中国の内陸部での緑化協力にかかわる報告です。
続々・黄土高原レポート
号外13)アンズが実った
大同市の最南部、霊丘県上北泉村の小学校付属果樹園は、もっとも成功したプロジェクトの1つです。1996年以来、10年をかけて、60ヘクタール、5万本のアンズなどを植えてきました。
年月をかけたのは、以前の失敗にこりたからです。一度に大面積に植えてノウサギの食害が発生した時、完全に受け身に陥って、全滅しました。小面積でも成功させると、経験と技術、自信が蓄積され、成功のうまみを知って、欲もでます。それから拡大するのがいい。アンズが中心ですが、リンゴ、スモモ、サンショウ、クルミというふうに種類も豊富です。
成功の要因に青年の積極性があります。何人かが中心になって、その前から果樹による村おこしを進めていました。耕地が狭いなかで、村を発展させるには、村の後ろの山で果樹を栽培するのが早道だったのです。
果樹栽培の成功で、この村は今や県下有数の豊かな村です。他の村ともっとも印象が違うのは、村に若者の姿のあること。出稼ぎに出なくても、生活できるからです。
私たちの派遣する日本人ボランティアが、毎年この村を訪れて農家にホームステイします。みんな、ほんとに驚きます。早朝、薄暗いなかを子供たちが小学校に集り、教科書を取り出して自習を始めます。ほうきを家から持ってきて、教室の掃除を始める子もいます。身近な社会に変化と発展の兆しが見えたとき、一番敏感に反応するのは子供たちです。そういう時代が日本にもありました。
【写真】枝もたわわに実ったアンズ。収入をもたらし、環境にもいい作用をもたらす。
年月をかけたのは、以前の失敗にこりたからです。一度に大面積に植えてノウサギの食害が発生した時、完全に受け身に陥って、全滅しました。小面積でも成功させると、経験と技術、自信が蓄積され、成功のうまみを知って、欲もでます。それから拡大するのがいい。アンズが中心ですが、リンゴ、スモモ、サンショウ、クルミというふうに種類も豊富です。
成功の要因に青年の積極性があります。何人かが中心になって、その前から果樹による村おこしを進めていました。耕地が狭いなかで、村を発展させるには、村の後ろの山で果樹を栽培するのが早道だったのです。
果樹栽培の成功で、この村は今や県下有数の豊かな村です。他の村ともっとも印象が違うのは、村に若者の姿のあること。出稼ぎに出なくても、生活できるからです。
私たちの派遣する日本人ボランティアが、毎年この村を訪れて農家にホームステイします。みんな、ほんとに驚きます。早朝、薄暗いなかを子供たちが小学校に集り、教科書を取り出して自習を始めます。ほうきを家から持ってきて、教室の掃除を始める子もいます。身近な社会に変化と発展の兆しが見えたとき、一番敏感に反応するのは子供たちです。そういう時代が日本にもありました。
【写真】枝もたわわに実ったアンズ。収入をもたらし、環境にもいい作用をもたらす。
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