国立近代美術館で開催中の「TRIO パリ・東京・大阪モダンアート・コレクション展」へ。
パリ市立近代美術館(MAM)東京国立近代美術館(MOMAT)大阪中之島美術館(NAKKA)の3つの美術館の作品から共通点のある3点を選び「トリオ」として展示構成するという展覧会で今までありそうでなかった内容です。
テーマやモチーフ、色、形など様々な観点で選ばれた3つの作品が展示されており良い企画だと思いました。
例えば「モデルたちのパワー」と題されたこのトリオ
マティス「椅子にもたれるオダリスク」(MAM)
モディリアーニ「髪をほどいた横たわる裸婦」(NAKKA)
萬鉄五郎「裸体美人」(MOMAT)
こうやって3つを並べて見ることはまずないので、それぞれの作家の個性やタッチ、色彩、構図などの違いが比較できて興味深かったです。
また(趣旨から外れるかもしれませんが)単独で見ても良い作品が多く楽しめました。
マグリット「レディ・メイドの花束」(NAKKA)
デュフィ「電気の精」(MAM)
その部分(ニュートンがいます)
奈良美智さんの作品や
モビールなどの立体作品も
佐伯祐三の「郵便配達夫」と安井曽太郎の「金蓉」を一緒に見ることができるというのもなかなか贅沢な気分でした。
佐伯祐三「郵便配達夫」(NAKKA)
安井曽太郎「金蓉」(MOMAT)
この企画展と合わせて収蔵作品も数多く見ることができますが、今回は時間が足りなかったので後日あらためて見に行きたいと思います。
(2024.05.22)