(Yahoo画像検索より転載)
日曜日の邦画の日、昨日は山田洋二監督、吉永小百合主演の「母べえ(かあべえ)」を観ました。
2007年製作、2008年の1月に上映された映画ということです。いつ録画したかは覚えていませんが、
WOWOWではなく、珍しく地上波を録画し、CMカット編集して、ブルーレイディスクにダビングしたものを観ました。
内容は、「反戦物」といった解説もあるようですが、戦時中、大学教授で執筆家の夫婦と娘2人の4人家族に起こった
悲劇、苦悩の生活と家族愛を扱った映画です。
日中戦争激化の中、夫である執筆家(父べえ(とうべえ))が思想犯として投獄され、妻(母べえ(かあべえ))は
代用教員として働きながら、子供を守り夫の帰りを懸命に待ちます。それを夫の妹と夫の元教え子が助けるという形で
ストーリー展開します。
ストーリー詳細は、これから観てみよう、という方もおられると思いますので、この程度にしておきますが、題名の
「かあべえ」というのは、ユーモアのある夫が、家族を全て「○○べえ」と呼んだところから、来ています。
この映画で特徴的なのは、戦時中でしかもかなり暗いストーリーにもかかわらず、全くその暗さを感じないことです。
それは、吉永さんの女優としての魅力からなのかもしれませんが、「寅さん」はもちろん、先の「小さいおうち」(過去記事)
でも感じた、「ホンワカとした雰囲気」「温かさ」を表現するのが得意な山田作品だからという気がします。
2時間半近くと邦画としては長編に入る映画ですが、その時間を忘れる内容です。お勧めです。