中国の内陸部での緑化協力にかかわる報告です。
続々・黄土高原レポート
942話)南水北調の水路
前回の話を読まれても、なんのために書いたのか、わからなかったと思います。じつは大同市の南部も、北京の水源になったのです。
2010年夏のことです。大同を出発し、私たちは車で河北省保定市定州市をめざしました。市が2つ重なっているのは書きまちがいではありません。前が「市級の市」であるのにたいし、後は「県級の市」と呼ばれるものです。定州市には広大な苗木産地があり、私たちはそこに行きたかったのです。
途中、道路工事のために大きく回り道を余儀なくされ、それに渋滞も加わって、私たちはくたくたになりました。ほんとにえらいと思うのは、運転手の郭宝青はそういうときでもいやそうな表情をチラリとも見せないことです。結局、このときは目的地にたどり着けないで、途中から引き返しました。
後部座席で私がうつらうつらしていたら、前中久行代表が「高見さん、水路だ」と声をあげました。急停車してもらい、まだ完全に止まらないのにドアを開けて、飛び出しました。目の前に小さな三角テントがあり、1人の青年が見張りをしていました。驚いたのは彼でしょう。車が急停止したと思ったら、カメラを手にしたおっさんが目の前に飛び出してきたのですから。
これが南水北調の水路でした。河北省の石家荘市と保定市にある3つのダム(崗南、黄壁庄、王快)の水を北京に運んでいるのです。中国は周囲の光景が大きいので、あまり大きくはみえませんが、実際には水路の上端は幅が60m以上もある巨大なものです。
2010年夏のことです。大同を出発し、私たちは車で河北省保定市定州市をめざしました。市が2つ重なっているのは書きまちがいではありません。前が「市級の市」であるのにたいし、後は「県級の市」と呼ばれるものです。定州市には広大な苗木産地があり、私たちはそこに行きたかったのです。
途中、道路工事のために大きく回り道を余儀なくされ、それに渋滞も加わって、私たちはくたくたになりました。ほんとにえらいと思うのは、運転手の郭宝青はそういうときでもいやそうな表情をチラリとも見せないことです。結局、このときは目的地にたどり着けないで、途中から引き返しました。
後部座席で私がうつらうつらしていたら、前中久行代表が「高見さん、水路だ」と声をあげました。急停車してもらい、まだ完全に止まらないのにドアを開けて、飛び出しました。目の前に小さな三角テントがあり、1人の青年が見張りをしていました。驚いたのは彼でしょう。車が急停止したと思ったら、カメラを手にしたおっさんが目の前に飛び出してきたのですから。
これが南水北調の水路でした。河北省の石家荘市と保定市にある3つのダム(崗南、黄壁庄、王快)の水を北京に運んでいるのです。中国は周囲の光景が大きいので、あまり大きくはみえませんが、実際には水路の上端は幅が60m以上もある巨大なものです。
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