マンションに住んでいると、正直子供にとってかわいそうなことがあります。
それは、「家の中で静かにすること!」
昔、自分が一戸建てに住んでいたころ)実は今も引越しの末に自宅を建て直し、また一戸建てになりましたが)、2階でどんなに激しい遊びをして、「どしん、どすん」と音を立てても、自宅が傷む
だけですから、文句は親に言われるだけでした。
ところがマンション暮らしはそうもいきません。
なんせ、1階でなければ確実に騒音はしたの階に響きます。
1階であっても振動音は上に伝わるようで、結局は相当な防音対策がなされているマンション以外では
子供が室内で遊ぶのは難しいということになってしまいます。
でも、これが30年前の生活環境で、人々の生活観にもう少し余裕があったところで、マンション暮らし
だったら、どんなだったでしょうか?
恐らく、怒られはしたでしょうが、「まあ子供のやることだから仕方ないよな」
と言われるだけで、多少大目に見てもらえ、子供たちは今よりもう少し騒音を立てながら遊ぶことが
できたんではないでしょうか?
それが、いつの間にか、階下に気を使わないといけなくなりました。
いつぐらいからなんでしょうかね。
こんなになってしまったのは。
いつかはわかりませんが、騒音に激情して、階上の住人を刺し殺したり、殺すまでなくても危害を加えるなど、
殺傷事件があとを絶たないことも事実です。
そういうことがメディアに登場すると、みんなわが身を守りますよね。当然我が家も一緒です。
そこで、子供たちには
「どたどたしない。うるさくしない」
と毎日言い続けないといけなくなります。
でも、子供たち、特に兄弟がいれば騒ぎたくなるはずです。
しかも、最近は日中で、しかも平和そうな郊外の住宅地であっても
なんだか物騒になっていまい、毎日外で勝手に遊んできてもいいとはいえない世の中になってしまいました。
物騒ではなくても、交通量が増えて交通事故の確率があがったとか、コンビ二など、子供にとっては誘惑を
駆られるようなお店が増えたことなど、環境がいいとは思えない項目も増えています。
そんな中、限られた日中で十分に遊びもできず、しかも家に帰ってからもおとなしくしているなんて、普通は
できるはずはありません。
ある意味、欲求不満をためこんで成長するため、最悪の場合、成長過程でどこかのタイミングで
「爆発したり」「切れたり」するきっかけになっているかもしれません。
そんなわけで、自宅で十分に遊べない住居環境、外出しても子供たちにとって十分に安全が確保できない
遊び場環境を考えると、社会全体にとって、ひょっとしたらマイナスな要因になっているんではないでしょうか?
安全と安心をお金で解決しないといけない世の中は、とても不平等で、不健康だと感じています。