先生もつぶやく、生徒もつぶやく。

横浜市でピアノ教室を主宰しています。レッスン中の面白出来事などを紹介中。

発表会の宿題

2022-07-29 08:36:45 | レッスン日記
さて、先日の発表会。
うちの発表会では、恒例の宿題がでます。

それは、

発表会でのお友達の演奏を聴いて、好きだなと思った曲や、弾いてみたいなと思った曲、
そのほか自由な感想を自分用のプログラムに書き込む!


というもの。

発表会後のレッスンでそれをもってきて、私に教えてもらって、その後のレッスンの参考にする、というものなのですが、
何回も出演したことのある生徒はもう慣れたもので、ああ、あれね、という感じです(笑)

いつもそのようにしていたのですが、昨年、保護者の方に
「これって、うちの子の演奏に対して、ほかの子はどんなことを言ってるんでしょう?」
と言われ、
なるほど!!確かに知りたいよね!!と思って今年はまとめてみました。



すると、同じ曲でも、いろんな感想があって、まったくもっておもしろい!!!

しかも、演奏した本人が思ってもみなかったことが書かれていることもあり、とても新鮮だったようです。

「学校のテストでは、答えがひとつしかなくて、あとは間違いになるときも多いけれど、
ピアノのこういうときは、何を答えても自由なんだよ」

そう、考えることは自由だ。みんながそういう風にいろいろに考えているんだと知っておいてほしいし、
それを認めてほしいし、それをとがめることをしないでほしい。


そして、
生徒「先生、この『ばーってなってた』ってなに?」
わたし「うん。『ばーってなってた』って言ってたよ」

この会話(笑)
感想を言ってくれた子にとっては、その感情がまだ言葉では表現できるレベルまで〈整理〉できていないのですが、
でも、確かに何かを感じてくれたんだと思います。

わたし「〇〇君、なんとなく『ばーっ』ってなったことないかな?」
生徒「・・・うーん。。。」
何かわかるようなわからないような表情でしたが、何回も上の会話が繰り返され、
何か印象的だったんだね、と思います。


ちなみに、レッスンのときに、書き込んだプログラムを持ってき忘れても「覚えている!」と断言する生徒が多く。
疑いながら(笑)「こんな曲だったよ」と少し弾いてみると
「ああ、あれね」
とすらすら答えるという始末。
すごいな、君たち。一回しか聴いてないのに!?!?

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ピアノ発表会終了!

2022-07-14 09:37:59 | レッスン日記

暑かったり、じめじめしたりとなかなか体調管理の難しい中、
先日、無事に今年の発表会が終了しました!
出演の皆様、お疲れさまでした!

今年は地元にあるサロン風のホール「音楽館セレレム」をお借りしての
発表会でした。
この建物、知ってはいるけれど、一体なんなのだろう?と思っていた人が
大変多く、予想を上回るお客様にご来場いただきました。
実はこちらのホール、オーナーが自分が指導する合唱団の練習場所の確保が難しいと、
自分で作ってしまった(!?)というホール。
教会のように天井が高く、明るくアットホームな雰囲気のなかでの開催でした。


ということで、進行もいつもとは趣向を変え、私がMCを入れながらとなりました。

あらかじめ、出演者からは自分の演奏する曲目や気持ちをコメントとして
教えておいてもらい、それを私が紹介しながら進めていきました。
コメントは自分の演奏する曲の魅力や、聞いていただくお客さんへのメッセージやら
とても興味深い言葉が多く、それを聞いたうえで演奏を聴くとまた
違った魅力も感じられました。

こういうものが「個性」というのでしょう。
同じピアノなのに、こうまで違うのか!と思いました。
澄み切った音色、真珠が転がるような美しい音、はじけるような楽しいリズム。
テクニックに隠されない音楽性を私自身、存分に楽しませてもらいました。

また、今回は舞台袖での演奏者の控え席を特に設けず、観客席から演奏者が自分の番になったら
舞台へ、という形をとったのですが、そうすることで、緊張するわが子を間近に
見た親御さんが「え!こんなに緊張するんだ?!」と思われたそうで、
そうしたことも良い経験だったのかな、と思います。

緊張するというのは、それだけ集中して真剣に向き合ったこと。
生徒にとっても、もちろん私にとってもやっぱり、発表会って特別な機会です。
いろいろと準備するのは大変ですが(生徒も先生も(笑))、
できうる限り続けていきたいな、と改めて思いました。
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