たまてばこ新聞

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レコーダー録画鑑賞「屍鬼」。

2011年04月04日 22時28分13秒 | TVアニメ鑑賞記録
 十二国記の原作者、小野不由美さんの小説が原作でアニメ自体はそのコミカライズ作品が元になっていると思われます。ちなみにそのどちらも未読です(汗)。

 土葬が習慣になっている閉鎖的な村で起きる、猟奇的な事件の始まりから終わりまでを、残虐な描写はあるものの全体的には淡々とドラマが進行していました。主人公は特に限定せず、村人達が内面にそれぞれ抱えるものをちりばめながら、起き上がり=屍鬼=吸血鬼と人間の血みどろの戦いが展開され、見ていて目を覆うシーンも多かったです。

 最初はただ狩られる側だった村人達が屍鬼の正体に気づき逆襲に転じてからは、弱点の多い屍鬼達(夜しか活動できない、心臓に杭を打たれると絶命する)が狩られる側になり、一気に血みどろ要素が増加しました(汗)。屍鬼とはいえ身内をかばおうとする人をも殺す人間という、逆転の構図が何とも恐ろしかったです。どちらかしか生き残れないという逃げ場のない選択がどれだけ過酷なのかと言う事をこの物語は教えてた気がします。

 全体を通じて、残虐極まりないのにどこか悲しく切ない雰囲気の漂う、不思議な作品でした。

 最後は出来れば、敏夫と静信が対峙する展開がいいなと思っていたんですが、結局分かり合う機会の無いまま終わってしまって残念でした。原作がそうなので仕方ないですね。最終回も村が炎上するところで終わってしまい、エピローグないのかな、未放映分があるのかと気になったのですが。書店で原作小説を確かめて一応納得しました。

 大川さんの敏夫、興津君の静信、内山君の夏野、と男性声優さん好きには渋く楽しめるキャスティングも良かったです。

 夏野の思いやその後の行方とか知りたかったんですけど、いずれは原作のサイドストーリーとして描かれるのでしょうか。出来れば読みたいです。
 
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