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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆
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・1級漢字用の「熟語の読み・一字訓読」シリーズです。
・(その223)からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理しているので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・223回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
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●熟語の読み・一字訓読(その329)です。 このシリーズは1級配当漢字を対象としたシリーズ記事です。すでに、(その320)で一応完了したつもりでしたが、一部、漏れていたり不備などもあったりするので、その後の調査の成果(調査対象辞典の拡大、漢検2とも比較など・・・)も踏まえて、適宜、不定期に案内していくものです。
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●「蹙」も「襄」も「褻」も、ノート(WP)には記載してあったのに、記事にしていなかった模様・・・量が多いので「その329」と「その330」に分けて掲載します・・・。
●新たに調べたものも含めて開示します。
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<蹙:シュク、セキ、せま(る)、しか(める)、きわ(まる)、くる(しむ)、つつし(む)、け(る)>
(漢検2)
音:シュク・セキ 訓 せま(る)・しか(める)・きわ(まる)・つつし(む)・け(る) *「くる(しむ)」訓が掲載されていないんだ・・・
・意味 :①せまる。物事がさしせまる。
②しわをよせる。しかめる。「顰蹙(ヒンシュク)」
③きわ(窮)まる。くるしむ。
*意味③のところに「きわまる、くるしむ」一緒に掲載しているんだ・・・
④つつしむ。
⑤け(蹴)る。
・下つき:顰蹙(ヒンシュク)
*(大字源) シュク(漢・呉音) セキ(漢音) *“セキ”音の熟語見当たらず
・せま(る)
*大字源:せまる(=「①ちかづく ②さしせまる ③せまくなる ④ちぢまる。かがまる。」の意あり。)
蹙拶(シュクサツ):ちぢまりせまる。蹙迫。
蹙迫(シュクハク:せっぱつまる。(大字源)ちぢまる。ちぢまりせまる。
蹙眉(シュクビ):せまった眉(大)
窘蹙(キンシュク):くるしみちぢまる。すくむ。困蹙。迫蹙。窘縮。
迫蹙(ハクシュク):せきたてる。
蹙蹙(シュクシュク): ちぢまるさま。
蹙竦(シュクショウ): 恐れすくむ。 ぐっと身をひきしめる、びくびくおそれて安心できないさま
攢(攅)蹙(サンシュク):あつまりちぢまる。一カ所に寄り集まる。
蹙沓(シュクトウ):狭い所に寄り集まって込み合う。 (大字源)せまりかさなる。こみあう。
蹙破(シュクハ):かき破りしわしわにする。「蹙」は、「せまる、物事が切迫する」「ちぢむ、ちぢめる」「しかめる」の意。
蹙蹐(シュクセキ): ぬきあしさしあしで歩く。緊張して注意深く歩く。
窮蹙(キュウシュク):くるしみちぢまる。こまりきる。
跼蹙(キョクシュク):(未調査だが、上記の「蹙蹐(シュクセキ)」と同様の意味だろう・・・ )
➪2017.7.29補筆
跼蹙(キョクシュク):足をすくめて進まないさま(字通)
・しか(める)
顰蹙(ヒンシュク):(広辞苑)(不快に思って)顔をしかめること。まゆをひそめること。
蹙眉(シュクビ):眉をしかめる(両眉をしかめること)
・きわ(まる)、くる(しむ)
困蹙(コンシュク):くるしみなやむ。困窮。
・つつし(む)
蹙然(シュクゼン):つつしむさま、落ち着かないさま、うれえるさま (大字源)①慎むさま。②心配のさま。
・け(る)
蹙鞠(シュクキク)=蹴毬:まりをける、けまり
*「蹙」は「蹴(しゅく)」に通じる(大)
*漢検2では、「蹴鞠」(“シュウ”キク)・(けまり)」とある。大字源では“シュウキク・シュクキク”両読み。
・その他
蹙絶(シュクゼツ)=鞦韆。ブランコのこと。「蹙絶、謂、鞦韆也」(事物異名録)
・未調査熟語・・・大字源に熟語のみあり、意味記載ナシ。
駆蹙(クシュク) 鬱蹙(ウツシュク) 危蹙(キシュク)
➪2017.7.29補筆
駆蹙(クシュク) :追いつめる(字通)
鬱蹙(ウツシュク):ちぢまってのびぬさま(字通・大漢和)
危蹙(キシュク) :せまる(字通)
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