33ヤマトヌマエビ
アクアリウム業界において掃除屋さんとして確固たる地位を確立しているエビとして
あまりにも有名すぎるヤマトヌマエビしゃん。
黒いヒゲゴケと班紋状にナナの葉などに付着する強靭なコケ以外には
ほぼ万能に対処してくれる。
黒いヒゲゴケに関しては熱湯で湯がき赤く変色したモノは好んで食べるし
湯がく事ができないミクロソやナナなどの水草には木酢酢でコケだけ殺して
赤く変色させてから食べさせれば完璧や。
尚、木酢酢は濃度が高すぎたり長時間水草に付着させていると
水草側も枯れるので、そこん所は30秒程度の短時間からスタートして
どの状態の草ならどの程度耐えられるか自分で実験しながら経験を積むべし。
温度によってかなりダメージの入るスピードに差が出るから
経験を積んで適切な回答を導き出せるようになると良い。
あと、家族持ちの人はリビングなどで木酢酢を使うとゴイスーな臭いで
ヒンシュクをかいまくるんで、自分の立場をわきまえて使う事wwww
話しは戻ってヤマトヌマエビについてだけど
国内で出回ってる個体群の大半は四国や九州地方で採集された天然個体です。
一応輸入での入荷も出来るのだけど、国内便との価格差がありましてね輸入するメリットが無い為100%国内産と言っても間違ってないと個人的には思ってる。
知ってる人も多いと思うけどヤマトヌマエビは淡水下での繁殖は不可能です。
つまり勝手に殖えて困る事が無い点が利点でありデメリットでもありますね。
実際は淡水下でも産卵と孵化までは行われているんだけど、産まれた幼生は本来川の流れに乗って
汽水域から海へ流れて成長してはじめてエビの形に変態して戻ってくる繁殖サイクルを取っているんで
水槽内での淡水飼育では孵化後数日で死滅するか小魚に食べられているね。
飼育に関しては33℃を超える高水温には耐えられず、低水温に関しては凍りつけにならなきゃ対応出来る。
寿命も飼育下では長く3~4年は生きます。
コケの摂取量もミナミヌマエビのような小型種に比べると格段に多く
ヤマト1匹に対してミナミヌマエビ5匹相当レベルの差はある。
コンディションの善し悪しは外見上からの判断は難しいとは言え
本来透明に近い体内の筋肉部分が白く濁っている時や
うっすらとピンクがかっている時は水質ショックや水温ショック、PH低下など
何らかのダメージが出ている証拠となる。
この場合、甲殻類全般に言える事なんだけど有効な対処法が
清潔な水質にする以外にないんで、現状のPHを把握して下がってないようであれば
じゃぶじゃぶと水替えして脱皮するのを待つしかない。。
エビの仲間って何らかのショック症状を受けると新しい環境に適応する為なのか
なんなのか知らんけど脱皮します。
入荷直後にやたらと脱皮するのはその為です。
逆に言えば同じタイミングで一斉に脱皮するってのは
何らかのショックを受けている証拠でもあるんで、飼育水槽内でその症状が見られた時は
水質チェックや脱皮する前日の水替えがまずかったかもとか考えて行動すると良い。
あと、茹でエビにならんでも死んだら赤くなるので勘違いしないように。。
時々聞かれるんです。。赤くなったって事は水温が上がったんですか?って・・・・。
また、脱皮した殻に少しでも赤い身が残っていた場合は
それは脱皮じゃなくて死んだ個体の中身が食べられた時ですお。
触覚の付根部分など同居のエビや魚の口や指先が届かない場所のお肉が残ってるパティーンやん。
混泳に関しては、1Lに満たない超小型スペースでの魚との混泳だと
夜に捕食するリスクが有りますが、基本的には一般的な小型魚全般との混泳はOK。
ミナミヌマエビなどの小型種との混泳も特に問題はありません。小型種を食べると言う方も居ますが
好んで襲う事は無いし、先に書いたスペース的な問題で捕食するだけであり環境的に同じならば小型シュリンプよりも
圧倒的に魚の方が攻撃されます。
そこん所を考えると小瓶でのベタ飼育環境には不向きかなと(*´-`)