秋の日に微笑む父の写真かな
季語:【秋の日】秋日 秋日影 秋入日 ➡(秋)
※俳句歳時記:まぶしく美しい秋の太陽、あるいはその日差しをいう。→秋の日(時候)
作品の背景:10月31日の日付がある父の写真があった。部屋でくつろぐ父は、肩越しに入る秋の陽の中で、いい感じで微笑んでいた。
提出した句:【秋の陽に微笑む父の写真あり】
先生の添削:お父様との思い出がしみじみと伝わってくるような句です。
「秋」という季節の季感にもよく似合っていますが「秋の日」と表記するとよろしいかと思いました。
また下五は切字を用いてまとめてみましょう。
気がつくと…両親の思い出は、母、母、と母ばかりで…父の出てくる場面が少ない。
そんなわけで、父のことを詠ってみた先日の記事
整理中の写真に、秋の陽を浴びて部屋でくつろいでいる父の写真があったので詠んでみました。
写真の日付から計算すると65歳。11月が誕生月なのでもうじき66歳といったところです。
70歳で脳梗塞の前兆が現れ徐々に痴呆のような状態となり、10年後の80歳で亡くなった父も、この頃はまだ元気でした。
子供たちも独立し、孫も居て、父にとってこの頃が人生で一番良かったのかな?と思います。(想像ですが…)
もう一つ詠んでみました。(未添削です…)
【柿ひとつぽつんと生家のかいどかな】
この写真は同じ年の9月の日付です。
この柿がポツンとひとつ落ちている門から家までのS字路を、家族は「かいど」と呼んでいました。
日光街道とかいったような、中央と地方、また町と町を結ぶ道路のこと「街道」も(かいど)とも言いますが、
このかいどは方言で「垣内」からきていて玄関先、または門から玄関までのこというらしいです。
この写真から数年前に建てたこの家も、父の人生で、最大の事業だったのかな…。
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