711話)岸和田だんじり祭(2)

 岸和田のだんじりの華は、「やりまわし」なのだそう。だんじりの車軸はだんじりに固定されており、ハンドルで動かせるわけではありません。それが交差点のところで、直角に方向転換する。ふつうなら、ゆっくり曲がるんですけど、岸和田だんじりは全速力で曲がる。だんじりを引いている人たちも懸命に走っています。

 危ないから、といって、テープのうしろに観客はさげられます。でも、それではおもしろみがない。私は電柱のうしろで、みさせてもらいました。なかなかの迫力ですね。だんじりの屋根のうえで踊っている人もたいへんなんでしょうけど、私の関心は、この方向転換を、だんじりの前と後ろのテコで動かす人のタイミングのとりかたにありました。でも、簡単にわかるようなものではありません。だれが指示をだし、それがどう伝わっていくのか、まったくわかりませんでした。

 屋根のうえの人もたいへんですね。電線や交通標識などがたくさんあり、下手をするとそれに頭をぶつけてしまいます。ねえ、あのバブルの時代に、電線の地下ケーブル化くらいやっておくべきだったのです。
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