日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
●<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 補習版その1>を配信します。
●90%程度は、ほぼ、漢検漢字辞典第2版に準拠していると思いますので、初チャレンジの方は160点以上は獲得してほしいものです・・・未達成でも、まだ時間はありますけどね(^^)リピーターの方はぜひ満点をめざしてください(^^)
●チャレンジ結果や感想などのコメントをお寄せいただければ、大変ありがたいです。その内容などを踏まえて、<補習版その2>を配信したいと考えています。
<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 補習版その1(ほぼ漢検に準拠)>
(一) 次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.豈、屯蹇のために性真を失わんや
2.餌を錯(お)き、扱綸す
3.将に大門を塞砌し僅かに方隙を留める
4.姶、美好なり
5.柘火とは「やまぐわ」の燧火のことである
6.酒色に湛湎す
7.溺器とは清器とか溲瓶のことである。
8.灼艾、痛を分かつ
9.近畿凶歉打ち続く
10.大いに矧笑す
11.兌利な刃物を使う
12.雨、祁祁として興る
13.禰祖に赴き、戦勝を祈願する
14.篦梳とはすきぐしのことをいう
15.彼の君子の女、我、見ずして我が心、苑結す
16.馬楝を使い版画を仕上げる
17.日が暮れてから莫宿する
18.京師より某州に至る南北を綰轂する
19.税を繳納する
20.牛馬が犇散と走る
21.志を蔽めて行動する
22.蔑くて読みにくい
23.朕位を巽る
24.淫きな威勢を保つ
25.瀕海とは海に瀕っている所という意味だ
26.牢に閉じ込められた
27.口をつけて哈る
28.山科の石田の小野の柞原 見つつか君が山道越ゆらん
29.酸実が山地で自生している
30.人の日記をひそかに覘みる
(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。(30)2×15
1.松塊(まつほど)はブクリョウの古名で薬用のきのこの一種だ
2.トシシはネナシカズラの種子で漢方で強壮剤として用いられる
3.わずかなことを咎めだてすることをコジリ咎めという
4.トウ蓆は夏の敷物だ
5.陰暦六月のことをトンゲツという
6.使い古しのボロを纏う
7.非難のキッサキを向ける
8.ホオバの下駄を履く
9.金属製品をロウセツする
10.珠玉がサンサンと鳴る
11.雨がサンサンと降る
12.連続作業にケンエンの感をもつ
13.何が不満か、ケンエンとせぬ顔つきをしている
14.物価がトウホンする
15.石碑のトウホンをつくる
(三)次の傍線部分のカタカナを国字で記せ。(10)2×5
1.オオボラの卵巣から鱲をつくる
2.オオヅツを据えて敵を迎え撃つ
3.トテも大事な話だ
4.草ムシりに精を出す
5.スイ臓癌が見つかった
(四)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.非常にねたみ深く無慈悲なこと
2.美しさが抜きんでていること・きらびやかで美しいこと
3.こなみじんになること。転じて、身を粉にして働くこと
4.みどり色の山、みどり色の連山
5.祈願の成就したお礼のため神仏にお参りすること
<語群>
(ざんにん、えいけん、せいふん、ふんさい、すいらん、さいにん、ほうさい、さいせん)
(五)次の四字熟語について、問1と問2に答えよ。 (30)
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
