1231話)種から育てる苗がかわいい

南天門自然植物園のスタッフの動きをみていると、植えたあとも自分の育てた苗のことが気になるようです。

苗を育てるときも、購入した苗よりも、種から自分で育てた苗を大事にします。種から育てるばあいでも、購入した種から育てるよりも、自分で採取した種から育てる苗を可愛がります。

そんな私の印象を立花吉茂先生に話したら、「よくそこまで気づいたね」といってほめてもらえました。

大阪市立大学付属植物園の建設にさいして、労災の問題などいろんな困難があったそうですが、先生はできるだけ多くの職員に、種を集めるために外にでてもらったそう。同じ理由からだそうです。

その話をきいてから、私も、南天門のスタッフ全員に、種集めに参加してもらうよう計画を立てました。山西省の近辺はもちろん、河北省、北京市、内蒙古自治区などに何度も足を運んでもらいました。

種を集めてきても、初めての種類は育て方がわかりません。彼らは全員で等分し、自分でも数通りのやり方を試します。そして、ほかの人がどうやっているか、こっそり盗み見したりしているんですね。ライバル心もけっこうあるのです。そうすることで、1年に10通り以上の方法を試せるわけです。
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