中国の内陸部での緑化協力にかかわる報告です。
続々・黄土高原レポート
175話)スクラップ&ビルド(2)
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中国の古代の都市は城壁で囲まれていました。大同も「呂」の字のように、二つの四角な城壁で囲まれていたのです。その一部は現在まで残っています。といっても、土がむき出しになり、だんだんと風化がすすんできていました。
城壁の基本の構造は版築でつくられました。版築というのは両側を板壁で囲い、そのあいだに黄土をつめて水をかけ、固く突き固めるやり方です。土のなかの空気を追い出すと、固くしまって、少々の雨では崩れることがありません。
その表面に灰色の大きなレンガが貼ってありました。高温で焼いたレンガです。ところが長い年月のあいだに、人びとが持ち帰り、住宅その他の建設につかってしまいました。それを復元し、古代都市の面貌を取り返そうという工事が今年からはじまりました。
いくら城壁が復元されても、そのきわまで住宅やビルが建っていれば、意味はありません。で、城壁の両側50mずつの建物は取り除くのだそう。そして、東西南北に大きな門を再建する。鐘楼を筆頭に、仏教寺院などを再建・修復し、観光用に整備するそうです。それほどの大きな計画は1年では無理ですので、数年かけて取り組みます。
善化寺の付近で、城壁再建の工事のようすをみることができます。ごらんのように、厚みも高さも小山のようです。そして、北側の小さなほう(操場)の一辺は1000m弱、南側の大きな城郭は一辺が1800m弱もありますので、使われるレンガだけでも膨大な量になります。
城壁の基本の構造は版築でつくられました。版築というのは両側を板壁で囲い、そのあいだに黄土をつめて水をかけ、固く突き固めるやり方です。土のなかの空気を追い出すと、固くしまって、少々の雨では崩れることがありません。
その表面に灰色の大きなレンガが貼ってありました。高温で焼いたレンガです。ところが長い年月のあいだに、人びとが持ち帰り、住宅その他の建設につかってしまいました。それを復元し、古代都市の面貌を取り返そうという工事が今年からはじまりました。
いくら城壁が復元されても、そのきわまで住宅やビルが建っていれば、意味はありません。で、城壁の両側50mずつの建物は取り除くのだそう。そして、東西南北に大きな門を再建する。鐘楼を筆頭に、仏教寺院などを再建・修復し、観光用に整備するそうです。それほどの大きな計画は1年では無理ですので、数年かけて取り組みます。
善化寺の付近で、城壁再建の工事のようすをみることができます。ごらんのように、厚みも高さも小山のようです。そして、北側の小さなほう(操場)の一辺は1000m弱、南側の大きな城郭は一辺が1800m弱もありますので、使われるレンガだけでも膨大な量になります。
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