1.ア ( )定罪
2.イ ( )丹漆
3.ウ ( )近裏
4.エ ( )亢進
5.オ ( )雲譎
6.カ 頭会( )
7.キ 茅堵( )
8.ク 瓶墜( )
9.ケ 附贅( )
10.コ 浮雲( )
<語群>
(しんき、べんぺき、えいじつ、ゆうあく、しんせつ、きれん、しょうぜん、けんゆう、げんしん、はき)
問2 次の11~15の解説・意味にあてはまるものを、問1のア~コの四字熟語から一つ選び、記号(ア~コ)で記せ。(10)2×5
11.頭数を数えて、貪るように重く税を取ること
12.男女が離れて二度と合えないこと
13.人を処断する際の罪刑決定の仕方。
14.心臓の鼓動が早くはげしくなること
15.悪人が政権を握って世の中が暗くなることのたとえ
(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.外持 2.魚条 3.御哭 4.魚蝨 5.五月蠅 6.屍櫃 7.水分 8.敵娼 9.纏頭 10.蟇子
(七)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.縦臾 ― 2.臾める
イ.3.辜負 ― 4.辜く
ウ.5.佗髪 ― 6.佗す
エ.7.崔錯 ― 8.崔わる
オ.9.煎迫 ― 10.煎る
(八)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
<対義語>
1.黄昏 2.天瑞 3.魯鈍 4.泰然 5.頑健
<類義語>
6.漁師 7.三更 8.寝台 9.永劫 10.民間
<語群>
(るいじゃく、こし、きょうきょう、へいや、えいご、しょうとう、じんでんごう、ちふ、ろうほ、ちめい)
(九)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
<故事成語類>
1.サンプの養
2.枉なれば即ち直し、ワなれば即ち盈つ
3.ハクシュウの操
4.デイリに土塊を洗う
5.山葵とジョウルリは泣いて誉める
6.ショウショウの憂え
7.ユウジン、余地あり
8.セイネン 重ねて来たらず
9.ソウトツ 未だ黔まず
10.流星光底 チョウダを逸す
(十)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)「・・・十一月十一日 晴れ渡りて風無し、午後日高氏来談、終日執筆、夕餉の後壺中庵を訪ふ。空曇りて(ア)暴かに暖し、雨にやならむと気遣はれしが暖風を幸ひお歌を伴ひ虎の門より自働車に乗り(1)トリの市に赴く、車は丸の内を抜け小伝馬町を過ぎ新堀端より菊屋橋に出ず、入谷町のあたりにて通行留な り、新開の電車道を歩むこと二三町、大鳥神社の(イ)幟 高張(ウ)挑灯を見る、此の辺の地曾て浅草の裏田圃にて東方には郭の裏手を望み西の方には根岸入谷の燈火を樹間に見たりし処なり、今は蓑輪行の電車道となれり、(2)ソウソウの感禁ずべからず、鷲神社に(3)サイせんとせしが群集潮の如く境内に入ること能はず、中途より路地を迂回して廓内揚屋町に入り、群集に押されて大門に出でたれば千束町を歩み浅草公園に出でぬ、途次猿之助の(4)タクシを過ぐ、今猶閑地となれり、銘酒屋の立ち続きし路地は尽く芸者家町となる、是浅草組合新見番に属するものなりといふ、仲店の玩具店伊勢勘にて熊手を購ひ雷門にて自働車に乗らむとする時(5)シュウウ(エ)沛然として(オ)灑ぎ来れり、群集狼狽芋を洗ふが如し、壺中庵に帰れば正に十一時なり、茶を喫して家に帰る、陰雲既に四散し明月(6)コウコウとして昼の如し・・・」(「摘々録 断腸亭日乗」永井荷風の日記)
