代表の横山さんの登場です。
ジュビリーを弾き終わって、お礼を言ったところ、
「このヤマハは弾かれました?」
ときかれ、
はい、全然違いましたと答える。
「どう違いましたか?」
うーん‥。
音の伸びみたいなのが、全然違いました。うちのはこんなに音が伸びがないというか、ひびかないというか‥
「それはもしかしたら、調律かもしれませんよ」
といわれる。
調律??
こちらの調律はヨーロッパで昔からやられている調律の方法だそうです。
「試しに、この音だけ日本の多くの調律師がやる方法で調律してみますね」
と言って、一音だけ変えてもらう。
と!
変わった!!
ひょえ~
横山さんの調律の方法だと、こう音が放物線状に上へ上へ伸びていく感じなのだが、いつもの調律方法だと音が直線的に減衰していく感じ。
だから、ここのピアノはユニゾンのメロディがすごくレガートにひけるのか!と
「この違いはCDでもわかりますよ」
といわれる。
えっ
で、早速CDを聴かせてもらう。
一枚は、有名な日本人ピアニストのスタインウェイを使った、シューマン。
うん、よく聴くような聴こえ方。
こちらは、どうしてもCDだとこういう風な聴こえ方だから、やっぱり生演奏でないと、と思ってしまうような響き方。割と硬質に聴こえる。
もう一枚は横山さんの調律したピアノ。
こちらは、やはりよく音が伸びている。ホールで聴くような感じ。
そして、ヨーロッパのアップライトについても教わる。
普通、ヤマハのピアノは蓋を開ける開けないで、音色がかわるのだが、それがない!音量の差だけだ。
表現もグランドピアノと同じようにできるから、外国のピアニストには自宅にグランドピアノがない人もいるとか。
うーむ‥。
なんとなくわかる気がする‥
その秘密は、ピアノの外側の箱も全部響いているところにあるとのこと。
ピアノは楽器の中で音が響き、どちらかというと外側は楽器のケースみたいなもので思っていたが、本来はそうではなく、表目の箱も全部振動する、楽器なんだと、気づかされました。
そんなこんなで気がつくと3時間もお店にいました。
今更ながら、勉強になりました。
家に帰り、あのジュビリーの感触を忘れないうちに我が家のピアノを弾いてみる。
やっぱり、全然違う~
音が直線で消えて行きます
後日、とりあえず、うちのピアノを一度、横山さんにみてもらうよう、お願いしました。
どう変わるか楽しみです。