(参考)
*尸禄:(漢検2)官職につき、職責をはたさないで給料を取ること。
<大漢和>「負」=小人のこと、「乗」=君子の器、「負乗」=小人でありながら君子の位にある。 <字通>「負乗」=小人が出世する。<大字源>小人でありながら身分不相応な君子などの位につくこと
7.抔土 抔土未乾:墓の土がまだ乾かない、死んでまもないこと
8.罍 *罍恥=「瓶の尽くるは罍の恥」(詩経の故事) 9.偃鼠
10.悾悾(漢検2掲載熟語):(大字源)真心のあるさま。また、愚直なさま。〔論語・泰伯〕 *馬鹿正直なくせに誠実でない、そんな人は私もどうしようもない。
(九)
1.懈怠 2.尤物 3.賊魁 4.誅戮 5.几帳 6.素袍(素襖) 7.中啓 8.頃刻 9.蒼茫 10.橋欄
ア.とく(と) イ.かんばせ ウ.いぶ(し) エ.あいきょうげん オ.ゆんで カ.ますます キ.こ(めて) ク.おちこち ケ.すずき コ.つたかずら(つた) (注)本文は「蔦蘿(つたかずら)」と読ませていたが、現行読みに無いので「蘿」のみに修正してある。
👍👍👍 🐔 👍👍👍
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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●“至高の五大鍋”第2弾!!(笑)・・・29-2向け模試(その2)です。現時点での習熟度や実力の判定にお役立てください。
●前回に比べたら(人のレベルによって異なりますが)20~40点ぐらいは易しく感じると思います。でも、レベルは相変わらず高いかも(笑)
●ハッキリ言って、漢検漢字辞典(第1版)をベースに学習されている方には不向きな模試だと考えます。初合格を目指す方であれリピーターであれ、少なくとも、漢検辞典(第2版)や他の漢和辞典・国語辞典などもベースに学習を続けられていて、より高みを目指そうとされている方に向いている模試だと思います。
●さて、今回の(その2)はどうでしょうか・・・“恐いもの見たさ”の方も含め、チャレンジはどなたでも大歓迎です(笑)・・・
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(注)音読みは基本的には<漢検2>および<大字源>の読みにしています。他の読み方もあるかも知れませんので、解答以外の読みもあるようでしたらお知らせいただけると有り難いです。
<29-2向け 漢検1級 模擬試験問題 その2>
(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.盂、圜なれば水、圜なり
2.頻りに噫欠を繰り返す
3.急に雹霰が降ってきた
4.白鳥が鵠鵠と鳴く
5.度恕の心が大切だ
6.黝黝とした森に入り込む
7.羊棗の果を食す
8.鳥、繽繽として、蘿に迷う
9.鳥、新たな罅栗を窺う
10.暗雲が幎幎と垂れ罩めている
11.濁酒、瓦缶に盈つ
12.峻険を聿越す
13.百官を淬励す
14.光爍、電の如し
15.迦葉の口に笑みを含む
16.伯氏、壎を吹き、仲氏、篪を吹く
17.轡銜を急にする者は千里の御に非ず
18.鴉が啞啞と鳴いている
19.找事に遑が無い
20.鍼黹は、裁縫や刺繡などの針仕事を指す
21.竹皺の織物を手に取って観る
22.椴の幼樹はクリスマスツリーとすることがある
23.糸が表に出ないように絎う
24.とても俐い子だ
25.悋む気持ちが抑えられない
26.沫が飛び散る
27.韋の編を三度絶つ
28.韋の編を三度絶つ
29.鰔の煮つけを食する
30.埆は石まじりの痩せ地のことだ
(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。19、20は国字で答えること。(40)2×20
1.屈強の者二人に轎をカかせる
2.疑惑がカンゼン氷釈した
3.スグ来ると言ってまだ来ない
4.早朝の境内からギョウボンが聞こえる
5.往来はひどくヌカっていた
6.黄粱イッスイの夢
7.ズサンな仕事ぶりに辟易した
8.画の余白にズサンが書入れらている
9.コウロウを経て、斯界の巨擘となった
10.古代、遠来の客を出迎えるコウロウという儀式があった
11.上司の寵をいいことに、キョウシにふるまう
12.豊麗な婦人のキョウシに見惚れる
