先生もつぶやく、生徒もつぶやく。

横浜市でピアノ教室を主宰しています。レッスン中の面白出来事などを紹介中。

隠れたパワー

2013-07-28 21:12:31 | レッスン日記
今、私は自宅でピアノを教えるほか、週に二回、保育系の大学でこどもの歌の弾き歌いをグループレッスンの
形態で教えています。

学生さん達のなかには、ピアノ大好きさんから、ピアノ初めて、という学生、授業だからいやいやという学生など色々で、反応もいつも教えている子供たちと違ったりすることも多々あり、なかなか興味深いです。

その中で、実技のほか、私はその歌の書かれた背景や、作曲者の思いなんかも紹介します。

その中の一曲、「世界中のこどもたちが」を紹介したときでした。

私自身、作られた時のエピソードを初めて知った時、思わず身震いしそうになりました。
これはぜひ、学生さんたちにも知ってほしいと思い、作詞家、作曲家の思い、
それに対する私の思いを拙いながらも、一生懸命話しました。
すると、学生達全員が真剣に私の話すことを聞き、一人一人がきちんとそのことについて考えていることが、
こちらまでとても強く強く伝わってきたんです。

感動しました。

その時、彼女達は何もしゃべっていません。こちらを見つめるだけなのに、思いがちゃんとこちらに伝わってくる。
しかも、一人でなく、全員。


私がいつも一対一で教えている小さい子供たちも、子供たちなりにいつも一生懸命応えてくれます。でももう大人の学生が、ひとりだけでなく、全員が応えてくれるとこんなにパワーがあるんだと、驚きました。
と同時にそういう思いをさせてくれる、歌やその歌を作り出したアーティストに大きな感謝と敬意を感じました。


世界中のこどもたちが

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初心

2013-07-27 01:33:27 | レッスン日記
今、学生時代の時の恩師の元へ、自分もレッスンに通っています。
久々のレッスンで毎回冷や汗をかいています。


しかし、先生、いつもお元気で・・・
自分が教える立場になって初めてわかったのですが、教えるのって結構疲れるます。ですが、私は一体、あんな風にエネルギッシュにおしえているだろうかと少し反省。
明日からは、もっとパワー出して教えよう

学生時代、初めて先生のレッスンを受けた時、
「この先生はなんて、ピアノが上手なんだろう」と自分のレッスンなのに、聞き入ってしまいました。
それなりの歳でしたが、先生みたいに弾けたらいいのになあ、と思っていたものですが、久しぶりにレッスンを受けて、そんな気持ちを思い出しました。
この気持ちってどんな分野でも、原点になるものだと思います。
初心忘れべからず。
いい言葉です。
私も生徒達にそんな気持ちを感じてもらえるようにしたいと思います。
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ナス

2013-07-23 00:29:26 | レッスン日記
いよいよ発表会も間近になってきました。
現在、仕上げの最終段階に入っているわけですが、どうもみんな、音が縮こまっている。
どうにかならないものかと思ったとき、ひらめいたのが、絵本「つやっつやのナス」。

まず、絵本をグランドピアノの蓋の上の、座っているところから、一番遠いところに立てかけてセット。

私「あのね。ピアノは色んなところから、音がでてるの。鍵盤のすぐそば(ダンパーあたり)からもでてるし、下からもでてるし、向こうからも出てる」

と言って、おもむろに譜面台を倒すと、正面に、つやつやナスの絵が!

私「あのナスのところから出てる音をきちんと聞きながら弾いてみよう」

もう、興味津々です。

そして、駄目押し。

私「いい?あそこのナスのところからでてる音を、○○ちゃんのお耳できちんとキャッチするんだよ」

すると、とたんにくぐもっていた音が、響く音に。本人も音をよく聞き、ピアノにも集中してなかなかいい音楽になっているではありませんか。

思っても見なかったナスの絵がインパクトがあったようです。また、この表紙の絵が、本当につやつやナスで・・・。
そして、耳で捕まえる、という表現も子供たちにはしっくりくるみたいです。

こういう技をまだまだ増やしていきたいと思います。

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絵本の世界

2013-07-22 23:46:07 | レッスン日記
私のピアノ教室では、兄弟も何組か習いにきています。
必然的に、片方がレッスンの間は、もう片方は待っているわけですが、それが毎週となると、あきてくるわけです。。。

その対応策の一つとして、わたしが毎週、図書館で絵本を借りて置いておくのですが、これがなかなか評判?で、みんな静かに待っています。

先日は「かんがえるかえるくん」をかりてみました。
これが大人が読んでも、なかなか哲学的で面白い。君と僕の存在についてか書かれています。
あとは、「あわひとつぶで、嫁を貰った青年」(確か)
これは韓国版の、わらしべ長者なんですが、こういうパターンが変化する面白さというのは、万国共通なのかなあと感じます。
面白さを感じるポイントって、きっとあるんでしょうね。こういうのをもっと知っているとレッスンに活かせそうだなと、私も色々と勉強になります。

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耳すまして

2013-07-21 10:39:43 | レッスン日記
ピアノを始めたこども達に
「ピアノをする時に一番大事な体の部分はどこ?」ときくと
大多数の子が
「指!」
と答えてくれます。

確かに指、大事です。

でもそれ以上に大事なのは、耳。

これがきちんと働いてくれないと、自分が正しいものを弾いているのかどうかわかりません。上手になるためには、絶えず、自分の耳で聴いて、この音はいいのかな?もっといい音ない
のかな?と探し続けることが大切になります。

とはいえ、ある程度弾けるようになったら、なんとなく耳を素通りするようになってしまうのも事実。

人間の耳って、聞きたくないものは聞かないでいいようにできてるんです。

私の高校時代の生物の先生は、耳が悪く補聴器を使用されていました。
私たちがざわざわしていると、先生が君たちが何を言っているのか、わからないとよくおっしゃっていました。
補聴器をつけているのにどうして?と思っていた中、クラスメイトの内の一人がその補聴器をつけさせてもらうと
「おお!全然聞こえない!全部の雑音までもが、大きな音になるから、何を言ってるのかわからない!!」

今はどうかわかりませんが、当時の補聴器はそういうものでした。

でも私たちの耳は、無意識で選別してくれます。

惰性の音は、通りすぎていきます。
でも、そういう音はやはり聞いてくれる人のなかも通りすぎていってしまいます。
自問自答の苦しみの中から、通り過ぎない音は生まれてくるんだと思って、日々、演奏者は闘っています。





どうすれば生徒達が集中して自分の耳で聴いてくれるか、試行錯誤しています。

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