「仏教の思想」(全12巻)による仏教思想の勉強、日本編に入り第9巻の「空海」のノート作り中でしたが、
やっと終わりました。昨年11月からスタートして3ヶ月半ほどですから、これまでのペースからは順調にまとまった
方かと思います。
「仏教の思想」(全12巻)は、これまで2回通しで読んでいますが、空海もその内容は全く覚えていなくて、
今回は少しは理解できたかな、といったところです。
さてその空海ですが、空海と言えば「真言密教」の大成者と言っていいのかと思います。
空海は三十一歳で入唐、当時の中国の密教教祖「恵果」より密教教義を学び日本に持ち帰り、真言密教として
大成します。
さて、その密教ですが、空海はこの密教という言葉を一般的な仏教(密教以外の全ての仏教。これを空海は
「顕教(けんぎょう)」と呼ぶ。)との対比で、宗教的な体験の極意の仏教、「秘密の仏教」と呼んでいます。
では、密教は顕教と何が違うのでしょうか。その最も大きな違いは、顕教が「お釈迦様」の教えをもとにしたもの
であるのに対して、密教では「大日如来」の教えをもとにしたものである点です。
これまで仏教はお釈迦さまが開祖者と思っていたのですが、ここではビックリの思想の大転換が起こっているわけです。
それでは、大日如来が説く仏教とは何か、ということになるわけですが、ここからはかなり難しい話になりますので、
今日はここまでにしておきますが、その教えを一般大衆のために「密教の言葉」として表したものが、密教を特徴づける
「曼荼羅」ということになります。
「曼荼羅」というと、一般的には仏や菩薩など仏尊が集合した絵図「曼荼羅図」ということになります。曼荼羅世界には
「胎蔵曼陀羅」と「金剛界曼荼羅」の二つの世界があり、この二つで、密教の世界を教えています。
ということで、今日はここまで。続きは明日に。