13.恩師の著作集をシコウする
14.ご機嫌うかがいにシコウする
15.シコウ及米の害を危惧する
16.ヒンピンと事件が発生する
17.ヒンピンたる人柄を偲ばせる
18.今年(2017年)の干支はヒノトトリである
19.イスカの嘴は上下食い違っている
20.エソは上等な蒲鉾の材料となる
(三)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
(語選択候補)
1.俗事に心をひかれてかかわりあうこと
2.善悪・賢愚・美醜のたとえ
3.やせち。土地がやせて石が多いこと。
4.災いをはらい、福をいのること
5.心がひろくてゆとりのあること
<語群>
(ふじゅつ、かんゆう、こうはく、ぎょうぎょう、じょうとう、きとう、はんえん、らんゆう)
(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
( 1 )攘攘 ( 2 )狼貪 ( 3 )勢峻 ( 4 )走尿 ( 5 )附耳
載籍( 6 ) 史魚( 7 ) 冥頑( 8 ) 蹈常( 9 ) 魯魚( 10 )
<語群>
( じょうそく、ちゅつひん、ようこん、きき、がいし、こうし、てんい、しゅうこ、ふれい、こうかん )
問2 次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の四字熟語群から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。(10)2×5
1.他人だけの為に苦労するたとえ
2.月日の過ぎ行くことをいう
3.失意でぼんやりとしたさま
4.日常生活に必要な仕事や作法のこと
5.方針が一定しないたとえ
<四字熟語群>
( 灑掃応対 兎起鶻落 屠者羹霍 蒼蠅驥尾 兎起烏沈 朝種暮穫 亮遺巾幗 爽然自失 )
(五)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.大口魚 2.海人草 3.眉児豆 4.牛筋草 5.鳩酸草 6.羊駝 7.馬陸 8.高襟 9.障泥 10.水亀
(六)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.矜伐 - 2.伐る
イ.3.秕政 - 4.秕い
ウ.5.綴緝 - 6.緝める
エ.7.灼爍 - 8.爍る
オ.9.韶艶 - 10.韶しい
(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
1.正史 2.夙興 3.天涯 4.犂耕 5.牴牾
6.熙朝 7.仏生会 8.侏儒 9・諢名 10.返書
<語群>
( かんぶつえ、ちぎん、しゃくごう、ふんごう、かいり、どうこう、やじょう、せいせい、あんき、わいじん )
(八)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.キシ連抱にして数尺の朽あるも、良工は棄てず
2.コウショクは明を以て自ら消ゆ
3.巧言コウの如きは顔の厚きなり
4.ハクロは塵土の穢れを禁ぜず
5.小恐はズイズイたり、大恐は縵縵たり
6.シロク 殃を貽し、負乗 悔を招く
7.ホウド、未だ乾かず
8.瓶の尽くるはライの恥
9.鷦鷯森林に巣くうも一枝に過ぎず、エンソ河に飲むも満腹に過ぎず
10.コウコウにして信ならずんば、吾れこれを知らず
(九)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)「・・・次は槌だ。『譚海』一二に、日光山には走り大黒というあり、信受の者1.ケタイの心あらば走り失せてその家に座さず、殊に霊験ある事多し、これは往古中禅寺に大なる鼠出て諸経を食い敗り害をなせし事ありしに、その鼠を追いたりしかば下野の足緒まで逃げたり。鼠の足に緒を付けて捕えて死にたるよりそこを足緒というとぞ、足緒は足尾なり。さて死にたる鼠の骸に墨を塗りて押す時はそのまま大黒天の像になりたり。それより日光山にこの鼠の死にたる骸を重宝して納め置き、今に走り大黒とて押し出す御影なりと記す。一昨年某大臣、孟子がいわゆる大王色を好んで百姓とともにせんとの仁心より頼まれた惚れ薬の原料を採りに中禅寺湖へ往った時、ア.