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大人のための北東北エリアマガジン 「ラ・クラ」
岩手・秋田・青森 バージョン
その中の最後のページに記されている「北東北語辞典」
今回は ねんぷに という言葉
用例:時間あるがら、まあ~、ねんぷにやっぺし
と使うらしい。
慌てずゆっくりと という意味だそうで、陸前高田等気仙地方で使われるとのこと。
用例解説:まだ時間はあるから、少しずつやっていきましょう
(でも、着実にやりきろう、という意味が含まれている らしい)
うーむ、難しい。想像もできない意味・・・
ラ・クラに連載されている さんりく巡礼 の筆者
平谷美樹(ひらや よしき)さんの記事から一部抜粋
三陸の北部、田老(たろう)が今回のターゲット
『「津波を経験していない者が、心を痛めていつまでも被災地のことを思ってくれるのはいい。だが、ここに住んで、津波にすべてを持っていかれた者は、いつまでもそれでは駄目なのだ」
それは、実際に災厄の日を体験し、力強く生き延びてきた者にしか言えない言葉であった。人が、本当の意味で救済することができるのは、自分自身だけである。立とうと思った者しか立てないのである。自らの力で立ち上がり、まだ立ち上がれない人たちを励ませるのは、つまり、一度倒れたことのある人なのである。
前述の人物の言葉は、まだあの災厄の日の中にいて、立ち上がれない人がいるということを意味するのだ。』
『・・・遅々として進んでいないように見えても、復興は多くの人々の力で着実に進んでいる。
しかし、その道程はまだまだ遠い。』と結んでいる。
まったくその通りだと思う
私では役にたたず、役にたとうと思っていたことさえおこがましさを感じる日々。
明日、成人式を迎える若い人たちがしっかりと立ち、街を引っ張っていってほしいものである。
まさに、ねんぷにやっぺし