(B)「・・・当時県吏の権勢は盛なものであつた。成善が東京に入つた直後に、まだ浦和県出仕の典獄であつた優善を訪ふと、優善は等外一等出仕宮本半蔵に駕籠 (7)イッチョウを宰領させて成善を県の界に迎へた。成善がその駕籠に乗つて、戸田の渡しに掛かると、渡船場の役人が土下座をした。
優善が庶務局詰になつた頃の事である。或日優善は宴会を催して、前年に自分が供をした今戸橋の湊屋の抱芸者を始とし、山谷堀で顔を識つた芸者を漏なく招いた。そして酒(カ)闌なる時「己(おれ)はお前方の供をして、大ぶ世話になつたことがあるが、今日は己もお客だぞ」と云つた。大丈夫(=男子)志を得たと云ふ(8)ガイがあつたさうである。
・・・又野村は後明治六年五月二十一日に此職にゐて歿したので、長門の士参事白根多助が一時県務を(9)セッコウした。・・・」(鴎外・渋江抽斎)
(C)「・・・猶ほ一言せんに仏蘭西をして前に英国の鑑戒無からしめば其宰相大臣は深く咎むるに足らずして、僕の論は迂に非ざれば刻なり、唯其れ烱然たる鑑戒有りて猶ほ鑑戒することを知らず、前車覆へりて後車進めり、是れ当時仏蘭西の宰相大臣は好んで奇禍を後人に遺せりしと謂ふ可し。夫の進化神を妨阻(=妨害)したる魔敵なりと謂ふ可し、王路易を(キ)擠陥したる罪人なりと謂ふ可し・・・
・・・洋学紳士更に一杯をのみほして又云ひけるは、「所謂 車は流水の如く馬は(10)ユウリョウの如く、高帽を被むり濶袍を穿ち、(ク)大逵(ケ)通衢の中、男女雑沓の群を(コ)貫串し飛過して顧眄せず。」(中江兆民「三酔人経綸問答」)
👍👍👍 🐑 👍👍👍
<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 補習版その1(ほぼ漢検に準拠) 標準解答>
(一)
1.ちゅんけん 2.そうりん(釣糸をひく・垂れる意) 3.そくせい(はめふさぐ意) 4.おう 5.しゃか 6.ちんめん 7.にょうき・じょうき 8.しゃくがい(兄弟友愛の厚い喩え。故事。) 9.きょうけん 10.しんしょう(歯ぐきを出して大笑いする意。「矧」は、ここでは「はぐき」の意。) 11.えいり 12.きき(「しずかに、おもむろに」という意味) 13.でいそ 14.へいそ 15.うつけつ(心結ぼれること (苑=鬱)) 16.ばれん 17.ぼしゅく(遅くなってから宿る意) 18.わんこく(要所を控制(牽制)する意) 19.きょうのう(「いぐるみ=シャク」以外の読みは「キョウ」) 20.ほんさん
21.さだ 22.くら 23.ゆず 24.おお 25.そ 26.ひとや 27.すす 28.ははそはら 29.ずみ 30.ぬすみ
(二)
1.茯苓 2.菟糸子 3.鐺 4.籐 5.遯月 6.褸・襤・縷・襤褸 7.鋩(鋒、鉾、芒) 8.朴歯 9.鑞接 10.珊珊 11.潸潸 12.倦厭 13.慊焉 14.騰奔 15.搨本
(三)
1.鮱 2.熕 3.迚 4.毟・挘 5.膵
(四)
1.猜忍 2.英絢 3.齏粉 4.翠巒 5.報賽(祭)
(五)
問1
1.ア原心 2.イ黝堊 3.ウ鞭辟 4.エ心悸 5.オ波詭 6.カ箕斂 7.キ蕭然 8.ク簪折 9.ケ懸疣 10.コ翳日
問2
11.カ 12.ク 13.ア 14.エ 15.コ
(六)
1.ほまち 2.すわやり 3.みね 4.ちょう 5.さばえ 6.からひつ 7.みくまり 8.あいかた 9.はな 10.ぶゆ
(七)
1.しょうゆ 2.すす 3.こふ 4.そむ 5.たはつ 6.みだ 7.さいさく 8.まじ 9.せんぱく 10.せま
(八)
1.遅明 2.地符 3.穎悟(英悟) 4.兢兢 5.羸弱 6.罟師 7.丙夜 8.牀榻(床榻) 9.塵点劫 10.壟畝(隴畝)
(九)
1.三釜 2.窪 3.柏舟 4.泥裡・泥裏 5.浄瑠璃 6.蕭牆 7.遊刃(游刃) 8.盛年 9.竈突 10.長蛇
(十)