篤とこの大黒を拝もうと心掛けて滞在して米屋旅館に、岩田梅とて芳紀二十三歳の丸ぼちゃクルクル猫目の仲居頭あり。嬋娟たる花のイ.顔、耳の穴をくじりて一笑すれば天井から鼠が落ち、鬢のほつれを掻き立てて枕のとがを憾めば二階から人が落ちる。南方先生その何やらのふちから溢るるばかりの大愛敬に鼠色の涎を垂らして、生処を尋ねると、足尾の的尾の料理屋の娘というから十分素養もあるだろう、どうか一緒に走り大黒、身は桑門となるまでも生身の大黒天と崇め奉らんと企つる内、唐穴(からっけつ)になって下山しとうとう走り大黒を拝まなんだ。全く惚れ薬取りが惚れ薬に中毒したのだ。その節集古会員上松蓊君も同行したから彼女の2.ユウブツたる事は同君が保証する、あの辺へ往ったら尋ねやってくれたまえ。
右の『譚海』の文に拠れば鼠が神になって大黒天と現じたようだが、『滑稽雑談』二一には、大黒天神は厨家豊穣の神なるが故に、世人鼠の来って家厨の飲食倉庫の器用を損ずるをこの神に祈る時、十月の亥の日を例として子の月なる十一月の子の日を(祭りに)用ゆるなるべしと記す。『梅津長者物語』には鼠三郎、野らねの藤太等の賊が長者の宅を襲うと、大黒真先に打って出で打ち出の小槌で3.ゾクカイを打ち殺す事あり。これでは大黒時に鼠や賊を制止4.チュウリクし、槌は殺伐の具となって居る。・・・」(十二支考 鼠に関する民俗と信念 南方熊楠)
(B)「・・・舞台と云うのは、高さ三尺ばかり、幅二間ばかりの金箔を押した歩衝(ついたて)である。Kの説によると、これを「手摺り」と称するので、いつでも取り壊せるように出来ていると云う。その左右へは、新しい三色緞子の5.キチョウが下っている。後ろは、金屏風をたてまわしたものらしい。うす暗い中に、その歩衝と屏風との金が一重、ウ.燻しをかけたように、重々しく夕闇を破っている。――僕は、この簡素な舞台を見て非常にいい心もちがした。
・・・
生憎、その内に、僕は小用に行きたくなった。
――厠から帰って見ると、もう電燈がついている。そうして、いつの間にか「手摺り」の後ろには、黒い紗の覆面をした人が一人、人形を持って立っている。
愈々、狂言が始まったのであろう。僕は、会釈をしながら、ほかの客の間を通って、前に坐っていた所へ来て坐った。Kと日本服を来た英吉利人との間である。
舞台の人形は、藍色の6.スオウに、立烏帽子をかけた大名である。「それがし、いまだ、誇る宝がござらぬによって、世に稀なる宝を都へ求めにやろうと存ずる。」人形を使っている人が、こんな事を云った。語と云い、口調と云い、エ.間狂言を見るのと、大した変りはない。
・・・
すると、大名の人形が、オ.左手を小さ刀の柄にかけながら、右手(めて)の7.チュウケイで、与六をさしまねいで、こう云う事を云いつける。――「天下治まり、目出度い御代なれば、かなたこなたにて宝合せをせらるるところ、なんじの知る通り、それがし方には、いまだ誇るべき宝がないによって、汝都へ上り、世に稀なるところの宝が有らば求めて参れ。」・・・」(野呂松人形 芥川龍之介)
(C)「・・・尾生はとうとう立ちすくんだ。
川の水はもう沓を濡しながら、鋼鉄よりも冷やかな光を湛たたえて、漫々と橋の下に広がっている。すると、膝も、腹も、胸も、恐らくは8.ケイコクを出ない内に、この酷薄な満潮の水に隠されてしまうのに相違あるまい。いや、そう云う内にも水嵩はカ.益高くなって、今ではとうとう両脛さえも、川波の下に没してしまった。が、女は未だに来ない。
尾生は水の中に立ったまま、まだ一縷の望を便りに、何度も橋の空へ眼をやった。
腹を浸した水の上には、とうに9.ソウボウたる暮色が立ちキ.罩めて、ク.遠近に茂った蘆や柳も、寂しい葉ずれの音ばかりを、ぼんやりした靄の中から送って来る。と、尾生の鼻を掠めて、ケ.鱸らしい魚が一匹、ひらりと白い腹を飜した。その魚の躍った空にも、疎らながらもう星の光が見えて、コ.蘿のからんだ10.キョウランの形さえ、いち早い宵暗の中に紛れている。が、女は未だに来ない。……」(尾生の信 芥川龍之介)
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<29-2向け 漢検1級 模擬試験問題 その2 標準解答>
(一)
