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●熟語の読み・一字訓読(その105)です。
<扈:コ、ひろ(い)、したが(う)、つきそ(う)、はびこ(る)>
・ひろ(い):扈扈(ココ)=(大漢和)①広いさま・心が広いさま ②鮮明・光彩のあるさま ③美しいさま (字通)広いさま。扈冶(コヤ)=広大な。
・したが(う):扈駕=天子の出幸にしたがう。扈行=随行。扈養=ともびと・従者(*「扈」は馬を養う者。「養」は炊烹する者。すなわち、馬丁と料理人)。
・つきそ(う):扈膳=陪食。扈従(コショウ・コジュウ)=おともする・供奉。=扈衛=扈侍=扈畢(コヒツ)=扈輦(コレン)
・はびこ(る):(跳梁)跋扈、狼扈
<扣:コウ、ひか(える)、たた(く)、たず(ねる)、さしひ(く)>
・ひか(える):扣制=ひきとめる・おさえとどめる=牽制・制肘(掣肘)、扣留=拘留、 *攀轅扣馬、
・たた(く) :扣扉、扣額=ぬかずく(頭をうって地をたたく)、扣舷=舷(ふなばた)をたたく、扣門=門をたたく=人を訪問する=叩門
・たず(ねる):扣問=たずね問う=叩問=質問、
・さしひ(く):扣算=差し引く・割引する、扣減=差し引く=扣除
<扛:コウ、あ(げる)、かつ(ぐ)>
・あ(げる):扛鼎、扛挙=もちあげる・かかえあげる。扛石=石をさしあげる。扛頭=つけあがる・増長する(頭を持ち上げる意か)
・かつ(ぐ):扛轎(コウキョウ)(夫)=轎(かご・やまかご・くるま)をかつぐ(人) (*轎:キョウ、かご、やまかご、くるま)。扛夫=駕籠をかつぐ人=轎夫
<扠:サ、はさみと(る)、やす、さ(す)、さて>
・はさみと(る):(対象内漢字では熟語なし)「扠、「挟取」なり」
・やす :魚扠(ギョサ、やす)
・さ(す):扠門(サモン)=門の戸をさす。(扠手(サシュ)=交手=手をこまねく(手をさす意?)。扠腰(サヨウ)=腰に手をあてる(手をさす意?)
・さて :邦語。(「扨(さて)」が国字。)
<找:カ、ソウ、さおさ(す)、たず(ねる)>
・さおさ(す):(大漢和に「「剗」(対象外)に同じ。」とあり、「找」では熟語なし。)「找(さおさ)す」。
・たず(ねる):找着(ソウチャク)=さがしあてる・たずねあてる。找人(ソウジン)=人をさがす・人をたずねる。找尋(ソウジン)=尋ねる・捜索する。找事(ソウジ)=職を求める・職さがす。余計なことをする。找字(ソウジ)=字をさがす・字を引く。
・その他(「おぎなう」意) :找給(ソウキュウ)=経費不足を補うこと。找兌(ソウダ)=発兌した不足を補うために更に発兌すること。找補(ソウホ)=補足
(参考)「剗(カ、カク)」:船をこぐ、水をかく、切る等の意。 *划竜(ペーロン):(大辞林)「飛竜・剗竜・划竜・白竜」(中国語)九州南西部で行われる中国伝来の舟漕ぎ競走。また、それに用いる舟。以下略。)
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●熟語の読み・一字訓読(その106)です。
<抒:ショ、ジョ、く(む)、の(べる)、のぞ(く)>
・く(む) :抒溷(ジョコン)=廁(かわや)の穢物をくみとる (「沐浴抒溷」の「抒溷」は「けがれを取り除く」意とのこと(漢検四字熟語辞典))、抒廁(ジョシ)=こやしくみ・こえとり、 *「く(む)」は汲み出し・汲出のこと。
・の(べる):抒志、抒情、抒洩(ジョエイ)=抒泄(ジョセイ・ジョセツ)=のべもらす
・のぞ(く):(沐浴「抒溷」?←大漢和・字通ともに、この意味では解説されていないが・・・)
<抃:ヘン、ベン、う(つ)、たた(く)>
・う(つ) 、たた(く):抃悦、抃牛=牛を手打ちにする(→勇気ある喩え)、抃舞、抃手、抃掌、・・・
<拑:カン、ケン、はさ(む)、つぐ(む)> *「カン」は慣用音。