(1)酉 (2)桑滄 (3)賽 (4)宅址 (5)驟雨 (6)皎皎(皎々) (7) 一挺(原文は「一挺」。「一梃」「一丁」でも可と思われる) (8)概 (9)摂行 (10)游竜
(ア)にわ (イ)のぼり (ウ)ちょうちん (エ)はいぜん (オ)そそ (カ)たけなわ (キ)せいかん (ク)たいき(だいき) (ケ)つうく (コ)かんかん
👍👍👍 🐑 👍👍👍
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
●<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 補習版その1>を配信します。
●90%程度は、ほぼ、漢検漢字辞典第2版に準拠していると思いますので、初チャレンジの方は160点以上は獲得してほしいものです・・・未達成でも、まだ時間はありますけどね(^^)リピーターの方はぜひ満点をめざしてください(^^)
●チャレンジ結果や感想などのコメントをお寄せいただければ、大変ありがたいです。その内容などを踏まえて、<補習版その2>を配信したいと考えています。
<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 補習版その1(ほぼ漢検に準拠)>
(一) 次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.豈、屯蹇のために性真を失わんや
2.餌を錯(お)き、扱綸す
3.将に大門を塞砌し僅かに方隙を留める
4.姶、美好なり
5.柘火とは「やまぐわ」の燧火のことである
6.酒色に湛湎す
7.溺器とは清器とか溲瓶のことである。
8.灼艾、痛を分かつ
9.近畿凶歉打ち続く
10.大いに矧笑す
11.兌利な刃物を使う
12.雨、祁祁として興る
13.禰祖に赴き、戦勝を祈願する
14.篦梳とはすきぐしのことをいう
15.彼の君子の女、我、見ずして我が心、苑結す
16.馬楝を使い版画を仕上げる
17.日が暮れてから莫宿する
18.京師より某州に至る南北を綰轂する
19.税を繳納する
20.牛馬が犇散と走る
21.志を蔽めて行動する
22.蔑くて読みにくい
23.朕位を巽る
24.淫きな威勢を保つ
25.瀕海とは海に瀕っている所という意味だ
26.牢に閉じ込められた
27.口をつけて哈る
28.山科の石田の小野の柞原 見つつか君が山道越ゆらん
29.酸実が山地で自生している
30.人の日記をひそかに覘みる
(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。(30)2×15
1.松塊(まつほど)はブクリョウの古名で薬用のきのこの一種だ
2.トシシはネナシカズラの種子で漢方で強壮剤として用いられる
3.わずかなことを咎めだてすることをコジリ咎めという
4.トウ蓆は夏の敷物だ
5.陰暦六月のことをトンゲツという
6.使い古しのボロを纏う
7.非難のキッサキを向ける
8.ホオバの下駄を履く
9.金属製品をロウセツする
10.珠玉がサンサンと鳴る
11.雨がサンサンと降る
12.連続作業にケンエンの感をもつ
13.何が不満か、ケンエンとせぬ顔つきをしている
14.物価がトウホンする
15.石碑のトウホンをつくる
(三)次の傍線部分のカタカナを国字で記せ。(10)2×5
1.オオボラの卵巣から鱲をつくる
2.オオヅツを据えて敵を迎え撃つ
3.トテも大事な話だ
4.草ムシりに精を出す
5.スイ臓癌が見つかった
(四)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.非常にねたみ深く無慈悲なこと
2.美しさが抜きんでていること・きらびやかで美しいこと
3.こなみじんになること。転じて、身を粉にして働くこと
