中国の内陸部での緑化協力にかかわる報告です。
続々・黄土高原レポート
1195話)山に木がないのは
森林が失われ、長く再生できなかった原因の1つが放牧であり、もう1つが生活燃料のための伐採です。政府はかなり制限しており、封山育林が設定されると、そこでの伐採は禁止されるんですけど、かならずしも徹底されてなくて、大きな木を伐ってはいけないけど、小さいものはしかたがない、といった扱いがされているようです。燃料がなかったら、生活できませんからね。
ある程度、経済が発展し、農村が豊かになると、石炭やプロパンガスがつかわれるようになり、山に緑が自然にもどります。同じ太行山でも河北省側は先に森林が再生し、山西省側は後れました。
河北省側が先になったのは、山脈の東で雨が多く、西側で少ないという自然の条件もあるんですけど、経済発展の速度のちがいもありました。山西省は他の省にくらべ、改革開放が後れたぶん、経済発展も後手にまわったのです。
21世紀にはいって燃料のための伐採がうんと少なくなりましたが、揺り戻しもありました。国際的に原油価格が高騰すると、それに引きずられて石炭価格が上がります。農村では買えなくなって、山への圧力が強まるわけです。
グローバル化の時代は、風が吹けば桶屋が儲かるどころではなく、循環の規模も世界大になるわけです。
写真は1999年、南天門自然植物園がはじまったばかりのころの北向きの日陰斜面です。だいたい10年に1回くらいの割で、村の人たちがタキギをとっていたようです。
ある程度、経済が発展し、農村が豊かになると、石炭やプロパンガスがつかわれるようになり、山に緑が自然にもどります。同じ太行山でも河北省側は先に森林が再生し、山西省側は後れました。
河北省側が先になったのは、山脈の東で雨が多く、西側で少ないという自然の条件もあるんですけど、経済発展の速度のちがいもありました。山西省は他の省にくらべ、改革開放が後れたぶん、経済発展も後手にまわったのです。
21世紀にはいって燃料のための伐採がうんと少なくなりましたが、揺り戻しもありました。国際的に原油価格が高騰すると、それに引きずられて石炭価格が上がります。農村では買えなくなって、山への圧力が強まるわけです。
グローバル化の時代は、風が吹けば桶屋が儲かるどころではなく、循環の規模も世界大になるわけです。
写真は1999年、南天門自然植物園がはじまったばかりのころの北向きの日陰斜面です。だいたい10年に1回くらいの割で、村の人たちがタキギをとっていたようです。
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