気がつけば思い出Ⅱ

日々の忙しさの中でフッと気がついた時はもう
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はじめての俳句🖊4~寒雀(かんすずめ)

2021年03月04日 | 喜代の俳句

ふっくらと並んで五羽や寒雀

季語:寒雀(冬)

※雀は年中見かけるので単独では季語にならないが、寒雀は晩冬の季語。

寒雀【かんすずめ】冬雀 ふくら雀 

雀はもっとも人家近くに住む鳥である。特に冬場は餌を求めて庭先までやってくる。

寒い時に羽の中に空気を入れて膨らんでいる姿をふくら雀という。※歳時記

作品の背景:散歩の道すがら、木の枝や電線ではなく手が届きそうな場所にふっくらとした雀がいっぱい居た。

その中でも仲良さそうに五羽並んでいた雀とても可愛いらしかった。

「これが寒雀か・・・」と母の句を思い出し詠んでみた。

提出した句:寒雀いずれもふくよか五羽並ぶ

先生の添削:寒雀に対する愛情のこもった良い作品です。このままでも十分伝わりますが、中七の八音が少し気になります。

俳句は定型詩なのでリズムも大切です。ここでは切字(きれじ)の「や」を用いて、寒雀の愛らしさを強調してみました。

<ふっくらと並んで五羽や寒雀>

中七の八音は(字余り)でいいのかと思った。

そしてまだ「や」などの切字は浮かばない。

なにより、私の句はみたままの描写に終わっているような気がする。

切字は俳句の一句の途中、または句の末尾で強く言い切る(言葉)。

季語、定型と共に、俳句の固有性を形づくる大切なもので、典型的な切字に「や」「かな」「けり」がある。

「や」を用いたとても有名な句:菊の香や奈良には古き仏達 <芭蕉>

      

 思い出した母の句(去年の1月にブログに載せたもの)

朝光ゲ(あさかげ)とこぼれて来たり寒雀

(朝の光と一緒にこぼれるように降りたってきた冬の雀)

朝日の中をバラバラと雀が降り立って来る光景は実家の庭を思い出す。

やっぱりいい句だね母さん・・・❣ 


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