樹間暮のきまぐれライフ

ゆったりと・・・残りの20年は過ごせそうにないけれど、きまぐれな日々の生活を少しだけでも記憶の底に残しておくきっかけに。

音象

2011-10-06 22:27:33 | 日記
篠笛/木村俊介さんのコンサート 
「音象」
10月1日、野々市のフォルテにて
~和・洋の楽器が紡ぎだす音の心象風景~
http://insho.kmlw.net/


ゲストとして
  バイオリン:西田ひろみさん
  琴:池上眞吾さん
  パーカッション:池田安友子さん


雪が積もった寒椿をイメージした曲「寒椿」を新たに加え
篠笛、津軽三味線とバックをつむぐ琴の音色
それにバイオリンの旋律と力強いカフォンというリズムボックス
この不思議な音の交わり
ぐいぐい聴衆を惹きこんで行く


このコンサートの実行委員会のメンバーは
「ゆずりは」という太鼓、篠笛、三味線の邦楽ユニットのメンバー
その代表が友人なので、私の知り合いにも随分と声をかけた。
結果、金沢での深き付き合いをしている知り合いのほとんどが
この会場に来ているという状態となった。

今回の「音象」はCDもでているし、3年前にも聴いている。
澄み切った1本筋の通った笛の音、
繊細で多彩な音を紡ぐ琴の音色
お勧めした方々にも喜んでいただけて、掛け値なしの笑顔にあえて
密な時間となった。

たまたま戻っていた息子も一緒に行ったが、
若い人にも充分堪能できた様子

木村さんが音楽で生活が出来ないとき、宅配の仕事をしながら
ひらめいた曲「灼熱のアスファルト」という曲を息子はとても
気に入ったという。面白い感覚♪

この曲を一人の友人は、夏のぎらぎらした2時ごろ青山の表参道を
歩いている自分をフラッシュバックしたという。
私は歩いたことはないが、サハラ砂漠の焼け付いた砂漠の砂の上に
自分をおいていた。
同じ曲でも思い出す風景が違う。

「東風(こち)」の音には心地よい暖かな風が吹き
「ゆらぎ」という音には能管の現世とあの世を彷徨うあやしい炎が揺れ
ある音はニビ色の日本海の波が押し寄せる

隣砂のごと というあの曲も演奏して下さった。
ここに来てくださった友人・知人たちとの縁を考えずにはいられなかった

そんなご縁のある方と夜遅くまで時間の過ぎ行くまま息子と3人で語り
濃度の濃い半日を過ごした10月の初めの日

それにしても、あの篠笛の音、山の上で聞いてみたい!
でも、木村さんを連れて行くのは無理だから
篠笛習って、リュックに忍ばせて
いつか山のてっぺんで吹けたら最高だろうなあ・・・