4.みどり色の山、みどり色の連山
5.祈願の成就したお礼のため神仏にお参りすること
<語群>
(ざんにん、えいけん、せいふん、ふんさい、すいらん、さいにん、ほうさい、さいせん)
(五)次の四字熟語について、問1と問2に答えよ。 (30)
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
1.ア ( )定罪
2.イ ( )丹漆
3.ウ ( )近裏
4.エ ( )亢進
5.オ ( )雲譎
6.カ 頭会( )
7.キ 茅堵( )
8.ク 瓶墜( )
9.ケ 附贅( )
10.コ 浮雲( )
<語群>
(しんき、べんぺき、えいじつ、ゆうあく、しんせつ、きれん、しょうぜん、けんゆう、げんしん、はき)
問2 次の11~15の解説・意味にあてはまるものを、問1のア~コの四字熟語から一つ選び、記号(ア~コ)で記せ。(10)2×5
11.頭数を数えて、貪るように重く税を取ること
12.男女が離れて二度と合えないこと
13.人を処断する際の罪刑決定の仕方。
14.心臓の鼓動が早くはげしくなること
15.悪人が政権を握って世の中が暗くなることのたとえ
(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.外持 2.魚条 3.御哭 4.魚蝨 5.五月蠅 6.屍櫃 7.水分 8.敵娼 9.纏頭 10.蟇子
(七)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.縦臾 ― 2.臾める
イ.3.辜負 ― 4.辜く
ウ.5.佗髪 ― 6.佗す
エ.7.崔錯 ― 8.崔わる
オ.9.煎迫 ― 10.煎る
(八)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
<対義語>
1.黄昏 2.天瑞 3.魯鈍 4.泰然 5.頑健
<類義語>
6.漁師 7.三更 8.寝台 9.永劫 10.民間
<語群>
(るいじゃく、こし、きょうきょう、へいや、えいご、しょうとう、じんでんごう、ちふ、ろうほ、ちめい)
(九)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
<故事成語類>
1.サンプの養
2.枉なれば即ち直し、ワなれば即ち盈つ
3.ハクシュウの操
4.デイリに土塊を洗う
5.山葵とジョウルリは泣いて誉める
6.ショウショウの憂え
7.ユウジン、余地あり
8.セイネン 重ねて来たらず
9.ソウトツ 未だ黔まず
10.流星光底 チョウダを逸す
(十)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)「・・・十一月十一日 晴れ渡りて風無し、午後日高氏来談、終日執筆、夕餉の後壺中庵を訪ふ。空曇りて(ア)暴かに暖し、雨にやならむと気遣はれしが暖風を幸ひお歌を伴ひ虎の門より自働車に乗り(1)トリの市に赴く、車は丸の内を抜け小伝馬町を過ぎ新堀端より菊屋橋に出ず、入谷町のあたりにて通行留な り、新開の電車道を歩むこと二三町、大鳥神社の(イ)幟 高張(ウ)挑灯を見る、此の辺の地曾て浅草の裏田圃にて東方には郭の裏手を望み西の方には根岸入谷の燈火を樹間に見たりし処なり、今は蓑輪行の電車道となれり、(2)ソウソウの感禁ずべからず、鷲神社に(3)サイせんとせしが群集潮の如く境内に入ること能はず、中途より路地を迂回して廓内揚屋町に入り、群集に押されて大門に出でたれば千束町を歩み浅草公園に出でぬ、途次猿之助の(4)タクシを過ぐ、今猶閑地となれり、銘酒屋の立ち続きし路地は尽く芸者家町となる、是浅草組合新見番に属するものなりといふ、仲店の玩具店伊勢勘にて熊手を購ひ雷門にて自働車に乗らむとする時(5)シュウウ(エ)沛然として(オ)灑ぎ来れり、群集狼狽芋を洗ふが如し、壺中庵に帰れば正に十一時なり、茶を喫して家に帰る、陰雲既に四散し明月(6)コウコウとして昼の如し・・・」(「摘々録 断腸亭日乗」永井荷風の日記)
