710話）岸和田だんじり祭（1）

　祭のあと、というのは、ちょっと寂しいものです。1週間もたってから、これを書くのは気がひけるのですが、やっぱり書き残しておきたい。

　10月8日の午後、岸和田の永野さんのところの祭見物にいかないかと、前中さん夫婦に誘われました。関西にきて40年になるのに、まだ行ったことがありません。せっかくの機会です。

　しも（下）と呼ばれる海側のだんじり祭は9月で、すでに終わっていますが、かみ（上）の山側は10月になってから。数年前までは日がきまっていたそうですが、いまは土日にあわせて。そうしないと、かってに学校や仕事を休んでしまうからでしょう。

　最初にみただんじりは、町内の人たちにひかれて、ゆっくりとすすんでいました。この日は8台のだんじりが、2kmほどのコースを一方通行で練り歩きます。そうなる以前は、2台がすれちがうときにケンカになり、屋根のかわらを投げ合う騒ぎもあったとか。