403話)テングタケ

 天橋立には食べられるキノコもありましたが、いちばん目についたキノコはこれでした。テングタケで、毒キノコの代表格。その毒成分のイボテン酸は、グルタミン酸にも似た構造で、うま味成分でもあるそう。いつか東大の研究者が大同にきたとき、「ベニテングタケも3分の1以内ならだいじょうぶです。いいダシがでますよ」と話していました。信州で知ったそうです。ベニテングタケにも、イボテン酸が含まれていますが、テングタケよりはおだやかなよう。

 でも、そんなことを信じて、食べたら、ゼッタイにだめですよ。死に至ることは少なくても、錯乱状態におちいったりするよう。私はみるたびに、「ピンピンコロリ」なんて呼んでいたんですけど、実際はかなり苦しいようです。キノコはおいしいんですけど、危険と背中合わせであるのを忘れないように。これは自分にも言い聞かせています。
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