樹間暮のきまぐれライフ

ゆったりと・・・残りの20年は過ごせそうにないけれど、きまぐれな日々の生活を少しだけでも記憶の底に残しておくきっかけに。

横浜 にぎわい座

2014-02-05 22:26:23 | 日記
東京に雪が舞った立春

仕事帰りに横浜桜木町にある にぎわい座
三三師匠の落語を聴きにでかけた。
今回は独演会ではあるが 実家のすぐ傍の
武蔵小山で産湯に浸かり、戸越銀座で暮らしている超地元の噺家
二つ目の桂宮治がゲストに出演するということで
横浜くんだりまで出かけてみた。


横浜桜木町駅よりほんとにほんと、徒歩3分
入り口には登りもたっててちょっとした寄席気分
中の座席はこんな感じ


座席脇には桟敷もあって、簡易なベンチもある
座席前には簡易テーブルもついていて飲食OK

ほんとに寄席ですわ。
ここの館長さんは歌丸師匠、なるほどね~



本日の演題
柳家小かじ 「開口一番」
柳家三三 「転宅」
桂宮治 「宿屋の仇討」
  仲入り
柳家三三 「富久」


小かじさんは三三の初めての弟子、いつもは座布団をひっくり返しに来るだけだけど
本日で私は彼の噺を聴くのは2回目。同じ題目でも前回よりずっと上手くなっている。
素朴なこざっぱりとしていて、まだちょっと青々しい刈り上げ頭に好感が持てる若者

初!宮治さんは焼き栗のような顔で顔を真っ赤に緊張気味にご登場
でも恰幅もよく、存在感は抜群で、高座が小さく感じるほど。
そしてよく通る大きな地声、滑舌がすばらしくよい。
どんなに早口でしゃべっても一語一語がすべて拾える。

30歳過ぎて落語に魅せられ、家族があったにもかかわらず、お給料1/40になるにもかかわらず
この世界に飛び込んだとのこと。
6年目の昨年3月NHKの新人演芸大賞(落語部門)を受賞。
若手でも有望株だとか。なるほど~ とあの迫力に納得。
そう、落語というより独り舞台を見ているような錯覚に陥る高座だった。 
ちょっと喬太郎の風格と芸風が似ているかもしれない。

こういっては失礼かもしれないが、
三三の影が今回は薄かった。それくらい宮治さんのエネルギッシュな、でも緩急ある
そして場面を創造できるほどの空間を残した話しっぷりを十分楽しんだ。

三三は女性が出てくる噺や、目で物語る方が合っているのかなあ
出し物によって随分と印象が変わるものだと、やっとこの頃違いがわかってきた私。