
金沢から松本方面へ向かう途中、神岡辺りの左側に
「双六」へはこちらから と ← が書かれていて
いつもなぜかこの「すごろく」という言葉に惹かれていた。
お正月に遊ぶ古風なあそび、すごろく と一緒の意味なのだろうか。
どこかで「ふりだしにもどる」というフレーズが頭の中に残っていて
この双六に登ると私も「ふりだしに」戻れる、と期待していたからだろうか。
そんな双六岳はとてもマイナーではあるけれど、私の中ではちょっとした
憧れの山だった。

この「小池新道」登山口まで林道をもう2時間も歩いている。
だから「双六小屋」までトータル約8時間ということ。
それも結構傾斜がきつい。1600mの標高差
奥深い奥深い山々また山

最初ッからこんな感じであとは樹林帯だったりの山肌をひたすら登る。

途中から眺めた 鷲羽岳(わしばだけ)
3年前雲の平から水晶岳と鷲羽岳を登る行程を大雨の中決行し、結局鷲羽を諦めた。
そのリベンジの鷲羽岳と双六岳への憧れとが今回の原動力

続いて


三俣蓮華岳から眺める鷲羽は、まっすぐ歩いていけばすぐ着いてしまいそう
いやいや、ここの懐の深さはここに立ってみないと分からない。
深~い深~い山懐

ひたすら鷲羽に向かって歩を出せば近づいてくる鷲を広げたような山

右が鷲羽岳、左奥が水晶岳(黒岳)
品格が漂う美しい山
待っててや~ と逃げない鷲に声をかける。
三俣山荘前の標識


時間があれば行ってみたい 黒部五郎と再チャレンジの雲の平の名が見える

強風の中飛ばされまいとしっかりと足を踏み出しながら確実にあがった山頂
回りは霧に包まれていたけれど、満足満足


時間があれば行ってみたい 黒部五郎と再チャレンジの雲の平の名が見える

強風の中飛ばされまいとしっかりと足を踏み出しながら確実にあがった山頂
回りは霧に包まれていたけれど、満足満足
三俣山荘から1時間半、ここまで今日の行程は約4時間

頂からは先ほどの三俣山荘が見える
緑(ハイマツ)の中の赤い屋根はどこからみてもよく目立つ
帰りは霧雨やら風やらで天候が下降している。
こんな天候の時は、ほら、ハイマツあたりで雷鳥親子が遊んでいる。

足とお腹周りが冬支度
雷鳥親子に励まされながら、台風を避けるために
雨が降らぬうちにと一気に下まで下山することになる。
朝から12時間の行程となってしまったが、大正解だった。
最後の2時間はへろへろだったけど、途切れぬ集中力と思わぬど根性が顔をだし
これまた印象に残る最長不倒記録の山となる。
「岩や石の声を聞け!」
なるほど、今回の下山でこの意味がわかった気がする。
すごろくの「あがり!」となったのか、
「ふりだしにもどる」なのか・・・
はたまた「1回休み」なのか・・・
どこに 駒をすすめよう・・・