1.えん(=円) 2.あいけん:おくびと、あくび。噫気と欠伸(けんしん・あくび)。3.はくせん *ひょうとあられ。 4.こくこく *白鳥の鳴く声 5.たくじょ:人の心をはかり思いやる 6.ゆうゆう:うすぐらいさま 7.ようそう:<大字源>なつめ。「羊矢棗(ヨウシソウ)」とも。<漢字源>木の名。なつめ。 8.ひんぴん:①多くさかんなさま。 ②もつれみだれるさま。 <参考>他辞典には、他に「繽繙・繽翻(ヒンパン)」=①鳥や花びらの乱れ飛ぶさま ②旗などの風に翻えるさま ・・・「大鵬、繽繙(繽翻)、翼を垂れるが若し」 9.かりつ *いがの割れた栗 10.べきべき
11.がふ :素焼きのつぼ。缶は、ほとぎ。 12.いつえつ 13.さいれい *つとめはげむ 14.こうしゃく:光りを放ってきらめくこと。 15.かしょう 16.ち 17.ひかん 18.ああ *(漢検2)「アア」と読めば、①カラスなどの鳴く声 ②幼児の話す語 「アクアク」と読めば、笑い声の意味。 19.そうじ:職を求める、口をさがす 20.しんち
21.たけしぼ 22.とどまつ・とど 23.ぬ(う) 24.かしこ(い) 25.ねた(む) *「悋(お)しむ」 26.しぶき(あわ) 27.なめしがわ 28.とじいと 29.かれい 30.そね
(二)
1.舁 2.渙然 3.直 4.暁梵(ギョウボン):朝の読経の声(大字源) 5.濘 6.一炊 7.杜撰 8.図讚・図賛:絵の余白に書き入れた評語の文章・詩・歌など。画賛。 9.劫臈=長い年月、年功、劫量 10.郊労=客を郊外に出迎えて慰労すること(広辞苑) 11.驕恣・驕肆 12.嬌姿:(広辞苑)あでやかな、なまめいた姿 *漢検2掲載熟語 13.梓行 14.祗候・伺候 15.舐糠 16.頻頻 17.斌斌・彬彬 18.丁酉 19.鶍 20.鱛
(三)
1.攀縁 (漢検2):①よじのぼること・頼りにすること (「攀援」に同じ) ②俗事に心をひかれてかかわりあうこと ③怒ること。憤怒。
2.蘭蕕(らんゆう):香草のらんと、悪臭のあるくさ。善悪・賢愚・美醜のたとえ。薫蕕。
3.磽薄(こうはく) :やせち。土地がやせて石が多いこと。 漢検2下つき熟語。
4.禳禱(じょうとう):災いをはらい、福をいのること *「禳“祷”」でも可と思われる。
5.寛裕(かんゆう):(漢検2)(広辞苑)心がひろくてゆとりのあること。
(四)
問1
1.煕煕(漢検四字熟語辞典「煕煕壌壌・・・『攘攘』とも書く」) 2.羊很 3.顚委 4.行屎 5.躡足 6.浩瀚 7.黜殯 8.不霊 9.襲故 10.亥豕
問2
1.こうかく 2.うちん 3.そうぜん 4.さいそう 5.ぼかく
(補足)
1.屠者(羹霍)(藿)(*霍(藿)は豆の葉)
(選択ダミー)兎起鶻落:書家の筆勢の軽快なたとえ。)
2.兎起(烏沈)(ときうちん)・兎欠烏沈(とけつうちん):月日の過ぎ行くことをいう 兎欠:満月が欠けていくこと。烏沈:日が西に沈むこと。月日の過ぎること。兎は月、烏は日。
3.(爽然)自失
*漢検2:①心身のさわやかなさま。 ②失意でぼんやりとしたさま。「―自失」
4.(灑掃)応対 :日常生活に必要な仕事や作法のこと。掃除や、人との受け答え。
5.朝種(暮穫)チョウシュボカク 方針が一定しないたとえ。また、物事があわただしいさま。朝に作物を植えて、夕方には収穫する意から。〈『漢書(カンジョ)』〉
(五)
1.たら 2.まくり 3.いんげんまめ 4.おひしば 5.かたばみ 6.ラマ 7.やすで 8.ハイカラ 9.あおり 10.いしがめ
(六)
1.きょうばつ 2.ほこ(る) *漢検2掲載
3.ひせい 4.わる(い) *漢検2掲載
5.ていしゅう 6.あつ(める) *つづりあつめる。同)綴集・綴輯 *漢検2掲載
7.しゃくしゃく 8.ひか(る) *①ぎらぎらと光るさま。②とかすようなあつさ(*爍(と)かす)
9.しょうえん 10.うつく(しい) *美しい
(七)
1.野乗 2.晏起 3.地垠 4.耨耕 5.吻合
6.盛世 7.灌仏会 8.矮人 9.綽号 10.回鯉
(参考)
●乾端(坤倪) (地角)天涯 ⇔ 地垠(チギン):地の果て 地角・地涯・地際
●熙朝(キチョウ):(大字源)①よく治まっている御代。盛世。(⇦(広辞苑):盛んな御代。)昭代。(⇦(広辞苑):よく治まってる御代=昭代
(八)
1.杞梓 2.膏燭 3.簧 4.白鷺 5.惴惴
6.尸禄
(参考)
*尸禄:(漢検2)官職につき、職責をはたさないで給料を取ること。
