新・臨床検査の光と影

人の命を測る臨床検査に光を!

喜寿雑感

2008-09-10 10:52:11 | 日記・エッセイ・コラム

           「喜寿」そして1931年の出来事

 1931年9月6日生れ、とうとう「喜寿」をむかえました。

 昨年度の統計による日本人77歳男性の平均余命は、あと10年。さて、どう生きて、どのように暮らそうか?と同時にこの年に何があったか思い返しています。

 9月1日、清水トンネル開通

 9月18日、柳条湖事件

 9月21日、満州事件勃発、ここから第2次大戦に突入し、中学生になるまで軍国主義一色のなか、特攻隊に憧れた生粋の軍国少年でした。

           蟹工船・小林多喜二が・・・・・

 いま、小林多喜二の代表作「蟹工船」が一大ブームになっているとか。

 1931年9月6日、生まれたこの日、多喜二は群馬県伊勢崎での講演のため来県、この講演を前に、地元の活動家と茶話会を催したところ、「無届集会」として伊勢崎署の公安警察によって、他の講師や地元関係者とともに拘禁されたことを、最近知りました。

 激怒した講演会の聴衆数百人が伊勢崎署を取り囲み、乱闘の末、警察官を追い出し署を占拠しました。翌7日未明に釈放。

 警察側は、占拠された失態を隠ぺいするために、民衆側に対し新聞発表しないよう」約束させたとか。

 しかし、同8日、朝日新聞夕刊が報道。結果的に多喜二らは釈放されましたが、警察権力は「講演会の中止と、思想弾圧の目的は達した」反面、逆に民衆の結束を強めたことになりました。

 ここから、公安警察の弾圧は、終戦までますます強化され続けました。

 こんな事件のさなかに生を受け、喜寿を迎えたわけでした。