11/23~28まで旧国鉄中央線の廃線と愛岐トンネル群が、
愛岐トンネル群保存再生委員会というNPO法人によって特別公開されるとあって、出かけてきた。

愛知県春日井市の高蔵寺から岐阜県多治見市に向う庄内川の断崖絶壁に沿うように国鉄時代の廃線跡が残る。
この廃線は1900年に開通し、電化により新ルートが開通する1966年まで使用され、
その後、平成19年まで全く人の手が加えられずにそのままでの姿でうっそうとした草草木の中に隠れて眠っていたとのこと。
そして近年、保存会により長年の眠りから覚めた約1.5キロの廃線とトンネル群が見つかり、整備作業がすすめられた。

もと軌道。
昭和44年(1966年)に廃線となって以降に育った樹木たち。
100年以上も前にこんな険しい地にトンネルが掘られ、線路が通され、SLが走っていた。
そんな近代の遺産に触れられ、また、そこに自生する樹木の生命力には驚かされる。

庄内川を挟んで、左側が廃線跡、右端は現在の愛岐道路。
よく愛岐道路を車で走っていると、川向こうに古いトンネルが見え隠れしていて、
実は以前から気にはなっていたところ。
そして今回、初めてトンネルのある反対側から愛岐道路を眺める機会を得た。
何か不思議な感覚。
こんなふうに道路が見えてるなんて・・・。

トンネル内はSLの煙によるすすが残り、赤レンガが時代を物語る。
内部は薄暗いので懐中電灯があると重宝する。

トンネル脇にある紅葉が素敵。

6号トンネルの長さはなんと333M。
途中でカーブしているので中は暗いが、蝋燭のほのかな明かりが心強い。
バラストがあるので少々歩きにくいが気をつけて進む。

終点。見学コースはここまで。
この先は岐阜県。
当時の橋脚のみが残る。
ここで行き止まりだが、この先もまだ廃線跡とトンネル群は続く。
定光寺駅の廃線跡入口からここまでおよそ1.5キロ。
4つのトンネルをくぐった。
写真を撮りながらハイキング感覚でぶらぶら歩いて片道1時間弱。
近代産業遺産の偉業と100年の歴史に紅葉が彩りを添え、
なかなか興味深く、かなり満足のいくものだった。
見学料は100円。定光寺駅傍の入口で最初に支払う。

レンガの上からも木々が生い茂る。

多くの人が訪れ、関心の高さがうかがえる。

軌道脇の大木。
暗くて長いトンネル内にはひとつずつ蝋燭がともされ、鏡による光の反射を上手く利用して
トンネル内に明るさをもたらし、安全柵は勿論のこと、
トンネル群やレンガ・植物・景色に至るまで説明の札が至るところに掲げられ、
要所要所には委員会のスタッフが監視しながら説明を行い、手製の仮設トイレや竹製ベンチの設置、
簡易水道、さらにはミニコンサードで・・・、
こうした保存再生プロジェクトの委員会スタッフによるきめ細かな配慮には感心させられた。
本当に参加者に知ってほしい見てほしいという気持が伝わるし、
保存に情熱をささげているんだなぁってことがひしひしと伝わってきた。
廃墟と化したトンネル群と美しい紅葉との調和、渓谷美も素晴らしかったが、
こうした委員会スタッフたちの対応にははっとさせられた。
【交通】
JR中央線「定光寺」駅下車。
愛岐トンネル群保存再生委員会というNPO法人によって特別公開されるとあって、出かけてきた。

愛知県春日井市の高蔵寺から岐阜県多治見市に向う庄内川の断崖絶壁に沿うように国鉄時代の廃線跡が残る。
この廃線は1900年に開通し、電化により新ルートが開通する1966年まで使用され、
その後、平成19年まで全く人の手が加えられずにそのままでの姿でうっそうとした草草木の中に隠れて眠っていたとのこと。
そして近年、保存会により長年の眠りから覚めた約1.5キロの廃線とトンネル群が見つかり、整備作業がすすめられた。

もと軌道。
昭和44年(1966年)に廃線となって以降に育った樹木たち。
100年以上も前にこんな険しい地にトンネルが掘られ、線路が通され、SLが走っていた。
そんな近代の遺産に触れられ、また、そこに自生する樹木の生命力には驚かされる。

庄内川を挟んで、左側が廃線跡、右端は現在の愛岐道路。
よく愛岐道路を車で走っていると、川向こうに古いトンネルが見え隠れしていて、
実は以前から気にはなっていたところ。
そして今回、初めてトンネルのある反対側から愛岐道路を眺める機会を得た。
何か不思議な感覚。
こんなふうに道路が見えてるなんて・・・。

トンネル内はSLの煙によるすすが残り、赤レンガが時代を物語る。
内部は薄暗いので懐中電灯があると重宝する。

トンネル脇にある紅葉が素敵。

6号トンネルの長さはなんと333M。
途中でカーブしているので中は暗いが、蝋燭のほのかな明かりが心強い。
バラストがあるので少々歩きにくいが気をつけて進む。

終点。見学コースはここまで。
この先は岐阜県。
当時の橋脚のみが残る。
ここで行き止まりだが、この先もまだ廃線跡とトンネル群は続く。
定光寺駅の廃線跡入口からここまでおよそ1.5キロ。
4つのトンネルをくぐった。
写真を撮りながらハイキング感覚でぶらぶら歩いて片道1時間弱。
近代産業遺産の偉業と100年の歴史に紅葉が彩りを添え、
なかなか興味深く、かなり満足のいくものだった。
見学料は100円。定光寺駅傍の入口で最初に支払う。

レンガの上からも木々が生い茂る。

多くの人が訪れ、関心の高さがうかがえる。

軌道脇の大木。
暗くて長いトンネル内にはひとつずつ蝋燭がともされ、鏡による光の反射を上手く利用して
トンネル内に明るさをもたらし、安全柵は勿論のこと、
トンネル群やレンガ・植物・景色に至るまで説明の札が至るところに掲げられ、
要所要所には委員会のスタッフが監視しながら説明を行い、手製の仮設トイレや竹製ベンチの設置、
簡易水道、さらにはミニコンサードで・・・、
こうした保存再生プロジェクトの委員会スタッフによるきめ細かな配慮には感心させられた。
本当に参加者に知ってほしい見てほしいという気持が伝わるし、
保存に情熱をささげているんだなぁってことがひしひしと伝わってきた。
廃墟と化したトンネル群と美しい紅葉との調和、渓谷美も素晴らしかったが、
こうした委員会スタッフたちの対応にははっとさせられた。
【交通】
JR中央線「定光寺」駅下車。