<大漢和>「負」=小人のこと、「乗」=君子の器、「負乗」=小人でありながら君子の位にある。 <字通>「負乗」=小人が出世する。<大字源>小人でありながら身分不相応な君子などの位につくこと
7.抔土 抔土未乾:墓の土がまだ乾かない、死んでまもないこと
8.罍 *罍恥=「瓶の尽くるは罍の恥」(詩経の故事) 9.偃鼠
10.悾悾(漢検2掲載熟語):(大字源)真心のあるさま。また、愚直なさま。〔論語・泰伯〕 *馬鹿正直なくせに誠実でない、そんな人は私もどうしようもない。
(九)
1.懈怠 2.尤物 3.賊魁 4.誅戮 5.几帳 6.素袍(素襖) 7.中啓 8.頃刻 9.蒼茫 10.橋欄
ア.とく(と) イ.かんばせ ウ.いぶ(し) エ.あいきょうげん オ.ゆんで カ.ますます キ.こ(めて) ク.おちこち ケ.すずき コ.つたかずら(つた) (注)本文は「蔦蘿(つたかずら)」と読ませていたが、現行読みに無いので「蘿」のみに修正してある。
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それほど易化させたわけでもないのですが、さすがですねえ・・・。29-1を突破するだけの実力は伊達ではありませんね(笑)
特に、「盛世」には感服しました。すごいです。
ご報告をお待ちしていたわけではないのですが、実は、至高の鍋料理、第3弾はすでにできているのです。が、ちょっと急いで出しすぎても何だなあ・・・と思っていたところでした。ご報告もいただいたことだし(笑)、今日か明日には発信する予定ですので、また、よろしくお願いいたします(笑)
てっきり2回目はお盆明けかと思っていましたが、訪問して驚きました。慌てて挑戦しまして153点。明らかに易化していただいたご様子。少しは復習の時間も短くなりそうです(笑)
語選択は、攀縁と磽薄のみの正解でしたが、2つでもわかったのでホッとしました。他の設問でわからなかった主な語としては、「暁梵、図讃、野乗、灌仏会、綽号、几帳、素袍、中啓」など。意味から「盛世、蒼茫」が解答できたのは収穫でした。
次回は反動で難化でしょうか?
難度に関わらず楽しみに待ってます。
交媾・・・コメントできず・・・でも・・・ギャハハハハ・・・おほん、失礼・・・傑作すぎ!!
中茎・・・ほほほ、ほほほ・・・宮城谷もいいけど、日本の古典も少しは読んだほうが・・・・ほほほほほ。
こちらもコメントで楽しませてもらいました。ありがとうござます・・・あ~、オモロイ(笑)
(その1)も、詳細な分析と説明をしていただいていたのを読ませていただきました。分量が多く返信できなかったこともありますが、貴ブログで色々とコメントするのは遠慮して控えました。でも、とても参考になりました。
それもあって、(その2)は少し易化しているところもあったと思います・・・また、(その3)は難化するかもしれませんが(苦笑)
また、よろしくお願いします。
チャレンジさせていただきました!
その1よりはちょびっとだけ難易度下がったような・・・
その1よりちょってできた。
それでも十分難しいですけど(笑)
ちょいちょい間違えましたが、印象的なものを抜粋
(二)
4.「経梵」「行梵」で迷い、どっちも違う!
(三)
2.「蘭莠」「蘭蕕」で迷った惜しい!
(七)
6.整斉 せいせい・・せいせい・・呪文をとなえたが、ダメだこれしか出ない
(八)
10.交媾 全然意味もつかめず~こんなの浮かんじゃった(恥)
(九)
7.全然意味わからず、中指のことかと「中茎」
中指で与六をさしまねいあら下品になっちゃいますね(恥)
尾籠な誤答になってしまいました~
楽しかったです。
ありがとうございました!
既に挑戦させていただいていたのですが、今回も記事を書くかで悩んでしまい、コメントが遅れてしまいました。
(結局、書いている時間が無さそうなので記事は断念しました。)
挑戦しはじめてすぐに、あまり集中できていない感じがあり、案の定変なミスが少々ありましたが、点数は前回と同じくらいでした。
ちなみに、文章題Cは拙模試でも使用したので、なんとなく記憶に残っていてラッキーでした^^
前回に比べて解きやすい感じはあったので、殆どの人は点を伸ばすのではないかと思います。
出題どうもありがとうございました。
何だか素っ気ないコメントですみません(汗)