1321話)アワ

黄土高原の代表的な作物について書いていたのに、阪神大震災の25年でそれについての思い出を書いてしまいました。もとに戻ります。

低地の代表的な作物がトウモロコシであるのにたいし、黄土丘陵の村で栽培される代表的な作物がアワ(穀子、小米)です。たいていはおかゆにして食べます。

前中久行代表によると、「大学の栽培学の先生でも生きているアワやキビをみたことがないのじゃないかな」とのことです。昔は日本でも栽培し、食していたそうですが、いまは小鳥のエサでしょうか。いや、アトピーなどが増えたために、見直されてもいるようです。

2017年から緑化協力をはじめた河北省張家口市蔚県のアワは広く名が通っています。蔚州貢米と呼ばれ、各種の栄養素が豊富なのだそうです。蔚州は蔚県を中心とするこの一帯の古名で、山西省大同市の広霊県、霊丘県、河北省保定市の涞源県からなっていました。

大同市の広霊県にも東方亮という有名なアワがあり、あそこは蔚県の地続きの西隣りです。で、私が蔚県でも東方亮を栽培しているのかときくと、東方亮は品種が古く収量が少ないので、いまではつくらないという答えがありました。

ホテルの朝食でもアワのおかゆが出ないことはありません。ぜひ食べてみてください。

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