733話)菌根菌の働き

 ことしの春に種を蒔いたマツの苗。大きさにかなりちがいがあります。それを3つのグループに分けてみたのがこれ。

 よく育ったものには根の先に小さなコブのようなものがみられます。菌根菌です。噴霧器で霧をかけてみたところ、水玉のできかたにも大きな差ができました。菌根菌のついた根には大きな水玉ができます。それだけ、水をつかまえる力がつよいということでしょう。

 マツと共生する菌根菌はキノコのなかま。南天門自然植物園のアブラマツの下に生えているイグチ科のキノコ、ヌメリイグチ、チチアワタケ、シロヌメリイグチなどを採取し、胞子を洗い出して胞子液をつくり、その液をうすめて、苗床の土に蒔いたのです。

 発芽した菌糸は、マツの根の細胞のあいだにはいり、そこから糖のかたちで栄養をもらいます。一方、菌糸は土のなかにも長く伸びて、根の延長のような働きをし、土のなかの水分やリンなどのミネラルをマツの根が吸収するのを助けるのです。
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Unknown (tubalu 土八路)
2011-12-01 00:04:17
请看我的博客,是关于环境污染的内容。
 
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