(B)「・・・当時県吏の権勢は盛なものであつた。成善が東京に入つた直後に、まだ浦和県出仕の典獄であつた優善を訪ふと、優善は等外一等出仕宮本半蔵に駕籠 (7)イッチョウを宰領させて成善を県の界に迎へた。成善がその駕籠に乗つて、戸田の渡しに掛かると、渡船場の役人が土下座をした。
優善が庶務局詰になつた頃の事である。或日優善は宴会を催して、前年に自分が供をした今戸橋の湊屋の抱芸者を始とし、山谷堀で顔を識つた芸者を漏なく招いた。そして酒(カ)闌なる時「己(おれ)はお前方の供をして、大ぶ世話になつたことがあるが、今日は己もお客だぞ」と云つた。大丈夫(=男子)志を得たと云ふ(8)ガイがあつたさうである。
・・・又野村は後明治六年五月二十一日に此職にゐて歿したので、長門の士参事白根多助が一時県務を(9)セッコウした。・・・」(鴎外・渋江抽斎)
(C)「・・・猶ほ一言せんに仏蘭西をして前に英国の鑑戒無からしめば其宰相大臣は深く咎むるに足らずして、僕の論は迂に非ざれば刻なり、唯其れ烱然たる鑑戒有りて猶ほ鑑戒することを知らず、前車覆へりて後車進めり、是れ当時仏蘭西の宰相大臣は好んで奇禍を後人に遺せりしと謂ふ可し。夫の進化神を妨阻(=妨害)したる魔敵なりと謂ふ可し、王路易を(キ)擠陥したる罪人なりと謂ふ可し・・・
・・・洋学紳士更に一杯をのみほして又云ひけるは、「所謂 車は流水の如く馬は(10)ユウリョウの如く、高帽を被むり濶袍を穿ち、(ク)大逵(ケ)通衢の中、男女雑沓の群を(コ)貫串し飛過して顧眄せず。」(中江兆民「三酔人経綸問答」)
👍👍👍 🐑 👍👍👍
<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 補習版その1(ほぼ漢検に準拠) 標準解答>
(一)
1.ちゅんけん 2.そうりん(釣糸をひく・垂れる意) 3.そくせい(はめふさぐ意) 4.おう 5.しゃか 6.ちんめん 7.にょうき・じょうき 8.しゃくがい(兄弟友愛の厚い喩え。故事。) 9.きょうけん 10.しんしょう(歯ぐきを出して大笑いする意。「矧」は、ここでは「はぐき」の意。) 11.えいり 12.きき(「しずかに、おもむろに」という意味) 13.でいそ 14.へいそ 15.うつけつ(心結ぼれること (苑=鬱)) 16.ばれん 17.ぼしゅく(遅くなってから宿る意) 18.わんこく(要所を控制(牽制)する意) 19.きょうのう(「いぐるみ=シャク」以外の読みは「キョウ」) 20.ほんさん
21.さだ 22.くら 23.ゆず 24.おお 25.そ 26.ひとや 27.すす 28.ははそはら 29.ずみ 30.ぬすみ
(二)
1.茯苓 2.菟糸子 3.鐺 4.籐 5.遯月 6.褸・襤・縷・襤褸 7.鋩(鋒、鉾、芒) 8.朴歯 9.鑞接 10.珊珊 11.潸潸 12.倦厭 13.慊焉 14.騰奔 15.搨本
(三)
1.鮱 2.熕 3.迚 4.毟・挘 5.膵
(四)
1.猜忍 2.英絢 3.齏粉 4.翠巒 5.報賽(祭)
(五)
問1
1.ア原心 2.イ黝堊 3.ウ鞭辟 4.エ心悸 5.オ波詭 6.カ箕斂 7.キ蕭然 8.ク簪折 9.ケ懸疣 10.コ翳日
問2
11.カ 12.ク 13.ア 14.エ 15.コ
(六)
1.ほまち 2.すわやり 3.みね 4.ちょう 5.さばえ 6.からひつ 7.みくまり 8.あいかた 9.はな 10.ぶゆ
(七)
1.しょうゆ 2.すす 3.こふ 4.そむ 5.たはつ 6.みだ 7.さいさく 8.まじ 9.せんぱく 10.せま
