夜大雨の音
朝4時半に朝食をとり外に出ると雨は止んでいた。
今晩には本務がある。その前に鳥海山へ登らなくては。
2600mの頂から長く裾を伸ばした美しい山
4年前だったか、月山へ行く途中に日本海を北上中
朝日にシルエットを際立たせた鳥海山を見てから、登りたいという思いが募っていた
風が走る
びゅんびゅんと走る
途中の避難小屋を過ぎたあたりから
麓で昨日降った雨は雪となっていたようで
周りは初雪
わ~初雪だ!と喜んでいた息子も
高度を稼いでいくうちに
登山道を見分ける岩の目印なんだか岩についた雪なんだか見分けられないほど
霧が深くなり
8合目を過ぎる頃にはしっかり積雪
登山道はどこへいったか・・・ファインディングも難しくなってきた
息子の靴は濡れに濡れ
靴底はつるんつるんのランニングシューズ
霧も深く晴れる様子もない。
これ以上登っては帰りが危ない・・・普段明るい息子も無口になりつつ・・・
これはまずい、と9合目でUターンすることに決めた。
避難小屋でホットコーヒーと朝旅館で握っていただいたおにぎりで一息つく
このおにぎり、山形県産の新米だろうか
もっちもちのおにぎり。あ~日本人でよかった!とつくづく思ってしまった。
下のほうへ降りればなんともゆったりした眺め
「風のナウシカ」のワンシーンのような風景が目の前に続く。
霧や雲が切れた合間から太陽の光が降り注ぎ
雲がすばやく流れるその影を
昔の幻燈のように映し出す。
風が走り回り寒いはずなのに
何故かこの柔らかな風景に心をもっていかれた。
麓を離れる前に山から声をかけられた。
「またおいで~」
ほいな、リベンジしないわけにはいきませぬ。
さて、本命の鶴岡へ向かうのだが、山から抜けて
由利本荘市へ向かっていると突然日本海が見えてくる。
あれ?金沢で見、イメージしている日本海とは全く違うではないか。
海が青く美しい~!このまま車に翼がはえて飛んでいければいいのに
と思うほど海が美しかった。
その夜ご両親から
出羽の古道、「湯殿山への路」という古い御参詣の道の話を伺う。
「六十里越街道」とも言うそうだ。
翌日、鶴岡市内から車で15分ほどで浜に出る。
「湯の浜」へ一人出かけた。ここは温泉街
浜から眺めるたおやかな鳥海山
肉眼ではっきりと見えるほどの初冠雪
途中で引き返したのは正解だったわいね。
午前中ここの温泉でまったりと過ごしてから、東京へ向かおう
住民の方々が利用する温泉、300円なり。
前をとおるとケロリンの黄色いプラスチック桶のコロ~ンという音が響く
鶴岡を出る時には
海も山も近く、水もお米も果物もおいしい日本海側の町、
穏やかな空気が流れ、時の流れるスピードが歩く速度と一緒のような
のどかな鶴岡市がすっかり気に入ってしまった。
東京へ戻りたくない病が頭をもたげ始めてしまった。
東京から丁度500キロ
ほぼ金沢と変わらぬ距離の鶴岡
この町の方とご縁が結べて私も幸。
朝4時半に朝食をとり外に出ると雨は止んでいた。
今晩には本務がある。その前に鳥海山へ登らなくては。
2600mの頂から長く裾を伸ばした美しい山
4年前だったか、月山へ行く途中に日本海を北上中
朝日にシルエットを際立たせた鳥海山を見てから、登りたいという思いが募っていた
風が走る
びゅんびゅんと走る
途中の避難小屋を過ぎたあたりから
麓で昨日降った雨は雪となっていたようで
周りは初雪
わ~初雪だ!と喜んでいた息子も
高度を稼いでいくうちに
登山道を見分ける岩の目印なんだか岩についた雪なんだか見分けられないほど
霧が深くなり
8合目を過ぎる頃にはしっかり積雪
登山道はどこへいったか・・・ファインディングも難しくなってきた
息子の靴は濡れに濡れ
靴底はつるんつるんのランニングシューズ
霧も深く晴れる様子もない。
これ以上登っては帰りが危ない・・・普段明るい息子も無口になりつつ・・・
これはまずい、と9合目でUターンすることに決めた。
鳥海山固有種の チョウカイアザミ
(風が強くて花が揺れてブレブレ)
(風が強くて花が揺れてブレブレ)
避難小屋でホットコーヒーと朝旅館で握っていただいたおにぎりで一息つく
このおにぎり、山形県産の新米だろうか
もっちもちのおにぎり。あ~日本人でよかった!とつくづく思ってしまった。
食べれば元気の出る息子
途中滑ったりはしたけれど、金沢育ち!雪は平チャラ
ラグビーで培った受身?とバランス感覚で
こんな靴でも無事下山
途中滑ったりはしたけれど、金沢育ち!雪は平チャラ
ラグビーで培った受身?とバランス感覚で
こんな靴でも無事下山
下のほうへ降りればなんともゆったりした眺め
「風のナウシカ」のワンシーンのような風景が目の前に続く。
霧や雲が切れた合間から太陽の光が降り注ぎ
雲がすばやく流れるその影を
昔の幻燈のように映し出す。
風が走り回り寒いはずなのに
何故かこの柔らかな風景に心をもっていかれた。
麓を離れる前に山から声をかけられた。
「またおいで~」
ほいな、リベンジしないわけにはいきませぬ。
さて、本命の鶴岡へ向かうのだが、山から抜けて
由利本荘市へ向かっていると突然日本海が見えてくる。
あれ?金沢で見、イメージしている日本海とは全く違うではないか。
海が青く美しい~!このまま車に翼がはえて飛んでいければいいのに
と思うほど海が美しかった。
その夜ご両親から
出羽の古道、「湯殿山への路」という古い御参詣の道の話を伺う。
「六十里越街道」とも言うそうだ。
翌日、鶴岡市内から車で15分ほどで浜に出る。
「湯の浜」へ一人出かけた。ここは温泉街
浜から眺めるたおやかな鳥海山
肉眼ではっきりと見えるほどの初冠雪
途中で引き返したのは正解だったわいね。
午前中ここの温泉でまったりと過ごしてから、東京へ向かおう
住民の方々が利用する温泉、300円なり。
前をとおるとケロリンの黄色いプラスチック桶のコロ~ンという音が響く
鶴岡を出る時には
海も山も近く、水もお米も果物もおいしい日本海側の町、
穏やかな空気が流れ、時の流れるスピードが歩く速度と一緒のような
のどかな鶴岡市がすっかり気に入ってしまった。
東京へ戻りたくない病が頭をもたげ始めてしまった。
東京から丁度500キロ
ほぼ金沢と変わらぬ距離の鶴岡
この町の方とご縁が結べて私も幸。