・はさ(む):拑撃(カンゲキ)=挟撃、拑馬(カンバ)=馬の口に木を含ませる、拑制=拑勒=鉗制=しめつけること (*拑勒=馬のくつわをくわえさえること(大漢和))、拑住=はさみとる、拑秣(カンマツ)=木を馬の口中に含ませ、まぐさを食わせないこと
・つぐ(む):拑者(カンジャ)=沈黙者(字通)・口をとざして語らぬ者(大漢和)、拑口(カンコウ)=口をふさぐ・黙して言わぬこと
*「拑(はさ)む」とは物を拑入するをいう(字通)。竹をもってするを「箝」、鉄をもってするを「鉗」という。また、口をつぐむことをもいう(字通)。
<抻:シン、チン、の(ばす)>=「展」・「伸」に同じ。大漢和:熟語なし。字通:この字なし。
<拆:タク、ひら(く)、さ(く)>
・ひら(く):拆封=拆開=ひらく・開封する。 拆書=書物をひらいて読む。拆信=手紙の封を切る。拆損=ひらきいためる。
・さ(く) :拆断=破り裂く。拆裂=さけわれる・さきわる。
*「拆字(タクジ)」=(字をひらく、字をさく意か?)占卜の一種。文字を偏旁冠脚などに分解し、その意味で吉凶を占う法。「貨泉」を「白水真人」と読む類(漢検四字熟語辞典のどこかにも載っていたような記憶が・・・)
*その他(そこなう・こわす・分解する意あり)「拆貯(タクチョ)」=あらためて倉入れする。
<拈:デン、ネン、ひね(る)、つま(む)>
・ひね(る):拈出=みねりだす。 拈書=①本を繰る ②ひねりぶみ(イ.数枚の短冊または紙にそれぞれ、或ることを記して、これを別にひねってクジ(鬮)とし探りとって占うもの・もみくじ。 ロ.巻いてその端をひねった手紙。)
・つま(む):拈香=焼香=香をつまみくべて焼く(*拈香文)。拈華(微笑)=(仏教)花をつまむ=拈花(ネンゲ)。拈鬮(ネンキュウ)=鬮を引く、抽籤する。拈出=つまみだす。拈筆=筆を手にとること(とる≒つまむ)。
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●熟語の読み・一字訓読(その105)です。
<扈:コ、ひろ(い)、したが(う)、つきそ(う)、はびこ(る)>
・ひろ(い):扈扈(ココ)=(大漢和)①広いさま・心が広いさま ②鮮明・光彩のあるさま ③美しいさま (字通)広いさま。扈冶(コヤ)=広大な。
・したが(う):扈駕=天子の出幸にしたがう。扈行=随行。扈養=ともびと・従者(*「扈」は馬を養う者。「養」は炊烹する者。すなわち、馬丁と料理人)。
・つきそ(う):扈膳=陪食。扈従(コショウ・コジュウ)=おともする・供奉。=扈衛=扈侍=扈畢(コヒツ)=扈輦(コレン)
・はびこ(る):(跳梁)跋扈、狼扈
<扣:コウ、ひか(える)、たた(く)、たず(ねる)、さしひ(く)>
・ひか(える):扣制=ひきとめる・おさえとどめる=牽制・制肘(掣肘)、扣留=拘留、 *攀轅扣馬、
・たた(く) :扣扉、扣額=ぬかずく(頭をうって地をたたく)、扣舷=舷(ふなばた)をたたく、扣門=門をたたく=人を訪問する=叩門
・たず(ねる):扣問=たずね問う=叩問=質問、
・さしひ(く):扣算=差し引く・割引する、扣減=差し引く=扣除
<扛:コウ、あ(げる)、かつ(ぐ)>
・あ(げる):扛鼎、扛挙=もちあげる・かかえあげる。扛石=石をさしあげる。扛頭=つけあがる・増長する(頭を持ち上げる意か)
・かつ(ぐ):扛轎(コウキョウ)(夫)=轎(かご・やまかご・くるま)をかつぐ(人) (*轎:キョウ、かご、やまかご、くるま)。扛夫=駕籠をかつぐ人=轎夫
<扠:サ、はさみと(る)、やす、さ(す)、さて>
・はさみと(る):(対象内漢字では熟語なし)「扠、「挟取」なり」
・やす :魚扠(ギョサ、やす)
・さ(す):扠門(サモン)=門の戸をさす。(扠手(サシュ)=交手=手をこまねく(手をさす意?)。扠腰(サヨウ)=腰に手をあてる(手をさす意?)