(八)
1.遅明 2.地符 3.穎悟(英悟) 4.兢兢 5.羸弱 6.罟師 7.丙夜 8.牀榻(床榻) 9.塵点劫 10.壟畝(隴畝)
(九)
1.三釜 2.窪 3.柏舟 4.泥裡・泥裏 5.浄瑠璃 6.蕭牆 7.遊刃(游刃) 8.盛年 9.竈突 10.長蛇
(十)
(1)酉 (2)桑滄 (3)賽 (4)宅址 (5)驟雨 (6)皎皎(皎々) (7) 一挺(原文は「一挺」。「一梃」「一丁」でも可と思われる) (8)概 (9)摂行 (10)游竜
(ア)にわ (イ)のぼり (ウ)ちょうちん (エ)はいぜん (オ)そそ (カ)たけなわ (キ)せいかん (ク)たいき(だいき) (ケ)つうく (コ)かんかん
👍👍👍 🐑 👍👍👍
結果139点で点数的には良くありませんでしたが、
正解できたはずの問題を多く落としたわけでも、
推測が全く当たらなかったわけでも無いので、
実力が発揮できたことに一安心しております。
でも、やっぱりショック…(笑)
まだ、見直しができる精神状態でないので(笑)
パッと見で気付いた点だけ。
(二)14「騰奔」では?
(十)(コ)「かんせん」でも正解でしょうか?
(二)14:気づかれる前に直しておいたのですが、間に合わなかったみたいですね。
(十)紛らわしい問題でした。原文の振りは「かんかん」・・・これで意味は通じると思ったので「かんせん」もありかなとは思いつつ、そのまま出しました。「かんせん」でも意味は通じそうなので×にはできないかも・・・どなたか、適切な回答を齎せるかたはいらっしゃるでしょうか・・・ちょっと教えてほしいところです。
個別の感想ですが、全15回の模試と比べると、
(二)(六)(八)が難しく、
特に(六)が1点だったのが痛かったです。
(15回の平均では7.7点でした。)
「辞典」の必要性を痛感しています…。
(二)14:失礼しました。送る前のチェックを怠りました。
ただ、「ホン」だけでなく「トウ」も違うのでは?
(八)10:「聾」→「壟」では?
「ホン」も「トウ」も違うとは・・・「ホン」「トウ」だ!しっつれいしました。修正しておきます。
(八)10もダメですね、目が悪すぎる・・・修正します。
チャレンジされていただきました。
最低の98点(泣)
大丈夫でしょうか?だめですよね・・・
(二)(六)(八)(九)今までで一番難しかったです。
ありがとうございました。
新出のものを多く取り入れすぎましたかね・・・(六)は、心配いりません・・・全問こういうものとはならない筈ですから。なお、、物は考えようです・・・rikurokuさんの基礎実力にこの獲得点が一層加わると思えば、前途は明るいです。もすこし、がんばってみましょう。
<その2>も大体似たようなものなんで、ちょっと配信を躊躇してしまいます・・・いま、どうするか考え中。
ありがとうございます。
私もそう考えていますので大丈夫ですよ!
かなり前向きですから(笑)
以前にsyuusyuu様から「本試験で151点取れる基礎実力は持っている」とおっしゃっていただけましたので、そこにここで鍛えた知識が加われば、本番も少しは気が楽に臨めるかな~と思っています。
本番までsyuusyuu様からの+αを積み重ねていきたいと思います。
得点は128点でした。今までの最低点のきがします。
なんか、読みや書きなど、とても難しいと思いますよ。今までの模試の難易度がとても高いので、syuusyuuさん、そっちに慣れてしまったのでは…?なんて、冗談ですw
さて、「縦臾」ですが、「ショウヨウ」だと思うのですがどうでしょう。大漢和には「すすめる。慂に同じ」とあり、読みもヨウに限定されています。また、正韻には「尹竦切,音勇。縦臾,與慫慂通。」とあります。
以上の事から、ショウヨウだと思うのです。