・さて :邦語。(「扨(さて)」が国字。)
<找:カ、ソウ、さおさ(す)、たず(ねる)>
・さおさ(す):(大漢和に「「剗」(対象外)に同じ。」とあり、「找」では熟語なし。)「找(さおさ)す」。
・たず(ねる):找着(ソウチャク)=さがしあてる・たずねあてる。找人(ソウジン)=人をさがす・人をたずねる。找尋(ソウジン)=尋ねる・捜索する。找事(ソウジ)=職を求める・職さがす。余計なことをする。找字(ソウジ)=字をさがす・字を引く。
・その他(「おぎなう」意) :找給(ソウキュウ)=経費不足を補うこと。找兌(ソウダ)=発兌した不足を補うために更に発兌すること。找補(ソウホ)=補足
(参考)「剗(カ、カク)」:船をこぐ、水をかく、切る等の意。 *划竜(ペーロン):(大辞林)「飛竜・剗竜・划竜・白竜」(中国語)九州南西部で行われる中国伝来の舟漕ぎ競走。また、それに用いる舟。以下略。)
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●熟語の読み・一字訓読(その106)です。
<抒:ショ、ジョ、く(む)、の(べる)、のぞ(く)>
・く(む) :抒溷(ジョコン)=廁(かわや)の穢物をくみとる (「沐浴抒溷」の「抒溷」は「けがれを取り除く」意とのこと(漢検四字熟語辞典))、抒廁(ジョシ)=こやしくみ・こえとり、 *「く(む)」は汲み出し・汲出のこと。
・の(べる):抒志、抒情、抒洩(ジョエイ)=抒泄(ジョセイ・ジョセツ)=のべもらす
・のぞ(く):(沐浴「抒溷」?←大漢和・字通ともに、この意味では解説されていないが・・・)
<抃:ヘン、ベン、う(つ)、たた(く)>
・う(つ) 、たた(く):抃悦、抃牛=牛を手打ちにする(→勇気ある喩え)、抃舞、抃手、抃掌、・・・
<拑:カン、ケン、はさ(む)、つぐ(む)> *「カン」は慣用音。
・はさ(む):拑撃(カンゲキ)=挟撃、拑馬(カンバ)=馬の口に木を含ませる、拑制=拑勒=鉗制=しめつけること (*拑勒=馬のくつわをくわえさえること(大漢和))、拑住=はさみとる、拑秣(カンマツ)=木を馬の口中に含ませ、まぐさを食わせないこと
・つぐ(む):拑者(カンジャ)=沈黙者(字通)・口をとざして語らぬ者(大漢和)、拑口(カンコウ)=口をふさぐ・黙して言わぬこと
*「拑(はさ)む」とは物を拑入するをいう(字通)。竹をもってするを「箝」、鉄をもってするを「鉗」という。また、口をつぐむことをもいう(字通)。
<抻:シン、チン、の(ばす)>=「展」・「伸」に同じ。大漢和:熟語なし。字通:この字なし。
<拆:タク、ひら(く)、さ(く)>
・ひら(く):拆封=拆開=ひらく・開封する。 拆書=書物をひらいて読む。拆信=手紙の封を切る。拆損=ひらきいためる。
・さ(く) :拆断=破り裂く。拆裂=さけわれる・さきわる。
*「拆字(タクジ)」=(字をひらく、字をさく意か?)占卜の一種。文字を偏旁冠脚などに分解し、その意味で吉凶を占う法。「貨泉」を「白水真人」と読む類(漢検四字熟語辞典のどこかにも載っていたような記憶が・・・)
*その他(そこなう・こわす・分解する意あり)「拆貯(タクチョ)」=あらためて倉入れする。
<拈:デン、ネン、ひね(る)、つま(む)>
・ひね(る):拈出=みねりだす。 拈書=①本を繰る ②ひねりぶみ(イ.数枚の短冊または紙にそれぞれ、或ることを記して、これを別にひねってクジ(鬮)とし探りとって占うもの・もみくじ。 ロ.巻いてその端をひねった手紙。)
・つま(む):拈香=焼香=香をつまみくべて焼く(*拈香文)。拈華(微笑)=(仏教)花をつまむ=拈花(ネンゲ)。拈鬮(ネンキュウ)=鬮を引く、抽籤する。拈出=つまみだす。拈筆=筆を手にとること(とる≒つまむ)。
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